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心中的日月 (2003/SONY)
1 開場 開場
2 放開[イ尓]的心 心を開いて
3 心中的日月 心の陽
4 竹林深處 竹林の奥地
5 Forever Love
6 在那遥遠的地方 遥か遠くの彼方に
7 一首簡單的歌 シンプルな歌
8 星座
9 過来 Come On
10 愛錯 愛の過ち
11 Follow Me

全体で約40分弱という短いアルバムですが、内容はかなり濃厚なものになっていて、
それぞれを単体で聴くよりも通して聴いたほうが、曲間の繋ぎ方とかも含めて1つの物語になっているのだなと。
そして慣れてきた頃にランダムに再生してみると新たな発見もあって、とてもよく練られた作品だと思います。
演歌は日本人の心だとか言うけどそれってどこの国にも必ずあるもので、
それぞれの文化の下に育まれてきたものっていうのは一つのジャンルとして確立するものですよね。
そしてそれプラス何かっていう流れに世界中が動いている現代だから生まれる音楽、フュージョンですね。
アプローチする側が変わるとまったく違うものになってしまう、それがあらわれてると思います。
いくつかのテイストが交じり合っていればどれが前に出るかで外見がまったく変わってしまう、
そういう面白さがこのアルバムにはある。
それは単なる洋楽+東洋的メロディーというミックスなのではなく、
非常に多彩な音楽を意識して作っているのだということがよくわかります。
また、彼の音楽センスの高さが伺えるのが楽器の音を効果的に織り込んでいるところです。
違和感なく溶け込んでるだけでなく必ずそこにあるべき音としてしっかり存在しているんですね。
なんかずっと聴きながら歌いながら書いていたら脱線しちゃっておかしな内容になっちゃったんですけど、
まあ自由に書いてみた結果なのでアップしてしまいます。
真面目なレビューをお求めの方は、是非とも広いネット世界を旅してみてください。
隊長を慕う熱い隊員たちの声がいたるところに隠れているはず(たぶん)。
隊長が“Follow Me”と待っています。その旅のBGMはもちろんこのアルバムで。
 

 
■開場
曲/詞:王力宏 詞:崔惟楷
何が始まるのかと思いました。ゲームでも始まるのかと思っちゃってしばしどうしよう的感覚が…(笑)
しかしそんなことはどうでもよろしいと言わんばかりに2曲目に移っちゃって
「あれ??このCDおかしいの?」とアタフタしてしまいましたよ。序曲なのね。ビックリした。

■放開[イ尓]的心/心を開いて
曲/詞:王力宏 詞:崔惟楷
1曲目から間髪いれずに続くので、一体どこから2曲目だったのか聴きなおしちゃいました。
いやいやいや〜、あんまり聴かないジャンルのくせに一番最初に覚えてしまった。
耳で楽しむより体で楽しむタイプの曲だと思うのですけど、この曲には中国の楽器の音が使われていたりして
耳にも注意を持っていかれるんですね。
♪Baby 我愛[イ尓] これさえ覚えられればすぐに隊員になれます。
隊員になったら宏隊長オールプロデュース、シャングリラの旅(隊長の恋の物語付き)へGOです。

■心中的日月/心の陽
曲:王力宏 詞:Funk
「うわぁ、これいい。私こういうの好き〜」というのが第一印象です。タイトルの意味はシャングリラ。
ジェームズ・ヒルトンの「失われた地平線」に登場する主人公が迷い込んだ
“チベットのどこかにある理想郷”をシャングリラと言います。
これがきっかけでシャングリラはどこにあるのかと世界中でその土地探しが始まったらしいです。
理想郷というと中国には桃源郷の話もありますし、いつの時代も人は理想郷を求めるものなのかも。
この曲は、求める憧れへの尽きない思いを心の陽の光と呼び、
心にある憧れの人(理想郷)求めて旅する我が身を歌っています。

■竹林深處/竹林の奥地
曲/詞:王力宏 詞:崔惟楷
奥地だよー。私はこの曲がすごく好きなんですけど、響く低音と手拍子、遠くに聞こえる人の声、
そして半音階で展開する旋律に不思議な気持ちになります。
前曲からのイメージをガラリと変えるインパクトのある曲。
隊長の声を頼りに竹林の奥深くへ。
(ここであなたをずっと待ってる)

宏隊長が待っている。さあ、迷子を恐れず隊長の声を追うのだーっ(←私を待ってるのではない)

■Forever Love
曲/詞:王力宏 詞:十方、何弘、
永遠の愛…世界で最も表現のモチーフになっている愛には正解なんてないのよね…と。
ゆったりして広がりのある非常に聴きやすい安心感のある楽曲です。
ストレートなバラードは前曲が個性的なのも手伝って印象に残ります。
盛り上げ方もすごく上手いなぁと思いますね。メロディーもリズムも歌唱もとてもバランスがいいです。
一般的に受けるというか、聴く人を選ばないオーソドックスなタイプの曲なので
私のような初心者隊員の入門編にピッタリでした。

