かっこいいお兄さんは好きですか?


 早春の楽しみは、週二回、近くのコンビニでバイトしているかっこいいお兄さんを窓の外からそっと見つめること。実は、以前、そのお兄さんに親切にしてもらったのにお礼も言えなかったのが悔しくて、以来、そのお兄さんのことが気になって気になって仕方がないのだ。
 ある日、早春は名案を思いつく。もうすぐやってくるバレンタイン・デイ。その時、お礼の代わりにお兄さんにチョコレートを渡せばいい。思い切って、早春は、中学生のお姉ちゃん・知夏のスカートを借り、女の子のふりをしてお兄さんにチョコレートを渡す。
 そんな早春にお兄さんはとてもやさしくて、早春の心は次第にわけのわからない思いでいっぱいになってしまう。
 この気持ちは何? ぼく、おとこのこなのに、お兄さんのことが好きなの???

 その後のお話、『不埒なお兄さんは好きですか?』及び『イジワルなお兄さんは好きですか?』も同時収録。どっちも、早春ちゃんと陽司お兄さんがただいちゃいちゃしてるだけのお話。
 この本とは別に『いけないお兄さんは好きですか?』という続編も出していただいてますので、合わせて読んでいただけたらとてもうれしいです。

 ショタです。思いっきりロリショタです。ショタは受けの子をどんなにかわいく描いてもOK(と姫野は思っている。だって、四捨五入すれば30歳にもなるようなサラリーマンがあんまりかわいくても、ちょっと……。よほど特異なキャラクターなら別ですけどね)なところが楽しいですね。
 ただ、随分昔に書いたお話だったので、かーなーりー、死語の嵐です。マゴギャルとか、ポケベルとか、今時のお嬢さんがたはご存じないかもしれません。今とは書き方も違っていて、こちらも、恥ずかしい……。