まい すうぃ〜と えんじぇる

 妻と離婚してもうすぐ3年になる。
 離婚に至る原因はいくつもあったが、思い出すだけで胸くそ悪くなるので今は考えないようにしている。
 私たちのあいだには子供が1人しかおらず(子供ができたこと自体奇跡のようだが)、離婚が決まってからの親権争いは熾烈を極めた。
 母親としては充分すぎるほど優秀だった妻は、自分こそが親権を手にできると信じて疑っていなかっただろう。私自身、権利を勝ち取ることができるかどうかわからないというのが本音だったのだから。
 ──だが、そんな私たちの命運を、息子の一言がはっきりと分けた。
『僕、お父さんと一緒に暮らしたい』
 その言葉を私がどれだけ望んでいたか……きっと誰にもわかりはしないだろう。
 私の胸に飛び込んできた小さな身体を、これからもずっと抱き締めることができると実感できたときの幸福感を、私は忘れない。

 息子が私にとってどれだけ愛しい存在なのか……それを思い知ったのは、二人きりの生活が始まってからだった。


「……はぁ・はぁっ・あ……んっ」
 一人で使うには大きすぎるベッド。そこに全裸で横たわる私の股間に、乳白色の肌を惜し気もなく晒す少年が蹲っている。
 幼さの残る顔に大量の汗を流しつつ私の命令に従っているのは、12歳になる息子、健太だった。
 小さな舌を必死に動かし奉仕する姿は子猫のように愛らしい。だが、その舌が舐めているのはグロテスクな色の肉塊で。
「もっと舌を使いなさい。……そうだ、口を大きく開いて」
 私が細かく指示すると、健太は言われた通りのことを忠実に再現する。飲み込みの早いところは私に似たのだろう。
「いいぞ。だいぶ巧くなったな」
 栗色の柔らかい髪を撫でてやると、私のペニスからぱっと顔を上げて「ほんとっ?」と嬉しそうな表情を見せた。唇の端から零れる透明な液体は、健太の唾液と……私の先走りとが混ざったものなのだろう。
 身体を起こして薄い肩を引き寄せ、まるでビー玉が埋め込まれているのではないかと思わせるほど大きくてきらきらと輝いた瞳を覗き込む。私の視線に何を読んだのか、健太はゆっくりと目蓋を閉じていく。
 長いまつげが影を落としている様を数秒間じっくりと堪能してから、さらに顔を近づけて桜色の唇を吸い上げる。マシュマロのように柔らかいそこは、私の舌を招き入れるようにおずおずと開かれていく。その誘いに乗って、私は躊躇いもせずに喉の奥深くまで舌を差し入れた。
「ぐぅ…んっ」
 健太の喉からくぐもった声が洩れたが、臆せずに口内を掻き回す。小さな口内はすぐに唾液でいっぱいになり、健太は喉を鳴らしてそれを飲み込んでいく。
「んぅ…っは、ぁ・んっ・んんっ」
 息苦しさに顔が赤くなっているのを確認してからようやく唇を解放してやると、健太は酸素を貪るように吸い込んですぐに咳き込んだ。飲み干していなかった唾液が喉に絡んだのだろう。
「そんなに焦るな」
 汗ばんだ背中をさすってやりながら顔中に軽いキスを施し、健太の身体をベッドに押し倒す。なめらかな肌に掌を滑らせ、胸の中央にぷつんと立っている二つの突起に指先で触れた。
「あん……パパ……ぁ」
 健太と同じ年の子供達の乳首を見たことはないが、きっと健太のものよりはずいぶんと小さいのではないだろうか。ピンク色の小さな小さな豆がしっかりと勃起して存在を主張するようになったのは、私が今までに幾度となく弄ったせいだろう。
「あっ、いや…っ、、つねっちゃイヤ……」
「つねってなんかいないさ。ほら」
「あんっ! つねってる、よぉ・あんんっ……!」
「これはつねってるんじゃない。クリクリしてるだけだよ」
「クリクリも、つねるのも……一緒でしょぉ?」
