ミュージック オブ 『Love』?



 あるマンションの一室。同じバンドで実は恋人関係にあるベースのトキヤとボーカルのキョウ。
 最近付き合いはじめたばかりとあって、まだまだ互いの気持ちが測りきれないようで……



「おまえさ……さっきずっと『ROCKET』のケータ見てただろ」
「見てないよ、ケータなんて。どうしてそんなこと思ったの?」
「ぜってー見てたって。自分で気づいてなかったのかよ。あんなに熱い視線向けてたくせに」
「ウソだよそんなの。なんだよ、それ。いつ見てたっていうんだよ」
「『ROCKET』がトークしてたとき。あいつの革パンじっと見てただろ? 股間のちょっと盛り上がったとこじーっと見つめてたぜ」
「なっ! う、ウソだよそんなのっっっ! 絶対見てないって!!」
「物欲しそうな目してたくせに……なに言い訳してんだか」
「なんで絡んでくるんだよっ!」
「……別に」
『ぎゅうっ』
「いた……っ!」
「昔あいつと付き合ってたことあるんだろ? あいつに抱かれてあんあん喘いでたときのこと思い出してたんじゃねーのか?」
「お、思い出してないよっ! 誰に聞いたんだよ、そんなこと!」
「誰でもいいだろ。あ? あいつのペニス思い出して、俺のと比べたのか?」
『ぎりっ』
「いった……! 痛いって! 手、手離し……っ」
「半勃ちじゃねーか」
「ち、ちがうよ、これは……っ、トキヤが変なこと言うから、想像しちゃって……!」
「想像して半勃ち。へぇ、よっぽど溜まってるんだな、おまえ」
「そういう言い方ってないだろ? なんだよ、俺に何言わせたいんだよっ」
「……ケータ見て勃起した──」
「だからしてないって! おかしいよ、なんで今日は俺の言うこと全然聞いてくんないの!? いつもだったら信じてくれるのに!!」
「……泣くなよ」
「泣いてないけどっ! そ、そんなふうに頭ごなしに疑われたら、誰だっていい気はしないって!」
「……悪かった。けど、ホントにそういう風に見えたからさ」
「今の俺はおまえ一筋だってば! なんだよ、あんなに俺のこと焦らして楽しんでたくせにっ!!」
「聞こえが悪いぞそれは。別に焦らしてたわけじゃなくて、どう近づこうか考えてただけで──」
「俺には、トキヤが俺の気持ち知っていながらシカトしてたようにしか見えなかった! いっつもいっつもスカした顔しやがって!!」
「悪かったって。ほら……仲直りのキスしようぜ」
「そうやってごまかそうとしたって、っ! っっっ!!」
『チュッ・クチュッ』
「ン……」
『ぴちゅ、じゅるっ』
「っ、……わざとらしく音させるの、よせよっ」
「ん? おまえ好きだろ、濡れた音するの」
「す、好きだけど──っ」
「だったらいいじゃん。ほら、俺の……してくれよ」
「………………い、いよ」
『カチャ…カチャカチャ・ジジ──』
「……トキヤのだって……もう大きくなってるじゃんか」
「俺は、おまえにフェラってもらえるんだなって思って勃ててんだよ」
「そんなの……ウソくさい」
「ウソじゃねぇよ。ほら、早くしゃぶってくれって」
「んっ……」
『チュッ、チュポッッ・チジュッ』
「ふ…ん、ぬっ……っ」
『ジュルッ・チュルッル・ジュポッ……』
「イイぜ、キョウ。もっとデカい口開けて根元まで吸ってくれ」
「んんっ、……そういうこと、恥ずかしげもなくよく言えるな。言い慣れてんだろ?」
「慣れてないって。こんなイヤラシイことお願いするのはおまえだけよ」
「……それもなんかフクザツ」
「いいから、続きしろよ」
『ジュブッ!』
「っっっ! ぐ・んんっ」
『ジルッ、ジジュッ・ジュブプッ』
「はっ……やっぱ、おまえうまいよな、フェラチオ」
「ぐっっ、ふっ・い、言うなよ、そういうこと!」
「いいじゃねーか。誉めてやってんだからさ」
「フェラチオ上手いなんて誉められても嬉しくないよっ!」
「ワガママだな、トキヤは。じゃあ……ご褒美やるよ」
