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愛にゆこう

先の記事で散々書きつつ。。。やはりここは譲れない。
意味がわかる日本語となると、どうしても書かずにはいられない。

“Forever Love”は、どんなに思っても叶わないかもしれない。
自然に湧き出る自分の愛情は止められないし、だけど愛する人が幸せなら、
それこそが自分の幸せなんだよ…っていう内容で、いかにも隊長らしいなぁというフェミニストぶり。

“愛にゆこう”は、自分から探してるんです。
自分のことを呼んでいる声に引き寄せられて、少しずつその声に近づいていく。
瞳に閉じ込めておけなかった想いが静かに漏れ出た、
彼女の「我愛[イ尓]」という想いを聴き逃さないの。
しかも、隊長と彼女はまだ出会えてないというところが素晴らしい。
だから“会う”のではなく“逢う”ために愛にゆくの。
愛は求め合う運命だから、彼女の中にある自分への愛を先に察知して、
僕から逢いに行くからね。絶対にたどり着くから、僕を信じて待っててって。
こぼれ落ちた「我愛[イ尓]」を自分の愛に代えて、その声のする場所にまっすぐに向かっていく。
果てしなく広い海だって、その言葉で越えて行ける。
たとえそれが小さな舟でも、声が呼ぶ限り彼は迷ったりしない。
生まれたての愛は、まるで生まれたての命と同じで、
柔らかくてあたたかくて今にも消えてしまいそうな…
だからこの時を永遠よりももう少し長く…って願う。

我一定会永遠愛[イ尓]

僕はあなたを永遠に愛しているから…。うわぁぁぁ。隊長、らしい(笑)
だから僕を信じなよ。。。きゃーーー。隊長、信じてます。信じてますとも!
あなたが望むなら 愛にゆこう…自分だって探してるくせに〜。もう照れ屋さんだなぁ(笑)

いやいや。この曲の隊長ってば男っぽいわ。そういうアプローチ、あんまりなかったやん?
“完美的互動”がちょっとそんな感じで、隊長カッコいいわぁ、、、と思ってたので、これは良いですぞ。
その路線で行きましょ。
フェミニストな隊長もとても素敵なんですけど、もうそろそろ乙女路線は抜けてですね、
少し大人の余裕も見せてください

という勝手な思いも込めまして“愛にゆこう”、とても気に入って聴いております。
こういう楽しみ方が出来るから日本語の歌はいいんだけど…
これは音楽に対して日本語のチョイスが良いときの話。
正直、タイトルだけしか発表になっていなかったとき。

一体どんな曲やねん。怖いわ…

と思っておりましたわ。期待を良い意味で大きく裏切ってくれた!
“愛にゆこう”は大人の洗練されたサウンドと表情のある歌詞で、
それを素直に歌い上げるシンガー・王力宏の素材の良さがキラキラしてます。
そしてバックも素晴らしい。王力宏以外の手がたくさん入っているから客観的なんですよ。
全体的に力が抜けてサラサラしてる。
(だから王力宏のオリジナルアルバムに入れるには浮いた印象になってしまうのですけど…)
コーラスに色々な声が重なっているというのがやっぱり大きいかなぁ。
楽曲に厚みが出てスパイスが効いた感じ。
“完美的互動”が対決!なら、“愛にゆこう”はまさに融合なんだよね。声が溶け合っていく。
隊長が柔軟性のあるアーティストだってことが本当によくわかります。凄すぎるって。

その言葉が自分の中から出てきた言葉なら、
もし隊長がそんな風に日本語の歌を作ってくれる時がきたら、
歌詞も音楽も全部隊長の手による日本語の歌が聴ける日がきたら、
私は狂い踊るかもしれない。

(2006.04.11.)