「違うさ。健太はまだ違いがわからないのかい? じゃあもっとクリクリしてからつねってあげるよ」
「えっ? ……どっちも、するの?」
「違いがわからないんだろう? だったらちゃんとわからせてやるからな」
「そんなのっ……あ、あぁんっ……!」
 どこがどのように違うのか、言葉で説明するよりも身体にわからせてやったほうが早い。もしかしたら本当は健太にも2つの違いなどすでにわかっているのかもしれない。が、わからないと言う以上はどちらもしてほしいということだろう。
「あんんっ・やだ、やっ、パパっ」
 健太は快感に身を捩りながら、鼻にかかったような声で「パパ、パパ」と連呼する。人前では私を「お父さん」と呼ぶが、こうした行為の間だけは私に甘えるようにそう呼んでくるのだ。……そう、幼い頃からの習性のように。
「……どうだ、わかったか?」
 背筋を反り返らせ、胸を突き出している健太の耳朶を軽く噛むと、乱れた吐息を整えようと必死に呼吸しながら私を見上げ、手の動きを止めてほしいと目で訴えてくる。
 ……だが、すんなりと聞いてやるつもりはなかった。
「わかっ…た、んっ……あんっ」
「どう違った?」
「クリクリは……ゆ、ゆびでコロコロってころがすの・で、つねるのはっ、あっ! そ、それっ……!!」
「なんだって?」
「ぎゅって、つぶすのっ、それっ! あっ! いたっ・いっ……あぁっ!」
 爪を立てて乳首を強くつぶしてやると、大きく身体を波立たせて悶える。固くしこったそれが恋しくなり、顔を伏せて舌を這わせると、それ以上は大きくならないはずのものがさらに勃起したように見えた。
「あんんっ! やっ、なめちゃ…やぁっっ!」
 わざとらしく音を立てながら胸を吸い上げてやると、健太は恥ずかしさに顔を赤くして身を縮ませる。そこにすかさず身体を割り込ませ、剥き出しとなっていた下半身の中央部に手を伸ばした。
「ひぃやあ……っ!」
 小さいながらもそうとわかるほど膨張していたそれを、握りつぶすような勢いで掌で包み込む。すると健太は私の手が加えた力強さを感じとり、恐怖に身体を強ばらせた。初めて健太を抱いたとき、力の加減がわからずに思いきり握りしめてしまったときのことを思い出したためだろう。
「力を抜きなさい」
「あ……あ、ぁぁん……っ」
 怖がることはないと諭してやりながら、緊張を和らげるように殊更ゆっくりと手を動かしてやると、ようやく全身の余計な力が抜けていく。きつく閉じられていたまぶたも、眼球の動きがわかる程度には開かれているようだ。
「パパぁ……そこ、もっ…と……っ」
 すっかり私に身を委ねている健太の柔肌を、手のひらでじっくりと弄ってやる。もちろん一番の性感帯である下腹部を愛撫する手はそのままだ。
 もともと体毛の薄い健太の身体。陰毛は生える気配すらない。
 だが、生えてこないならばそれでもいいと私は思っている。……いや、むしろ生えてこないほうがいいような気までしている。
 このままずっと、私だけの可愛い健太でいてほしい……そう思う気持ちこそが親バカというものなのだろう。
「あ、あ、ん、あっ、はん、ぁ……」
 鈴口から溢れだしてくる液体を塗り込むように幹を扱くと、次第に健太の下半身が痙攣しはじめる。それと同時に、白い内股を晒していくように自ら足を開いていく。
 私の眼前に晒された健太のアナルは、入り口をひくつかせてある物を待ち構えているかのようだった。
「やだぁっ…っ、あっあっ、パパぁっっ!」
 健太は小さく悲鳴を上げ、両足を開いたいやらしい体勢でびくびくと身体を震わせる。力なく首を振りながら拒絶の言葉を口にするも、下腹の中心にある欲望はしっかりと存在を主張するように屹立していた。
