信和GXの解体レポート
どうも今回のレポートは共に武州H市在住のY造君のレポートを
お送り致します。尚Y造君はGXを3台持っております。その内1台を
つぶしてレポートを送ってくれました。パーソナル無線機は
電波法第38条の2で定められている通り小規模な無線局は
「技術基準適合証明」を受けた特定無線設備でなければならない
となっております。つまりこの様に蓋をトルクスで開けただけで
この無線設備で運用を行うと電波法違反となります。しかしこのリグを
バラバラにばらしても運用を行ったりせず、ただの受信機として使用するだけならば
OKです。でも、マイクをただ外しただけなどではダメでしょう。マイク端子辺りの配線を
すべて外すなどならばOKでしょう。でも、こんな事で違法扱いですよ!
(技術指導Dr,ff)

仲良く並んだGX(右)、GZ(左)

ここまでバラすのは右上に有るトルクスドライバーが有れば容易にできます。
後ろの特殊ネジ4本とパネルのサイド十字皿ねじ4本とコネクター5個所
を外します。後は後ろに写っている焼酎と柿の種を戴けば準備OK(笑)
おやおや!このリグはCPUが樹脂で固まってません、なぜでしょう?

こちら側基板(制御CPUの有る方)十字ネジ5個所を外し中側にこの様に
反対側の基板に連結してますのでダイキャストから外す時はドライバーなどで
ゆっくり外しましょう。

これが反対側の基板を取り外した状態でまんまダイキャストです。十字が多数
長さが違うネジが3本有りますので組み立ての際は注意が必要です。

CPU三菱M57793 91VY−Aと書いて有ります。これがGXの
パワーモジュールです。裏に銅版が張ってありますが銅版とダイキャストの間に
熱伝導のグリスやシートが入ってません。放熱性はあまり良くないんではないかな?
と、心配をし、ここのコーナーで熱伝導グリスを塗ろう!と書いていたところ
信和通信機ホームページの阿部さんから、
パーソナル無線機は900MHZ帯という、非常に波長の短い周波数を使っていますので
アースは線ではとれず、面で接触させないといけません。シリコングリスを塗ると
アースが取れなくなるので送信時動作が不安定になり最悪の場合異常発振や故障の原因になります。
と、御指摘を戴きました。
有難う御座いました。早速グリスは溶剤で取らせていただきました。

せっかくなので三脚で上面の基板を撮影してみました。なんかG2からあまり
変わってないと思うのですが。
細かな部品は時代と共に変化してます。これはG7も同様ですね。
あと、気が付いたんですが、基板もロットによって材質が違うようです。
拡大して探してくださいパワーモジュールに近い真中右のVR”5w”って
シルク印刷に書いてあります。ここのVRを廻すとパワー調整が出来ます。
Sメータ、変調の濃淡、スケルチの強弱なども同様にVRで調整ができるんだな。
基板見て何処のVRを調整すれば良いか解るなんて、さすが信和通信機。ですね