凍えるまなざし


 ソムリエの宮永幸弘は、勤めているフレンチ・レストランのオーナーが交代することになったと聞かされ、そのオーナーの正体を知って驚く。
 新しいオーナーは支倉製陶という食器のメーカーで、社長は支倉一英という車椅子の男だった。支倉こそ、幸弘の父が起こした交通事故の被害者であり、その事故によって、支倉は家族を失い、足に大怪我を負ったのである。
 幸弘はおびえた。
 これは、支倉の復讐だ。支倉が、幸弘が勤めている店わわざわざ買ったりしたのは、きっと、手に入れて、店をつぶすつもりなのだろう。
 自分のために店のみんなに迷惑をかけたくない。
 そう思った幸弘は、支倉に「店には手を出さないでください」と懇願する。
 支倉の答えは、「誠意を見せろ」。
 そうして、幸弘は、帝王のごとく自身の上に君臨する支倉のそばに奴隷のように侍り、仕えることになるのだが……。

 なんか、メロドラマですね……。
 とはいえ、そんなにどろどろじゃなくて、けっこう淡々としてるとは思います。最近のメロドラマはほんとうにすごいので、あれには勝てません(泣)。まあ、所詮は姫野の書くものですし、ノリはいつもとそう変わらないかも(苦笑)。
 一応、ラストはかわいくオチてる予定。もちろん、ハッピーエンドですので、そのあたりは安心しててください。
 姫野的には、おじちゃんとかおじいちゃんとか出せたので、満足♪(←BL書きとして、それでいいのかと、自分でも、ちょっとギモン)