Haruna's Diary 2月前半

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2月13日(水)
 明日はバレンタインだ。
 今日の朝、仕事から帰ってきて4時間くらい寝て、それからデパートに行った。
 平日の昼間だっていうのにバレンタインの特設売り場はすごい人がいて、近寄りがたくて十分くらい遠くから眺めてた(笑)
 でも、売り場には男の人の姿もあって(お客で)、そういう人は会社の人から頼まれたのかなんなのか、カゴいっぱいにチョコを入れてた。
 1個とかしか買わないと「ホモ?」って思われるかもしれないけど、ああやってたくさん買ってれば「ああ、買出しに来てるんだ」ぐらいにしか思わないんだって気づいて、俺もカゴを掴んでチョコをどかどか入れた(必要ないんじゃないかってくらい)周りの人の視線も全然気にならなかった。
 お酒が中に入ったチョコがあって、大人の男の人にはこれがいいかなって思って、それをたくさん買ってみた。個数によって箱の大きさと値段が違って、一番高いやつは2つ買った(安いのは5個くらい。他のやつも買ったからそんなにいらないかと思って)。
 高いのは、Oasisのマスターと……ヨリトさんに、渡せたら嬉しいな。
 明日も店が始まる前にOasisへ行こう。

2月11日(月)
 今日ミツルさんとレイジさんがお店に来て、ヨリトさんも一緒に来た!
 と思ったら、ヨリトさんの後ろから、すごく綺麗な男の人が入ってきて。
「ミキ、お前こっち座れよ」ってヨリトさんに呼ばれてるのを聞いて、「ああ、あの人がミキさんなんだ」ってちょっとショックを受けた。
 ミキさんはすごく綺麗で、プロポーションが良くて、性格も明るそうで、完璧な人だと思った。
 全然勝ち目ないじゃん……ってすっごく悲しくなってたら、俺が待機席に座ってるのを見たミツルさんが「あれぇ、はるなじゃん!」って俺に気づいてくれて。
 Oasisで会ったこと、まだ覚えていてもらえたなんてすごく感激しちゃった。
 それでそのあと席に呼んでくれて、なんとヨリトさんの隣の席に座らされちゃって!
 すっごくドキドキして、ライター使う手とか震えちゃったけど…気づかれたかな?
 ヨリトさんは俺にも気さくに話しかけてくれて、だけど俺すっごく緊張してたらしくて、家に戻ってきたら何を話したのか全然覚えてなかった。
 あんな機会二度とないかもしれないのに!! 俺のバカバカ!!
 ミキさんとの関係も、けっきょくよくわかんなかったんだけど……本当に付き合ってるんだろうか?

2月10日(日)
 オリンピックが始まったらしい。
「らしい」っていうのは、俺はオリンピックがあることも知らなかったから(笑)
 アメリカのほうで開催していて、だから競技を生中継すると深夜とかに放送されるらしい。
 スポーツ好きなお店の子たちがいろいろ話してたけど、俺にはちんぷんかんぷんだった。モーグルって…なんだ?(ジャンプはなんとなくわかるけど……)
 いちおうテレビは家にあるけど、あんまり見たりしないから、お客さんと話しててテレビの番組の話とかになると全然わかんなかったりすることがある。
 これからはテレビも見るようにしないといけないな。…でもオリンピックの中継がやってる時間って、ちょうど働いてる時間だからなぁ……。

2月8日(金)
 仕事前にお腹がすいて、店の近くのラーメン屋に行った(1人で)
 そしたらその店はどうも「ハッテン場」だったらしく、俺がカウンター席に座ったとたん、両隣に男の人が座ってきて(どっちも体格の大きな若い人だった)、「1人?」とか「これから遊びに行かない?」なんて声をかけてきて!
 俺、すごいびびりまくって(笑)「こ、これから仕事なんですっっ」て言って逃げて来ちゃった。みそチャーシューメン……食べたかったのに(涙)
 俺がこの街に来て半年くらいたったけど、自分の働いてる店の近所にどんな店があるのかくらい知っておかないといけないなぁと思った。ホントにびっくりした。

2月7日(木)
 さっそくみんなにチョコどれくらい用意するのか聞いてみた。
 やっぱり自分を指名してくれてる人のぶんは必ず用意して(14日にその人が来なくても、来たときに絶対渡しておいたほうがいいって言われた)、あとはその日の飛び入りのお客さんにあげるチョコ(小さいのとかでいいらしい)を用意するんだって。
「デパートのチョコ売り場に買いに行くの?」って聞いたら、みんな笑いながら「当たり前だろ」だって。
 恥ずかしくないのかなぁ。俺はすっごい恥ずかしいんだけど。
 どうしよっかなー、買いに行くの……。

2月6日(水)
 そういえば、もうすぐバレンタインだ。
 店の子達が言ってたんだけど、みんな常連のお客さんにはチョコをあげるらしい。でもそれって当たり前か。
 俺はどうしよう。いつも指定してくれる人と、それから予備で何個か用意していったほうがいいんだろうな。
 ……でも、バレンタインのチョコって、特設売り場とかで買うんだよね?
 そんなとこに男が行って……たくさんチョコ買うのって、すごい恥ずかしい気がする。
 みんなはどうしてるんだろう。明日探り入れてみようかな(笑)

2月4日(月)
 久しぶりに家に戻った。お母さんも仕事を休んでくれて、本当にゆっくり2人で話ができた。
 お母さんには、俺が夜の仕事してるって言ってないから、今までにたまったお金の半分の額しか渡せなかった(あんまりたくさん持っていったら、どんな仕事してるかすぐにバレちゃいそうだったし)
 お母さんは、俺がお金を出したら泣き出しそうな顔をした。でも、
「ありがとう。春那、頑張ってくれたのね」
 って言ってくれたから、頑張ってよかったなって思った。
 もちろんこれからも頑張る。早くお母さんのこと楽にしてあげたいし。
 久しぶりにお母さんの手料理が食べられて嬉しかった。俺の好きなちらし寿司と、タコの形にしたウインナーと、皮がぱりぱりのからあげと、ポテトサラダと、とうふと玉ねぎの入ったみそ汁と、たくさんたくさん作ってあって、ものすごい勢いで食べちゃった。
 ホントは泊まっていきたかったんだけど、昼間の仕事をしてるってウソついてるからそういうわけにもいかなくて、帰りたくなかったけど仕方なく帰ってきた。
 お母さんは「家で食べなさい」って手作りのクッキーとマドレーヌを持たせてくれた。こんなの作ってるヒマあったのかな、無理したんじゃないかなって思ったらまた泣き出しそうだったけど、なんとか笑いながら「ありがとう」って言えた。
 今食べながらこれを書いてるけど、やっぱりお母さんの作ったものはなんでもおいしい。ありがとう、お母さん。
 ……早く、また一緒に暮らせるといいな。

2月3日(日)
 明日は仕事が休み。だから久しぶりに家へ帰ろうと思って、お母さんに電話した。
 久しぶりにお母さんの声を聞くからかける前はうきうきしてたんだけど、「春那? 元気にしてるの?」ってお母さんの声を聞いたら、なんだか急に涙が出てきちゃって。
 泣いてるのを気づかれないように話してたつもりだったんだけど、「じゃあ明日ね」って電話を切ろうとしたら、
「泣き虫春那。もっと強い男になりなさいよ」って言われちゃった。しっかり気づかれてたんだって思ったら恥ずかしくなった。
 俺、昔からマザコンだって自覚があったけど、全然直ってないみたいだ。一人暮らししてひどくなっているのかもしれないな。……直さなくちゃ。



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