 健太が極限まで感じているのは一目瞭然なのだ。
「嫌じゃないんだろう、健太? こんなにおちんちんを大きくして……感じている証拠じゃないか」
「ちが、ちがうもんっ。感じてなんかいないもんっっ」
 卑猥な言葉の響きには慣れることができずにいるようで、私がそれらの言葉を口にするたびに健太は顔を赤くする。その顔をずっと見ていたくて私がわざと猥雑な単語を口にしているのに気づいていないのだろうか。
「ほら、ここからもよだれをこぼして……いやらしいな、健太は」
「ぃんんっ!!」
 健太のペニスは私が時間をかけて皮を剥いたために、勃起すると一番感じる部分が顔を出すようになっていた。だが大人のそれには程遠く、その部分に空気が触れただけでも強い刺激を感じているようだ。
「やぁっ・あぁうっ! いたっ、いたいよぉ、パパぁ!!」
 敏感な部分をわざと力強く指で擦ると、悲鳴のような声を上げて全身を震わせる。
「痛いんじゃなくて気持ちいいんだろう? だったらちゃんとそう言いなさい」
「ちがうもんっっ! ホントにいたいんだもんっ!!」
 私の手の動きに反応して全身を揺らしているというのに、高い声をさらに裏返らせながら小さく叫び、幼い頃駄々をこねるときにしていたように唇を尖らせる。
 その表情と、秘部を露にした淫らな体勢とのギャップが、私の嗜虐心を大きく揺さぶった。
 皮がめくれて赤くなっているそこを、実際に痛いと感じるだろうところまで手に力を加えて擦ってやる。
「ひぃっ……!」
 固く勃起しているとはいえ、耐久性にはまだまだ未熟な場所を強く攻められて、甘美な声が一瞬にしてひしゃげた。
「本当に感じていないんだな?」
 痛みしか走らない攻撃をしつつ声のトーンを落として囁くと、健太はびくんっと肩を揺らした。
 固く閉じられていた瞳が開き、涙に濡れたまつげが小刻みに震える。そのまま私の目をおずおずと見上げ、そこにあった鋭い視線に表情を強ばらせる。
「あ………」
 私の表情に怒気を見出した健太はひくりと喉を鳴らし、わなわなと震える唇で謝罪の言葉を口にした。
「ごめ、なさい……パパごめんなさいっ。僕…ウソついちゃった……」
 それ以上強情を張れば私に何かされるのではないかと思ったのか。──こんなに怯えるほど、ひどい行為を強いたことはまだないはずだが。
「きもち、いいの……きもちいいんだよ、パパ。おっぱいさわってもらうのも、おちんちんさわってもらうのも……とっても、きもちいいの……っ」
 羞恥に頬を染めながら、健太の胸とペニスに触れていた私の手の上に小さな白い手を重ねてくる。そして、こくり……と喉を上下させると、私の手を握ったまま両手を動かしはじめた。
「あっ……ぁ、パパぁ……っ」
 蕩けてしまいそうな顔で上目遣いに私を見上げてくる健太の表情は、子供のものとは思えないほど円熟したものだった。
「これ……いいの…ぉ、おっぱいも、おちんちんも……こう、してもらうと……っ、ほんとは、いっぱい、きもちいいよ……──ぁ、ん」
「健太……」
 成熟した肉体を持っているわけでも、相手を虜にする手管を持っているわけでもない。
 健太が持っているものは、私との情事で自然と身につけた──こちらの欲情に炎を灯す妖艶な表情だ。
 拙い動きでどうにか私の機嫌をとろうとしている健太が可愛くて、私は再び小さな身体に愛撫を施してやる。
 乳首にペニス、ゆらゆらと揺れる蛍袋。そして……私が開発した中で、健太の一番乱れる姿を引き出せる部分も。
「あっ、パパ……っ」
 胸に触れていた手を外して人さし指を口に含み、それをその場所に素早くあてがっただけで健太は反応した。
