第23回 ALL JA1コンテスト参加記(20110606)

20110605 0900J - 20110605 1200J

各局のBlogなど見るに、もれなく参加賞が頂けるらしい。
しばらく前から参加を目論んでいた。
幸い予定が確保でき、忘れずに参加することができた。

2月のARRLのときから使っているN1MM Loggerだが、当然ながらサポートされていない。
東京コンテストでは、User defined contestでカスタマイズして対応した。
今回も、その作戦で臨むことにする。
早速、新たにudcファイルを作成し、ダミーのデータを入力してみる。
ところが、東京23区のような6桁のコードが入力できない。
6桁目を入力すると、4桁に切り詰められてしまう。
もちろん、正しいコードであると認識されないので、ESMモードでの状態は再送要求になっている。
5桁までは問題がなく、6桁目を入力するとおかしくなる。
埒が明かないので、Bug reportを送ってみた。
Webに専用Formがあるので、必要項目を入力していく。
なにぶん英語なので不安があるが、とりあえず送ってみた。
すると、3時間もせずに返答があった。NA3M Nickさんからだ。
Bugではなく、仕様ということらしい。
Exchangeの内容がすべて数字のときは、シリアルナンバーと認識されて数値として処理され、、最大32767までに制限されるそうだ。
15bitまでに制限しているのだろう。
結局思ったとおりの設定はできないことがわかった。
代りに、Commentフィールドを使う方法を教えてくれ、しかも修正したudcファイルを送ってくれた。Mni tks. Nick.
ただ、マルチが正しいかどうかのチェックができないようだったので、もう少し調べてみた。
すると、みなさんは、JADOMESTICのja.secを修正して対応していることがわかった。
ALL JA1では不要なパワーコードを入力しなければならないが、マルチのチェックが有効で、かつ実績があるこちらの方法で対応することにした。

結果だが、大変コンディションが良く、西日本中心にたくさんの方に呼んでいただいた。
ただ、肝心の1エリアのマルチが少ない印象で、スコアが伸び悩んだ。
RunのみでS&Pしなかったので、捕まえ損ねたか。
コンディションが良かったので、1エリアの局はRunした方が良いと判断した人が多かっただろう。

BandQSOsPtsMlts
21656436
Score: 2,304

で、調べてみた。
使ったのは、ここのところよく遊んでいるReverse Beacon Networkだ。
ここで、コンテスト期間中の1エリア各局のSpotを調べてみた。
さらに、21MHzでのSpot数が多い局のS/Nをプロットしたのが、下の図だ。


1時間以上遅刻したのが、しっかり記録されている。
各局とも、ずっとRunしていたようで、これでは呼んでもらえないはずだ。
あわよくば、参加賞だけでなく賞状もなどと思っていたが、遅刻した時点で資格なしだったようだ。
ただ、面白いのは、JG1FKTとJS1IFKのS/Nの関係が、JH3PRRとJA4ZRKとで逆転していることだ。
JG1FKT局は、確か神奈川県から出ていて、3,4エリアへの距離はほとんど同じか、少し近いと思われる。
にもかかわらず、距離が短いJH3PRRでのS/Nが高くなっている。
交信相手は、3エリア、もしくはより手前の2エリアの方が多いと思われるので、これでは負けてしまう。
JS1IFKは、21mHの4エレ八木を使用した。
地上高1.5λなので、それほど低打ち上げ角というわけでもないだろう。
JG1FKT局は、さらに打ち上げ角の高いアンテナを使っていたのだろうか。

仰角と跳躍距離の関係は、こちらのようになっていて、距離500kmでは仰角20°位、300kmでは30°位と思われる。
一方、アンテナの打ち上げ角だが、MMANAを使って計算してみた。
21mHの4エレ八木と、10mHのダイポールとで比較してみた。
それぞれの水平面、垂直面のパターンを下に示す。 アンテナ定義が14MHzのものしかなかったので、アンテナの高さは、波長で規格化した高さに合わせてある。

21mHの4エレ八木では、仰角20°前後が弱いことがわかる。
もしかしたら、これが効いているのかもしれない。
以前、JG2TSL局が逆Vスタックアンテナを実験されていた。
復習しておこう。

Amateur Radio


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