夕暮れ色は未来の色 |
万年筆といえば、モンブランかペリカンか。というほど真っ先に取り上げられるメーカーですね。 ペリカンの万年筆は憧れです。いつか欲しいなと思ってます。 そのペリカンから廉価版といいますか、スクールペンという位置づけで発売されている万年筆が数種類あります。これはその中の一つ、フューチャーというシリーズ。(いまはもう廃番になっているようです) 普段使いとして、もう3年毎日使っていてとても書きやすくなりました。 最初は紙の上をツルツル滑ってるようで書き心地があまり良くないように思えたのですけど、さすがに3年慣らすと違いがあるものですね。 ヨーロッパ諸国では、スクールペンとして万年筆を子どものころから使うそうです。日本では芯が柔らかい書き方鉛筆というものがありましたが、それに相当するようなものでしょうか? 小学校の間はシャーペンを使ってはいけない、と学校からの指導もあり(と言うよりも母が・・・笑)、ずっと鉛筆で育ってきました。 今の子は、小学生でもカラフルなペンやシャーペンを色々使っていて、自分の子ども時代を思うとちょっと羨ましいような気がします。 文房具屋さんで、何色のペンを買うか真剣に悩んでいたころが懐かしいですね。(たいていピンクが最優先だったような気が・・・) このフューチャーという万年筆も、そんな子ども時代の憧れを呼び覚ましてくれるようなカラフルな色をしています。 わたしはグリーンしか持っていませんが、このほかにレッド、イエロー、ブルー、シルバーがありました。(ペリカノジュニアにも、レッド、イエロー、ブルー、グリーンの4色が展開しています) ペン先はスチールのFで、硬い書き心地なのですが慣れれば書きづらいということはありません。国内の細字に比べると太いように思いますが、合わせて購入したグリーンインクの濃淡が美しいので、気づけば駄文を書き連ねていたりします。 会社では社内向け文書を作成するときの下書きに、自宅ではブログ記事の下書きに。アイデアが浮かびやすくまとまりやすい。ペンの魅力なのかインクの魅力なのかわかりませんが・・・。 そんな感じて手放せない1本だったりします。 グリーンは、わたしにとってアイデアの湧く色なんだと思います。 学生のころ、グリーンインクで詩や新聞記事を書き写していたりしました。そのせいかもしれませんね。 というこで、当時のことを思い出しながら原稿用紙に向かったところ、ふと出てきた詩を書いてみました。 * * * 「夕暮れ時」 ゆきやなぎ れい きめられた道を毎日 きめられただけの時をかけて めぐりゆく太陽だって 地平線の間際で ときには ゆきなやみ とまどっています 昼の色から夜の色に うつりきれない空の青や紅 夕暮れの時のあの色は はにかみとまどう少女の 心のうつろいにもにています 結局おさだまりの道しか 歩いてゆけないわたしだけど わたしはわたしなりに とまどう時があるのです そんなことがたびかさなって こうして 夕暮れ時が好きになりました 文字を目にしただけなのに、鮮やかな色彩が浮かんできたこの詩は大好きでした。 |
2009年04月11日 |