MENUBOOK2009

■小さな生活 / 津田晴美
“はじめに”を読んだ自伝で、なかなか好きな文章かもしれない、と思った。モノを見る目が主観的でかつ客観的だったから。「現実を見つめることが夢の実現につながる」との見方にも共感できる。
内容については、自分の生活に適した物の選び方、感性を磨くこと、物との付き合い方・・といったことを2ページ前後の内容で綴っている。
好きだと思う部分もあるが、ふーん・・程度のこともあり、当然だけど気軽に読むことが出来たし面白かったと思う。・・のだけど。
なぜか思い出そうとすると、どんな物についてどんなことが書いてあったのか浮かんでこない。
むしろ、その向こう側にある作者の物に対する根本的な信念というものをハッキリ思い出す。それはじっくり悩んで手に入れたもの、瞬間的なインスピレーションで手にしたもの、様々であるが、いつも「自分の暮らし」と隣り合わせ。自分という存在を切り離したところに生活はないのだ、と考えさせられる。
毎日を豊かに暮らすことは小さいけれど大きな問題なのだ。

あくまで個人的な感想ですのでご参考程度にお読みいただけると幸いです。
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