 無言のまま、つぷ……と指を忍び込ませていくと、そこはきゅうきゅうと激しく伸縮を繰り返していたが、私の指を根元まですんなりと飲み込んでしまう。
「どうだ。パパの指を全部飲み込んでしまったぞ、お前のお尻の穴は」
「んんっ……だ、だってぇ……パパが、いれ、ちゃうから……ぁっ」
「指を増やしたらどうなるかな。もう1本も入らないかな?」
「はいっ、はいんないよぉ……っあぁ!」
 人指し指に添えて中指を挿れようとすると、拒むように白い尻たぶが左右に揺れた。そこを肌に指が食い込むくらいに力を加えて押さえ、刺し貫くような勢いでニ本目を挿れた。
「あっっ……!! あ、ああんっ!」
「入ったじゃないか。……欲張りめ」
「ん、んんっ……やだ、パパぁっ!!」
 一度奥まで挿れてしまえば、それからはさほど抵抗することなくずぶずぶと入る。指に絡みついてくる肉襞の生温かさに誘われるまま、アナルに突き立てられる指が3本になるまでゆっくりした動きでピストンを続けた。
「おやおや。健太のここは小さいのに、パパの太い指を3本全部飲み込んでしまったぞ」
「ああんっ……パパのいじわる……っ」
「意地悪じゃないさ。健太を気持ちよくしてやってるんだろう?」
「あっっん、そう、だけど……ぁっっ!」
 ときどき偶然触れてしまったように快感を生み出すツボを刺激してやり、鼓膜を心地よくくすぐる声で喘がせる。足が爪先までぴんと伸びているのに気づき、力を抜かせるために指先をやんわりと握ってやる。いいところで足がつってしまったら、せっかくの楽しみもそこで終わりだからな。
「ぁん、パパ…きもちいい、それ……もっと、して、ぇ、ん、あぁ……ん、ん……」
 健太の内臓から分泌された液体と私の指が絡み合ってくっちゅくっちゅと湿った音がこだましはじめると、健太はその音に感化されたようにゆっくりと腰を揺らし始める。アナルの位置を動かさず、弧を描くように腰をグラインドさせる動きはいったいいつ覚えたのか。
 ずるずると指を出入りさせながら全身への愛撫をしばらく続けていると、喘ぎを通り越して荒い息をついていた健太が息も絶え絶えと言った様子で口を開いた。
「パパ……ぁ」
「ん? どうした?」
「パパ、僕……あれ、欲しいよ…………」
 口の端から流れ出した唾液が光に反射して艶めき、長いまつげの下の濡れた瞳とともに私を誘う。
 私は健太の言葉に内心ほくそ笑みながら、焦らすような言葉を返した。
「『あれ』? あれってなんだ?」
「あれってば、アレだよぉ……」
「『あれ』じゃわからないな。ちゃんと言葉に出して言ってごらん」
「そんな……パパぁ……」
 甘えた声を吐き出しながら、健太の視線が私の身体の上を滑り落ちてゆっくり下へと伸びていく。
 やがてそこに望みのものを見つけたのか、細く白い喉が大きく鳴った。
「あ…………」
 健太の目に、そそり勃った私のペニスはどう写っているのだろう。自分を脅かす凶器? それとも……快感を呼び起こす聖器?
 ──期待に満ちた目を見れば、そのどちらかは容易にわかりそうなものだが。
「パパぁ……」
 私の腕に縋りつき、汗で髪の張りついた額を擦りつけながら懇願してくる健太。だが、その仕種だけで望みを叶えてやる気はなかった。
「ちゃんと言えたらお前の望んでいるものをやろう。言えないのなら──このまま終わりにするか」
「やだっっ!」
 私の無慈悲な発言に、健太は反射的に非難の声を上げる。だが、私が考えを覆す気などないということを気配で感じとったのか、一瞬躊躇うように噤んだ口を震わせながら開いたのだった。
「ち、……ちょうだい……パパの、……おちんちん。僕に……ちょぉだ…い」
 赤くなった顔を胸元に埋めるようにして、俯きながら小さな声で呟く。その様の愛らしいことといったら……!
