MENUBOOK2009

■世界の萬年筆 / 中園宏
冒頭のエッセイが面白かった。戦後間もない筆者の万年筆の思い出。
本文は世界の主な万年筆メーカーについてペンカタログのようになっている。原寸らしい。
昔の万年筆はとても美しい。静かなときの流れを感じる。色や柄にその時代の勢いも見ることが出来る。今、自分が使っているペンもいつかそのように見えてくるのだろうか。
目的はウォーターマン、パーカー、コンウェイだったのだけど、オノトがビックリするほど美しくてシンプルで力強くて、本物を見てみたいと思ってしまった。
また各メーカーのページの最後に、そのメーカーのペンを愛用していた文豪たちの直筆原稿をペンと共に紹介しており、プロフィールのみというシンプル構成に好感を持った。
作家たちの字や使っていた原稿用紙などとても神聖な感じがして、また作家の生命も感じられて不思議だった。
万年筆の図鑑という内容でとても楽しく読むことができた。
 
 
 

あくまで個人的な感想ですのでご参考程度にお読みいただけると幸いです。
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