「え……」
『…ぐ、ぷっ・ぷちゅっ』
「あっ、っ!」
「好きだろ? ここ……こうされるのがさ」
『ちじゅっ、ぐじゅっ・っじゅ』
「あ……んっ、はぁ…………っ!」
「拡がってきたぜ……わかるか? おまえのここ、俺の指3本も加えこんでんの」
『じぽっ、ぷじゅっ・ぎじゅぷっ』
「やだっ、空気……入れないでっ、ん、あぁっ!!」
「……めちゃくちゃにかき回されるのが好きだろ?」
「あんんっっはぁっ!!」
『どぐっっ!』
「……おい、1人でイキやがったな」
「だって……おまえが悪いんだからな、いろいろ言いながら激しくするからっ」
「激しくするなだと? 足りないって文句言い出されるよりマシなんだと思うけど」
「いいから、続き……しろよ」
「もう十分触ってやっただろ? 今度はおまえが頑張る番だ」
「え………?」
「俺を跨いで俺のペニスを扱くんだよ。『ズッコンバッコン』してな」
「なっ!!」
「ステージの上でだって腰くねらせてんだから得意だろ? 俺にも披露してくれよ」
「〜〜〜〜はっ、恥ずかしい奴!!」
「ほらほら早く」
「……ったく。…………く・ぅ、ん、んっ……っ」
『ず……ず、ずちゅ……っ』
「ん……は、ん……っっ」
「いいぞ。そのまま……奥まで、入れてくれ」
「あぁっぁ……っ、きついよ、ぉ…っ」
「大丈夫だ、十分弛緩してたからな。ずっぽり咥えられるぜ」
「く、ん、んは……っ、はぁっ、はぁっ、あ、ああぁっ」
『ぐぬ……ず、ず、』
「……よっしゃ、ちゃんと入ったな。そしたら早く動けよ」
「ホント人使い荒いよな、トキヤって……」
「今さらそんなことは気にするな……っと」
『じゅぶっ・じゅぶっ・じゅぶっ』
「ひ、ぃ……んっ!」
「こんな感じでピストンしろよ」
「あはっ、あっ…そ、そのまま動いてくれたっていいのに……っ」
「なんか言ったか?」
「なにも言ってないよっ。動くからな!」
『ずっ……ずじゅ、ずじゅっ・じゅ、ぶっ』
「……もっと腰振れよ。奥まで突き刺さってないだろ?」
「やぁっ! お、おまえが動いてくれればいいんだよっ!」
「自分が気持ちよくなりたいんだろ? 他人に任せるなよ」
「他人て……っ、おまえ、タチだろぉっっ!?」
「気にするな」
『ずじゅっ! ずぶぶっぷっ』
「んはぁっ! あ、ああっ! も、もう、いいよっ!!」
『ぐっちょ・ぐっちょ・ぐっちょ・ぐっちょ』
「あっ!! あっ! あっ! あっ!」
「いいリズム感だ。歌うときもそれくらい正確にリズムとってくれると俺も楽なんだけどな」
「あっ! じ、自分だけっ、ラク、しようとっ! あっ! す、んなって、ぇっ!!」
「ふっ……」
『ぶじゅっ! じゅぐっ・ぐじゅっっぶっ』
「やっ、だっ……もう・いく、イクっっ!!」
「あ? 早いんじゃないか?」
『ぎじ・じ、じゅっ』
「あぁっ!! し、扱いてっ! 俺の……!!」
「ん? こうか?」
『じゅっじゅっじゅじゅ』
「はっあっっ、そ、それイィ……あっ、あぁっ・あああ!!!!」
『ど・どぅっ!』
「んはっ!! はあっ・はあっ・はぁっ!」
「俺も出すぜ……っ」
『……ずぐじゅっ!』
「あふっ! くっ、んっ・・・て、めぇ……明日、仕事だってのにっ」
「大丈夫だって。一緒にフロ入って掻き出してやるからさ」
『ずる……っ』
「まっ、待て、抜くなっっ!!」
「あ?」
「……も、一回……このまま…………しよう、ぜ」
「……スキモノ」
「どっちが」
『ジュブッ』
「あぁ…ん……っっ」
「いい声、出しやがって……っ」
「好き……好きだよ、トキヤ……!!」
「…………俺もだぜ、キョウ」



そして翌日の仕事には揃って遅刻したのだった(ちゃんちゃん)。


ちょっぴり可愛らしい2人v(照)
キリ番ゲッターみかさんのリクエストでした。

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