遅咲きの菊*乱舞・本文紹介




「あ……っ、んっ……」
 声を洩らし、次第に父さんの全身から力が抜けていくのが──わかる。
「大丈夫だ、あんたの唾液でちゃんと滑ってる」
 口に含んだ父さんの乳首を舌で舐めながら、そんな卑猥な言葉を言う男。
 どうして父さんはそいつにそんなことをさせているんだ? そんな行為を──甘んじて受け入れているんだ?
「ほら、来いよ」
「はっ…あ、ああ……っ」
 男の促しに父さんは何度か深呼吸して呼吸を整えると、再び身体を落としていった。……そこに待ち構えている凶器を、身の内に沈めるために。
「ん……んぅ、っ……く、んっ……っ、っ……」
 眉間に皺がよるほど強く目を閉じて、細かく息をしながら父さんは動き続ける。それは強制的にさせられているというよりも、自ら進んでそうしているようで────
「はあ…………ぁ」
 じっくり時間をかけて、父さんは男の股間部に腰を下ろした。……男の凶器を、しっかりと体内に納めて。
「入ったな」
 父さんの動きを黙って見つめていた男はそこでようやく口を開き、父さんの身体に振動を送るように緩く腰を振る。それに呼応して、薄く開かれていた父さんの口からは甲高い声が洩れた。
「あっ……」
 今までに聞いたことがない甘く掠れた声。父さんがこんな声を出すなんて信じられず、俺は思わず自分の耳に手を当てていた。
 その声をいつものものとして受け止めたのか、男は殊更驚きもせずに行為を続けていく。
「動くぞ」
 父さんに声をかけると、揺らしていただけの腰の動きを上下運動へと変化させた。
「う…ん……あ、あっ」
 苦しげに歪んでいた父さんの顔がゆっくりと表情を変えていく。苦痛から解放されていく様子が、俺にも手に取るようにわかってしまう。
 あんなに色っぽい顔を、俺の父さんがするなんて…………。




                成人向けのため、少々短めです(笑)


本文P19〜P20から


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