Molly-Gucci's Check the Events! 2005
※ブログを開設しました。2009年〜イベント日記はこちらをご覧ください。

【コンサート】

●上々颱風〜楽市楽座 in 江東〜(9月23日江東文化センター)
かつての「上々颱風祭り」をホーフツさせる約50の屋台ブースが出る、というので期待して会場に足を運んだが、なんでぇショボイの(苦笑)。ステージも装飾なしの楽器が並んだだけのシンプルなつくり。こりゃ、ジミーなライブで終わるのかと心配したが、いやまだまだ上々魂死なず。途中、アルベルトを迎えた楽しいゲストタイムも効果的。お客に損はさせてない上々らしい楽しいライブでした。◎

●FUJI ROCK FESTIVAL05(7月29日苗場スキー場)
 初参戦のフジロック。といっても初日だけ(苦笑)。圧巻だったのはField of Heavenに登場したROVO。たっぷり2時間、めくりめくインプロビゼーションを繰り広げた。初参戦で最初は勝手がわからず抑え気味だったCKBも途中の小野瀬ショーから火が付き、最後は「タイガー&ドラゴン」の大合唱。ケンさんの「マイウェイ」が苗場で聴けなかったのはちょっと残念。夜のクラブ・イベント「オールナイト・フジ」は、レーザー光線が森の木々に反射し、じつに幻想的な雰囲気。琉球ディスコはアルバムまんまの音展開。さすがに石野卓球は客をのせるのが巧い。オヤジは3時まで頑張ったが、踊り疲れて途中退場。( ^ ^ ;

●北沢音楽祭「北沢歌謡博〜アジアン歌謡博〜」(7月8日北沢タウンホール)
 北沢音楽祭の催しとして企画されたイベントで、リンダ・コラソン(比)、ヤンチェン(中)、北原ミレイ(日)の各国歌手が出演。なかでも北原が圧倒的。もしかすると、美空ひばりの正当的継承者はこの人なんじゃないか、と思わせるほどの迫力。やたら明るいキャラは意外でしたが(笑)。でも、アジアン歌謡なのに、なんでニッポン的演歌ばっかりなんだろうね(~_~;)。

●小泉清人(5月21日経堂マレット)
 典型的ウェス・モンゴメリー・スタイルの小泉サン。若手有望ピアニストの海野雅威らを率いてのコンボ・ライブ。それにしてもモンゴメリー好きなのはわかるけど、もっと独自色を出してもいいのでは? 非ジャズ曲を独自の解釈でモンゴメリー・スタイルで演奏するとか…。海野サンも巧いのはわかるけど、あの若さで旧来のジャズから一歩も逸脱しないスタイルでいいのかね…とつい辛口になってしまいましたが、それなりに楽しめました。( ^ ^ ; 

●SAVE THE 下北沢(4月21・22日下北沢)
 都議選に挑戦する大久保青志を応援するために企画されたイベントで、スマイリー原島さんプロデュース。出演はサヨコオトナラ、木津姉妹、ゲレン大島、ROBIN&MANTRAなど多種多彩。ワタシ的には、DACHAMBOのジャム、トランスワードがヤバっすよ\(*^o^*)/
。今年のFUJI ROCK出演が決まっているが、きっと観客の度肝を抜くぞ!

●林英哲(4月15日・青山劇場)
 一部はさまざまな楽器とのコラボを試す実験の場なのかちょっとおとなしめ、二部で力強い英哲の本領発揮。和太鼓奏者のイノベーターとして、さすがのパフォーマス。

●西川郷子(4月9日下北沢ラ・カーニャ)
 上々颱風のヴォーカル・サトコの初ソロライブ。本人も言っていたか「暗い歌(詞)」が多いな〜(~_~;)。もう少しカバー曲を交えると軽やかになったかも。まあ、ここでは上々の華やかな世界を期待するではなくサトコの船出を祝うべきか。

●COIL、球、CONTI、Maddy Maddy World(2月11日初台ドアーズ)
 目当てはギターの鬼怒無月率いるCOIL。ブルースを演ってもフツーのブルースにならない鬼怒。中近東フレーズから、相変わらずの超絶早い弾きまで、こんなギタリスト、ちょっと世界でも見当たらない。球(KYU)は、八木美知依(二十絃箏)とKIRILOLA(ヴォーカル、エレクトロニカ、ベース、ティンパニ)のユニット。八木サンはこういうエレクトロニカ系とのほうが相性がいいのでは? CONTIは、シタールとドラムのユニット。もう少しシタールの特性であるドローンを生かすなどの工夫があってもいいのでは?

