マイ・フェア・ボーイ |
![]() ある日、大学の先輩で伊勢財閥の御曹司である伊勢龍之介(いせ・りゅうのすけ)が、以前より祖父が欲しがっていた光悦の茶碗を手に入れたと聞きつけた公彦は、早速、龍之介の元へ赴き、茶碗を譲ってくれるよう頼むが、意地の悪いところのある龍之介はなかなか「うん」と言ってくれない。 そこへ、たまたま伊勢家の弁護士が、みすぼらしいなりをした少年を連れてくる。 少年の名は、昴(すばる)。龍之介の姉、綾乃(あやの)が、駆け落ちした挙句に生んだ子供だった。 綾乃は、既に鬼籍の人となっており、昴は今まで父親と暮らしていたが、その父親も酒に溺れ病院に入院するまでになり、唯一の親戚である伊勢家に引き取られることになったというのだ。 家名を重んじる龍之介は、いまだ姉の行為を許してはおらず、昴のことも快く思っていない様子。昴は昴で、ろくに小学校にも通っていない、たいそう生意気な子供だった。 気まぐれな龍之介は、公彦に昴を預けると言い出す。 「もしきみか、このどうしようもないクソガキを人前に出せるようしっかり仕込んでくれたなら、代わりに、光悦の茶碗を譲ってあげよう」。 公彦は、断れないまま、仕方なく、昴を自宅に連れ帰り、 そうして、ふたりは公彦の家で暮らすことになるのだが……。 激しくショタ風味(苦笑)。ついでに、ちょっと重めで、ちょっとせつなめ、かな? ま、最後はいつものとおりらぶらぶなんで……(たぶん)。 |