弘平 |
おっす。(まるで我が家に帰ってくるかのように、ごく自然にやってくる弘平くん) |
弓原氏 |
あ、いらっしゃい。お仕事ごくろうさま。(そんな彼を、これまたごく自然に迎え入れてしまう弓原氏) |
弘平 |
これ。 |
弓原氏 |
え、なに? ……あ、焼きいも? |
弘平 |
そこで売ってたから。
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弓原氏 |
ありがとう。──明日、仕事の合間にいただくよ。
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弘平 |
? 今食わねえのか? あったかいうちに食ったほうがうまいだろ?
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弓原氏 |
え? だって……。(突然ぼぼぼっと赤くなる弓原氏)
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弘平 |
なんだよ?(弓原氏の顔を怪訝に見つめる弘平くん)
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弓原氏 |
だって、これから食べたら……その、してる最中に…………オ、オナラ……出ちゃうかもしれないし………………っ。
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弘平 |
…………。(唖然とした顔で固まる弘平くん)
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弓原氏 |
いやっ、そのっ、し、締まりが悪いから出ちゃうとかってことじゃないよ!? ただ、やっぱりお芋って、我慢しても出ちゃうような、そんな作用があるじゃないかっ!?
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弘平 |
…………。(なおも固まったままの弘平君)
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弓原氏 |
そ、そんなときに、えっと、あ、あの場所を刺激されたら……も、もっと危険なことになっちゃうかもしれないしっっっっ!!(俯いた瞬間ちらりと見えた項はピンク色)
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弘平 |
………わかった。(と、妙にものわかりのいい態度を見せる弘平くん)
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弓原氏 |
そ、そうっ? じゃあ、あの、これ置いてくるね!(そそくさとお芋の入った紙袋を持って立ち上がる弓原氏)
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弘平 |
──待て。(むんずと腕を掴んで弓原氏を引き止める弘平くん)
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弓原氏 |
なっ……なにっ!?(びくびくしながら振り返る弓原氏)
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弘平 |
今すぐ食え。
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弓原氏 |
えっっ!?
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弘平 |
いいじゃねえか、屁くらい。
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弓原氏 |
ええっっ!?
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弘平 |
あんたの屁なら聞いてみたい。
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弓原氏 |
ええええっっっ!?
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弘平 |
俺も食うからさ。(ニヤリ)
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弓原氏 |
ええええええええぇぇぇっっっっっっっ!?
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