●VASEN(1月30日南青山マンダラ)
 スウェーデン・トラッドの雄「ヴェーセン」。ニッケルハルパ、ヴィオラ、ギターのトリオ編成で、めくるめく演奏は見事。なかでもスェーデンの不思議な伝統楽器ニッケルハルパに瞠目。ヴォーカルがないのに最後まで楽しめました。

●HEAL NIIGATA(1月10日横浜ブリッツ)
 新潟・苗場で毎年FUJI ROCKを開催しているSMASHによる新潟中越地震チャリティ・コンサートは、出演はくるり、UA、バッファロー・ドーター、オーディオ・アクティブ、バック・ホーンズ、ROSSO。圧巻はくるり。ドラマーが脱退し、どんな音を聞かせるのかと思いきや、見事なバンド・サウンドで観衆を圧倒した。UAは孤高の世界。スリッツのようなBFは、後半に傑作『シャイキック』のデジタルワールドを再現。ロビーでは地元新潟の人たちによる物産展もあり、満員のオーディエスに応えた、熱気あふれたイベント。聞けば、出演者だけでなくPAも照明ら裏方も含めて、すべてボランティアだとか。そういった姿勢も含めて画期的なイベントだったと思う。


【演劇・パフォーマンス】

●劇団夜行館「餓鬼童子II」(9月11日鬼子母子神社)
 かつて大八車で列島を旅し、「土着の芝居」を打ち続けた夜行館による野外公演。が、今回は地元芸能人・津軽花子やスコップ社民戦(!)で怪演する寺住職など、客演も多いオムニバス形式の津軽土着劇。雨天や機材トラブルもあったが、せっかくの神社空間ももっと生かせば、さらにダイナミズムに生まれたのでは…。

●中西和久ひとり芝居「しのだづま考」(5月26日紀伊国屋ホール)
 説教節の「葛の葉」の後日譚とし生まれたのが、陰陽師・安部晴明とは知らなんだ。中西の情熱と工夫の舞台で、語り物世界が蘇った。

●劇団1980「子別れ〜アローン・アゲイン」(1月27日下北沢駅前劇場)
 「子別れ」は落語の名作人情噺。やはり興味は、そもそもひとり芝居である落語を分解して、複数演者によるどう芝居に仕立てるか?だったが、演者がそれぞれ客席に語りかける、という演出でうまくのりきった。この劇団は、役者の個性といい、団員の年齢構成といい、いいバランスをしているな、といつも思う。


【芸能・演芸】

●彩の国落語大賞受賞者の会(8月28日彩の国さいたま芸術劇場小ホール)
 大賞受賞者・白鳥がトリ。動物園を舞台にしたハチャメチャな新作落語はこの人ならではの世界。とりわけ噺が巧いわけではないのに、独特の世界観を創り、観客を魅了する。技能賞の五明楼玉の輔は軽快な噺ぶりで客席を湧かせ、なぜか余韻がズシリと残る橘家文左衛門(殊勲賞)は重厚な出来。そして、還暦を迎えやたら元気なジジイ、圓丈さんはいくつになっても新作の求道者だわぁ〜。

●きたくなるまち区民寄席(6月11日赤羽区民会館)
 三遊亭遊馬の落語、ベテランらしいWモアモアの漫才で会場が湧いたところで、柳家喬太郎。マクラの池袋のネタで受けて気分が乗ったのか、創作のクラゲの赤ちゃんの冒険譚(題目は知らない)。タコの造型などものりにのって、本人も気をよくして高座を降りたのでは。仲入り後に今や数少ないボーイズものの東京ボーイズ。そしてトリーが圓丈師匠。噺はやや冗長だったが、マクラでマウスを取り出して笑いをとったのには驚いた。

●紀伊國屋寄席(5月24日紀伊國屋寄ホール)
 仕事で開演には間に合わず、三遊亭圓弥の「子別れ」(後半)から。話がイイのでウケていたが、もっと上手く咄せないものか(苦笑)。収穫は林家たい平。まくらでの客のツカミもバツグンで、「紙屑屋」でた、歌舞伎から浪曲、はては花火まで形態(?)模写の芸達者なこと! トリの小三治は、なんか老けてしまったような…かつての鋭さが足りない。大丈夫か、「小さん」襲名。

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