夏休みの恋はフェイク


 とっても内気な高校生、望は、ある日、ひとり、出かけた渋谷のセンター街で、祐一郎と名乗るいかにも遊んでそうな高校生に声をかけられる。祐一郎は、どうやら、望のことを『シーナ』という誰かと勘違いしている様子。口下手な望は「違う」とも言えないまま、シーナのふりをして祐一郎とつきあうことになっちゃって……???

 なりゆきと嘘と下心とでつきあい始めたふたりが、いつしかお互い本気になっちゃって、と、まあ、そういうお話です。久しぶりに子供同士のお話でしたが、姫野の心情がウェットだったせいか、ちょっとウェットな雰囲気のお話になってしまいました。なんだか、全編、BGMに小田〇正かなんか流れてそうなんです。いくら、今、流行ってるからって。嗚呼。特に、エッチのシーンは、書きながら、頭の中で『YE〇−NO』が回ってましたよ。はい(余談ですが、『Y〇S−NO』は今のジャマイカンなヤツより昔のアレンジのほうが好きだなぁ)。