「いいんだよ、橘。無理に話そうとしなくても」
オヤジの頬に手を当てて、ヒゲを撫でながらオヤジの顔を覗き込む。
「だけど、いつか君が話してもいいって思ったときに、君の抱えているものを僕に教えて? 僕はいつだって君の力になりたいって思ってるから」
そんな優しい言葉をかけながら、「ちゅっ」と音をさせてオヤジの頬にキスをする。なんかもう『最強のホモ』って感じ?(いやマジでそうなんだけど)
「小野……」
そんでオヤジはというと、先生の甘々攻撃に撃沈! って感じで。
たっぷり数十秒間視線を絡ませた二人は、口を開いて舌を覗かせたまま顔を近づけて──唇を合わせた。
「ん……っ」
オヤジはねっとりとしたキスを仕掛けた先生を拒むことなく、むしろ自分から積極的に先生を受け入れて。すげーディープなキスをする二人に、俺は目の前がピンクに染まった気がした。
『くちゅっくちゅっくちゅっくちゅっ』
隙間もないほど唇を重ね合って、貪るように舌を絡め合う二人。……はっきり言ってちょー濃い(ビジュアル的にもな)。
だけどやっぱりリードしてるのは先生のほうで、オヤジは先生のテクにもう夢中だった。
「はぁ……っ」
ねと〜っと糸を引かせながら唇を離したときには、先生の『魔性パワー』にやられたオヤジの顔は蕩けてた。
「ねえ、今ここでセックスしたいって言ったら……怒る?」
オヤジの身体を調理台に押し倒し、メガネを外しながらそんなことを言ったって、オヤジが怒れるわけがない。
赤くなった顔で先生の肩に顔を埋めたオヤジは、小さく首を振ることで先生の誘いに乗ったのだった。
成人向けのため、少々短めです(笑)
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