ひみつをあげる


 永(はるか)は翠巒高校の一年生。永の関心ごとは自らの成績のことだけ。同級生から『あいつの頭の中には英単語と数式しか詰まっていない』などと揶揄されるほど、ただテストでいい成績を取ることのみに心血を注いできた永だったけれど、最近、なんだか胃の調子がよくない。たまらず吐いているところを助けてくれたのが元生徒会副会長の斯波匡臣だった。以来、たびたび吐いてばかりいる永に、斯波は「俺がその原因を教えてあげる」と言うが、優等生だと思っていた斯波が教えてくれるのはとってもイケナイことばかり。斯波は永の同級生の渚とつきあっているっていう噂だったのに、なぜ自分のことをこんなにかまうのか永にはわからない。困惑する永はついに……。
『ミダラナボクラ』で渚と信一を思いっきり引っ掻き回してくれたあの斯波匡臣が再び登場(笑)。もちろん、皓太&芙蓉&聖と渚&信一も勢ぞろい。オールキャストでお送りしちゃいます。真面目な優等生・永が恋に目覚めて、戸惑ったり、せつなくなったりしながら、ちょっとずつ自分に素直になっていくのを楽しんでいただけたらいいなと思います。