「……いいだろう」
 私は、ともすれば掠れてしまいそうな声を、腹に力を入れることで必死に絞り出した。こんなところで威厳を失うわけにはいかない。
 本当は私の我慢も限界に近づいているのだ。だが、健太が自分から求めてくる姿を見たくて……暴発してしまうのを必死に堪えていたのだった。
 健太の身体をしっかりとベッドに横たえ、開かれていた膝をさらに割り開いて上半身につけるように倒していく。健太はシーツを握りしめ、やがて身体に襲いかかってくるだろう強い衝撃に備えた。
「ほら、おまえの欲しがったパパのおちんちんだぞ」
「うん……うんっ」
 健太のアナルにあてがった怒張は、大きすぎて簡単には入っていこうとしない。それをすでに知っている健太は、自らもそれを誘い込むように腰を揺らした。
「あっ・ん……っ」
 ペニスの熱さを感じてぶるる……っと身体を震わせ、さらに奥深い場所で感じるために身体を揺らす。私もその動きを助けるように、身体を前に倒して腰を進めると、少しずつ穂先が健太のアナルへと侵入を開始した。
「はぁ……あっ、パパっ! パパ、はいって、くるよっ、お尻に……っ」
「ああ、そら……もっと入るぞ」
「んくっ! あう、ん、おっ・き……ぃっ!!」
 容量の大きさに健太の身体が戦慄くが、最初は指を挿れることすらできなかったその場所は、今では私の物を深々と挿入しても裂けることがない。
「ひゃっ……あんっ、ああんっ!」
 健太のアナルが私のペニスをずるずるとのみ込んでいく。その様子は濃厚なアダルト画像より卑猥で、私の興奮を大きく煽る。
 私は私の中の欲求を吐き出すように、ゆっくり腰を動かしはじめた。
「おっき……っ、パパのっ、おっきいよぉ……っ!!」
 シーツを固く握りしめ、内側を侵略していく熱が及ぼす圧迫感に堪えようとする。眉を寄せた顔が歪み、窒息寸前とでもいうように、薄い胸を激しく上下させて空気を貪る。
「あっついよぉ! パパっ、パパぁっっ!!」
 うわ言のように叫び続ける健太を無視して、私はさらに腰を揺らし続けた。健太の言葉は私の欲望をかき立てる原動力のようなものなのだ。
 健太の蜜壷は私を咥え込んだまま、元の形状に戻ろうと必死に肉を押し戻してくる。そこをさらに強く突き立てて、1本の道を開拓していくように貫く。
「やああっ! こわ、こわれちゃうよおおぉ!!」
 きつく閉じられた眦(まなじり)から、ビー玉のような大きな雫がぼろぼろと零れ落ちる。
 ……充血した目で登校させることはできないのだから、行為が終わったら蒸しタオルを用意しなければ。
「んひっ! い、いやっ、パパ……ぁっ」
 肉棒を襞に強く擦りつけるだけのピストンをわざと繰り返していると、健太が苦渋の表情を浮かべて獣のように悶えはじめた。快感に貪欲になっている身体には、私が攻め立てている場所が快感のスポットではないのだとしっかりわかっているようだ。
「もっ……おく、もっとおくっ……あ、んっ、んぁっ……!」
 炎の灯った身体を動かしなんとか快感を得ようとする。その姿は滑稽でもあり愛らしくもあったが、幼い身体にはあまり無理を強いるべきではないだろう。
 私は健太の体内に埋め込んだ肉塊の位置を微妙に変え、貫く角度を変えてやった。強度も少しずつ加えながら。
 するとそのすぐ直後から、健太の表情に喜悦の色が浮かびはじめる。
「パパぁ! パ…っ、んぁあ、んんっっ」
「いいのか?」
「い、いいっ・ああんっ! きもちいいよぉ!!」
 細くて短い腕が必死の体で私の背中にしがみついてきて、その腕だけは外させてしまわないようにと気をやりながら、腰だけを激しく動かした。
「ああんっ・あんっ・あんんっ!」
 唇を大きく割り開き、そこから赤い舌をのぞかせながら、健太は声が枯れんばかりに泣き叫ぶ。