■在那遥遠的地方/遥か遠くの彼方に
宏隊長がくたびれてきた隊員を励ますために歌い始めたらみんなも一緒に歌っちゃいました
…みたいな(違うだろ) 女隊員になったつもりで一緒に歌ってみちゃったりなんかすると楽しさ倍増です。
いや、正しい鑑賞の仕方なんてないので好きなように楽しんでみようかと。すみません。
遠距離恋愛の歌なのかな。北京とニューヨーク?
(↑日本語訳がついていてもなるべく自分で原詞を訳してみる人)
――確認中――あぁ、遠距離恋愛です。遥か遠くの彼方にいる彼女を思ってるのね。
前曲で永遠の愛を歌ってこの曲に繋ぎそして次の曲に託すのね。上手いわ…。

■一首簡單的歌/シンプルな歌
曲/詞:王力宏
なんか邦題のセンスに疑問符ですが、まいいでしょう。
個性の強い曲が多いので大人しい印象になってしまうのですが
“飾らないこのラブソングに僕の深い愛情を感じて欲しい”
という意味が込められていて、とてもあったかい曲だと思います。
宏隊長の優しい歌声のお陰で隊員たちの旅の疲れも吹っ飛ぶことでしょう。
遥か遠くの彼方にいる彼女もクラッときてきっと隊長を惚れ直してますよ
(隊長の気持ちがわかんないって言うんならそんな彼女とは別れちまえーっ)。

■星座
曲/詞:王力宏
これまたチャレンジ・ジャンル。あんまり早口でまくし立てるようなのはちょっと苦手なんだけど、
このくらいだと言葉遊びを楽しめますよね(意味は全然わかっていませんが・苦笑)。
要は言葉の意味と音を引っ掛けて遊ぶわけだから、意味はわからなくても…なんて言ったら怒られる?
でよくわかんないジャンルなのでこの話は終わり(無理やり終わりっ)。
笛の音が鳥の声みたいです。なんか“カッコー”って言ってるように聞こえるよ(勝手に聞こえてろ)。
自分が笛吹きだったせいもあって音楽に笛が使われてるとずーっと聴いちゃうんです。
この笛はどんな役割なのかなぁ…って。
12の星座のように女性が12種類しかいなければこんなに男は振り回されないのにさぁ…って、
男性にとって女心と秋の空な思いは万国共通のようです(笑)
ですが隊長はすでに乙女たちの心を奪っちゃってるんです。気付いてると思いますけど。
だから振り回されているのは実は乙女たちなのです。あ、私は隊長と同じおうし座です。
隊長の方がちょっとだけお兄さんです(何アピールだよ・笑)。

■過来/Come On
曲/詞:王力宏
隊長自ら新しい隊員Come Onと言ってる歌です(違います)。
専門知識ゼロなのでご紹介の仕方が一辺倒になりがちなんですけど楽器の音が良い!カッコいい!
私もこんな楽器やってみたい!って気持ちになります。
(今度こそ正直に愛を告白しなさい)と深夜残業にも付き合ってあげるくらい好きな彼女に、
自分への気持ちを白状させようとしています。さっきまで見守ってる感じの流れだったのに、
突然強引な人に変身です。彼女はきっとドキドキしています。

■愛錯/愛の過ち
曲/詞:王力宏
そして今度は謝っています。
(原因は僕だね。気付かないうちに間違いを犯していた)

…な、何したの?
彼女が勇気を出したら…突然の展開に私もドキドキです。えーっ!二人はやり直せないの?ダメなの?
二人は上手くいってると思ってたよ〜。なんでさ、なんで別れるのさ。アタシが「別れちまえー」って言ったから?
ごめんよぉぉぉ、そんなつもりじゃ…(だから違うって)。
(どこから飛び立ってどこへ降り立つのか)

あ…なんか聞いたことがあるフレーズだ。
どこから来てどこへ行くのか。名前をなくし影を捨てて遥かな旅に流離い行く。
帰る場所さえ持たぬ男…(シルバぁぁぁぁ・涙) コホン。すみません。
どんなに想っていても寄り添えない愛もあるんだね。
隊長の恋物語がこんなさみしいラストを迎えるなんて思いませんでした。
大人の世界は私にはまだまだ…(え?)

■Follow Me
曲/詞:王力宏
(僕の新しい歌を君のi-Podに詰めて)
…はい。入ってます。隊長、これでよろしいでしょうか!
(聞こえた?聞こえたなら僕を探して)
…え?かくれんぼですか?(違うって)。ヘタレなんですけどいいでしょうか。頑張ります。
(僕の音はずっと君を叩いてた)
…すみません、全然気付かなくて。強いご推薦をいただき、つい最近隊長の歌を聴きました次第で…。
及ばずながら、隊長と先輩隊員の熱い思いを胸にこのレビューを書かせていただきました(汗)