水景8

クマノミとイソギンチャク

[水景8/クマノミとイソギンチャク]

海水魚の飼育
海水魚は、'94年のクリスマスに始めました。この写真は'96年夏頃の絶好調時のものです。VIDEOからのスチルショットですので、かなり荒れた画像ですが、ご了承ください。住宅事情により海水魚水槽としては、やや小さい60cm水槽です。フィルターもオーヴァー・フロ−式が良いと本には書いてありますが、とてもスペース的に無理でしたので、メイン・フィルターとしては外部式パワー・フィルターを底面吸い込み方式で利用してます。この方法だと水槽へのリターン部にディフューザーが取り付けられ、エアーの供給が自在に行えます。またサブフィルターとして、内部式パワー・フィルターを2台使っています。ろ過に関してはかなり強力です。

あとは、硝酸塩の処理ですが、水換えは基本的には2週間に1回1/4です。最初のころは、毎週行っていましたが、2週間に1回でも問題ないようです。海草などにも硝酸塩を取り込んでもらいます。他の魚はよくわかりませんが、スズメダイの仲間は水槽のガラスのこけを剥がしてやると、喜んで食べます。一緒に入れてあるコブヒトデやヤドカリ(海で採集)なども苔を食べてくれます。

一般的に海水魚のスターティング・テスト・フィッシュとして、安価なコバルト・スズメなどのスズメダイの仲間を入れることが多いと思いますが、テストのつもりがずるずるといまだにスズメダイの呪縛から逃れられません。スズメダイはけっこう気が強いので、チョウチョウウオなどを後からいれると攻撃されてしまい餌にもありつけず死んでしまうことが多いのです。他の魚は次の世代まで我慢という状況です。

海水魚の場合、淡水魚と違いほとんど天然採集ものですので、最初の餌付けが難しい場合があります。スズメダイの仲間であれば比較的容易ですが、一口も食べずに死んでしまう魚もけっこういます。餌は、フレーク・フードが中心ですが、時々アサリなど生ものを手でちぎって与えると喜んで食べてくれます。ただし、水が汚れますので水換えの前の日にやると良いでしょう。

照明は、ブルー系とホワイト系のミックスです(20w2本)。一番やっかいなのは、夏の高温対策です。海水魚のほうが淡水魚に比べ高温には弱いようです。水槽専用のクーラーやファンなどが、ありますがわが家ではクリップ式の扇風機を水槽の上に取り付け水面目がけて、タイマー制御の照明と連動させています。水の気化熱を利用して温度を下げるわけで、かなり水の蒸発が早いのですが、効果は大きく夏に部屋のクーラーをつけていない場合でも水温が30度を超えることはありません。水足しは頻繁になります。

海草の生育
この水槽で繁茂しているのは、タカノハヅタです。茎が横に伸びて、岩などに活着しながらどんどん増えていきますが、古い部分は溶けるようになくなってしまうこともあるので、適当に間引かないとせっかく吸い取ってくれた硝酸塩が戻ってきてしまうことになってしまいます。
クマノミ
イソギンチャクと戯れているのは、ハマクマノミです。性格は一緒にいるデビル・ダムセル(写真上)に比べると非常におとなしいです。お互いに1匹づつのせいか、非常に仲良くやっています。クマノミはイソギンチャクと共生することで有名ですが、水槽のなかでもちゃんとイソギンチャクと戯れてくれます。本来は外的から身を守るためなのでしょうが、まるでベッドのように気持ち良さそうにしているのを見ているとうらやましくさえもなります。時々クマノミが餌をイソギンチャクに与える光景が観察できますが、自分のための餌のストック場所として、イソギンチャクを利用しているようにも思えます。
イソギンチャクの飼育
写真中央の大きな生物が、シライトイソギンチャクです。褐虫藻が体内に共生しているため、光があれば光合成によりある程度のエネルギーは自給できるようですが、やはり餌を与えたほうが元気になります。餌は1、2週間に一度のペースでアサリを数個程度与えています。おかげですっかり巨大になってしまいました。このイソギンチャクは3代目になります。最初の2匹は餌をあげなかったせいか、しぼんでいって消えてしまいました。その教訓を生かして、この3代目は2年近く生存しています。

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