 声を抑えることを教えなかったためか、健太は行為の途中声を堪えたことがない。子供特有の甘い声など以前は聞くだけで不快だったが、健太が生まれてからは一度たりともそう感じることはなかった。やはり自分の子は特別だったということか。
「あぅっ、んっ、んあっ・あっ、そこ……っっ!」
 秘部の最奥に潜むスポットを自ら刺激するように、私の腰の動きに合わせて下半身を揺らし、私のペニスの尖端をそこに擦りつけようとする健太。そんな淫らな動きさえ、健太の純潔さを汚すことはないのだが。
「あっ・あっ・あっ・あっ!」
 ベッドを大きく軋ませ、健太の身体がばらばらになってしまいそうなほど強く貪ると、健太はすぐに限界を知らせるように背中に爪を立ててきた。
「もっ、だめ! ダメだよぉ……!」
 我を忘れ、大きく首を振りながら鼻につく声を上げて終わりを宣言する。
「何が、駄目なんだ?」
「イっちゃうよぉ、パパっ! 僕のっ……はぁっ、んんっ! で、出ちゃう──んっ・く!!」
 私たちの身体の間で揺らめいていた小さなペニスに視線を移すと、そこはバナナの飴がけのように透明な液体にまみれてつやつやと輝き、一時も我慢できないというように小刻みに震えていた。
「……わかった。達かせてあげよう」
 健太の細い太腿を掴んでいた手を外し、触られたくてうずうずしているペニスに触れてやる。腰の動きに合わせながら上下に扱き、早く解放させてやるために敏感な鈴口を指の腹で刺激した。
 急激に高まった射精感に、健太は一際高い声で喘いだ。
「出して、パパもっ……僕のお尻の中に、熱いの出してぇ……っ!」
「わかってる、出してやる……っ」
 切羽詰った声は健太にはきっと聞こえていなかっただろうが、その情けない声を打ち消すように肉のぶつかり合う音を響かせ──そして健太の願い通りに、大量の精液を腸内へと吐き出したのだった。
「あああんんっっ!!」
 健太は私が与えた激しい愛撫と熱の放出に、声の限りに叫びながら自分も幼い精を放った。昨夜も搾り取ったためか、吐き出された液体は透明に近く量も少ない。
 だが、ごく少量とはいえ溜まっていたものを吐き出せたからか、満足したように全身を弛緩した。
「はぁ……はぁ……ぁ……」
 唇の端から流れている唾液を舐めとってやり、そのまま頬を伝う涙と汗の混じった塩辛い液体も啜る。健太は放心状態で天井を見上げたまま、私にされるがままとなっている。そんな姿さえ可愛く思えて仕方ない。
 こうして抱き締めるたびに、健太の感度は上がっていくようだ。このまま──どこまで深く私を感じられるようになるのだろう。
「パパ……きもち、よかった……?」
「ああ、よかったよ」
「そう…………」
 隣に寝転がった私を力なく見上げてきて、私の答えを聞いて満足したように笑う。そこいらの子供とは比べられないほど、品も質も極上の笑み。
 最奥まで埋め込まれたままとなっていた私のペニスに、しっとりと絡みついてくる健太の肉襞。健太の意識とは裏腹に、身体はまだ私の肉棒を離し難いと思っているのか。
「パパぁ……大好きだよぅ……」
 ふいに襲ってきた眠気に勝てず、夢の世界へと引きずり込まれながら言葉を洩らす。その幼い横顔に自然と口の端が笑みに歪んだ。
「ああ、私もだ」
 耳元で囁いてやるも、私の返事など待たずに寝ついてしまった健太をそっと腕の中に閉じ込め、柔らかな頬に唇を寄せた。

 誰にも渡さない。誰にも触れさせない。
 いつまでも私だけの天使でいるように……周りに気を取られることがないよう、しっかり私に縛りつけて離さないようにしなければ。

 明日の晩はどんなことをしてやろうかと考えながら、無邪気な寝顔の健太を前に再び股間が昂っていくのを自覚する私だった。

変態パパさん、反抗期はどう乗り切る!?
キリ番ゲッター・accoさんのリクエストでした。

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