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核都市広域幹線道路の背景

最終修正日:1997.03.09


   核都市広域幹線道路というのは、首都東京に集中した中枢管理機能の一部を受け持つことになっている川崎・立川・大宮・千葉など、いわゆる.「業務核都市」を相互に結ぶ首都圏の高速環状道路として計画されているものです。

 こうした首都圏の環状道路は、すでに20キロ圏に「外かく環状道路」があり、50キロ圏では「首都圏中央連絡道路」(圏央道)の建設が住民の反対の声を押し切って進められています。核都市間道路はちょうどこの中間に位置します。さらに、これらは関越自動車道、東北自動車道、常磐自動車道などと結んで、密集した首都圏に格子状に高速道路網をつくろうというものです。

 バブル経済の崩壊後、都心では業務機能と生活機能が著しくアンバランスとなり、人口の滅少、コミュニティの崩壊など生活機能の空洞化が深刻になっています。業務核都市でも様々な開発プロジェクトが見直しを迫られ、やはり都心と同じような生活機能の空洞化も進んでいます。これは経済の効率性や利便性を追い求めた結果に他なりません。

 埼玉県は、「環境優先・生活重視」を基本理念に、人と自然、文化を大切にした「彩の国」づくりを目指していますが、今、こうした生活環境を悪化させる業務核都市づくりやそれを結ぶ核都市間道路づくり計画は根本から見直さなければならないのではないでしょうか。


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