日本の美を愛でる 2002.10.9. 大阪サンケイホール
ちょっと変わった趣向のファッションショーということで、楽しみに行って参りました。
個性的なお着物も多くて、ジェンヌさんが着るとまた雰囲気も違っていいものですね。
モデルさんとジェンヌさんでは、「見せ方が随分違うなぁ」とその対比も面白かったです。
モデルさん達のお着物の着方はやはり今風というのか、現代の若い女の子が着る着物という感じでした。
反対にジェンヌさんたちは、みなさん日舞もやっていますから着方が違いますね。
歩き方や目、手の使い方にしながあって、特に男役さんは男でもない女でもない不思議な空気を漂わせていました。
やはり舞台で演じている人たちらしい見せ方だったと思います。
それからモデルの中に山口いずみちゃん発見。好きなんです。彼女。
ちょっと嬉しかったです。(ものすごくただの感想・笑)
■紫吹淳
りかさん、めっちゃ色っぽい。ビックリ。
歩き方とか、お着物もそういう色っぽい感じのものが多かったせいもあるのですが綺麗でしたね。
一番似合っているなぁと思ったお着物は、最後の黒っぽいお着物だったのですが
あわせ襟がたぶん黒とシルバーの市松模様で、粋な雰囲気だったのが良かったです。
あと、全体的にすごく余裕を感じる舞台でした。
朗読は佐藤春夫の「少年の日」。ラストの「そりラムプ敷き誰がものぞ」のあたりが
すごくいい表情で、ちょっとゾクッときました。
今回のりかさんのイメージを一言で言うと、着物デザイナーっていう感じ。
どのお着物も、紫吹淳という個性が前面に出ていました。
■映美くらら
くららちゃん、すごくいいですね。楚々として女の子らしい雰囲気でした。
振り袖がホントによく似合う。ついつい微笑んでしまう可愛らしさが満点でした。
結構、色々なお着物を着てましたが、案外似合うなぁと思ったのが、
白地に墨色で「いろは〜」が書かれているお着物。
りかさんに手を引かれてちょこちょこ歩く姿も微笑ましい。
それから大正モダンなイメージのお着物もなかなか。
ちょっと自信がないのですが、たぶん薔薇とか牡丹のような大きい花の柄だと思うのですが
色使いが地味派手で、大胆な模様がすごく好みでした。
宵待草の曲をバックに竹久夢二のイメージ。
箱入りのお嬢さんっていう感じのくららちゃん、惚れた〜〜
ここの場面のお着物は、モデルさん達がお召しになっている物もすごく好きなものが多かったです。
また、CMでも着られていた振り袖で島崎藤村の「初恋」を朗読されたのですが、
その声の感じや表情が初々しくてまさに初恋でした。
■汐美真帆
これまたケロさんも色っぽい。りかさんとはちょっと違う色っぽさがありました。
歩き方が独特で、ソロの「荒城の月」もいつもとは少し違う歌い方をされていました。
りかさんの朗読の後、渋い色合いのお着物で客席へ。
全体的に落ち着いた、大人の色合いのお着物が多かったです。
日舞とか小唄とかのお師匠さんって感じでした。
■大空祐飛
祐飛さんは終始凛々しく、祐飛さんだけ腰に刀が見える気がしました(笑)
他の人はちょっと笑顔があったりしたのですが、祐飛さんずーっと笑わないの。
そこがまた憎らしい〜
着ていたお着物の柄とか帯の結び方とか、一番は祐飛さんの体格だと思うのですが
縦にスッと伸びつつもドンと構えた強さがありました。
それからソロで北原白秋の「この道」を歌われましたが、この時のお着物がすごくシンプルで素敵でした。
また、くららちゃんの「初恋」の朗読後登場された祐飛さんは、これまた凛々しさ抜群で
「若様!!」と叫びたくなるほど。あ〜。。まさに初恋の君にふさわしい、格好良さ。(初恋の君なのかわかりませんが)
一瞬、「たけくらべ」とか、そういう世界を思い浮かべてしまいました。
祐飛さんについてはかなり期待をしていたのですが、それ以上の満足感を得られました。
りかさん、ケロさんが中性的なというか男ではないという雰囲気がすごく出ていたのに対して
祐飛さんは、男っぽい感じを受けました。
■夏河ゆら
ゆら姉がこれまた粋で、女っぷりがあがりましたな〜。
振り袖などもお召しになっていましたが、何と言っても「小さい秋みつけた」の時の
着こなしが抜群で、はっきり言って、後に出てきたモデルさん達がかわいそうでした。
帯の結び目が前に着た、個性的な着方だったのですが、襟足の色っぽさ、かといって媚びていなくて
いい女の風情がさすがのゆら姉。
同じような着方のモデルさんは姿勢とか歩き方が、こういう着こなし方に合っていないなと
特に後ろ姿になって舞台奥に歩いていく時の雰囲気とかがね。。
せっかくのお着物が台無しでした。残念。
あと、モデルさん達が着ていた縞のお着物、ゆら姉に着て欲しかったなぁ。。
■紫城るい
るいちゃんは、現代風なイメージで可愛らしさは抜群でした。
ピンク色のお着物もいくつかお召しになっていたのですが、汐美さんとお揃いの色で
出てきた時のお着物が一番似合っていたと思います。
モデルさんたちに混じっても違和感がなく、ジェンヌさんっぽい雰囲気があまり感じられませんでした。
それはそれでまたいいと思いますが、せっかくなので“紫城るい”というキャラクターを
出してみても良かったのになとちょっと思います。
まだ娘役になって間もないですから、娘役としての彼女のイメージがまだ固まりきっていないということも
感じたので、今後を楽しみにしたいと思います。
■椎名葵
椎名ちゃんもまた現代風なイメージだったのですが、最も椎名ちゃんらしいなと感じたのは
「小さい秋みつけた」でした。
ゆら姉さんが粋に着崩していたのに対し、椎名ちゃんはもう少しきちんとした着方をしていたのですが
恰幅がいいというか、バンとお腹を前に出して迫るような感じの歩き方がとっても良かったです。
迫力がありました。
それから袴姿の時も良かったです。娘役らしい淡い雰囲気を漂わせつつ、
椎名ちゃん独特のゆる〜い時間の流れを感じさせる目の使い方がいいなと思いました。
ただ、全体的にもう少し色っぽい雰囲気の場面も見たかったですね。せっかくなので。
今回は全体を通して、若手娘役っていう感じの場面が多かったです。
私、むかし着物とかアンティーク着物とか呼ばれている着物が大好きで、
もちろんそれ以外のものも含めて普段着っぽい物が好きなんですね。
本当のアンティーク着物は私には小さいので着られない事が多いのですが
羽織などでレトロなものを見つけると、すごく欲しくなってしまいます。
やはり普段から少しでもお着物を着ている方は、歩き方にしても手の上げ方にしても
慣れからくる自然な動きが、いよいよお着物を美しく魅せるんだなぁと、
今回のショーを見てすごく思いました。
モデルさん達の中でも、その着こなし方にすごく差を感じました。
着ることに精一杯で、お着物に着られているような方も数人いらしたので
モデルさんといえど得意分野があるのかなと。
私も普段着にお着物を着られるようになりたいですね〜