ショコラのくちづけ


  はるか二十世紀の昔に、小説ショコラに掲載していただいた『ショコラのくちづけ』に 『ハニー・メープルの三月』という短い続編をプラス。実は、雑誌に載った『ショコラのくちづけ』とは随分違うの、なんてのはナイショさ(ストーリーは自体は変わってないので言わなければわからないかもしれないのに、やっぱり言っちゃうあたしって……)。雑誌を今でも持ってる物持ちのよいアナタ、読み比べたりしちゃ、いや〜ん。
○『ショコラのくちづけ』
 周(あまね)は日星学園一と謳われるタラシ。誰彼かまわずキスをして歩くものだから、学園の全女子生徒制覇を狙っているなんて噂されているくらいだ。しかし、実は、周には誰にもナイショの目的があった。昨年のバレンタイン・デイに、夢うつつの中、盗まれたキス。それを盗んだ犯人を捜したい。捜して、もう一度キスしたい。周の思惑を唯一知っている親友の藤(かつら)は、なぜか周に冷たくて、顔を見ればお説教ばかり。そんな時、周と藤の前に『犯人』とおぼしき少女、紫(ゆかり)が現れて……。
 学園モノの割にはシックめかなぁ、と思うんですが……。『花結び』とか『お香』とか『襲』とか、そういうガジェットのせいかなぁ?そういや、キャラの名前もけっこう凝ってるかも。
○『ハニー・メープルの三月』
 こっちはホワイト・デイのお話。チュウしてばっかの、おまけ編。