MENUBOOK2009

■アジアおいしい話 / 平松洋子
アジア各国を旅して見つけてきた台所道具と、それらにまつわる美味しいレシピが紹介されている。
主にベトナム、タイ、韓国が中心。
文体が統一されていない時があり、少々読みづらいところがあるものの、道具1つ1つに対する思いいれがとても伝わってくる。日々の料理の中で道具がどのように生きているのか、想像するのがとても楽しい。
文章だけではわからない道具もいくつかある。
中で紹介されている道具のうち、韓国のものに興味を持った。チャングムの影響か。トゥッペギはぜひ1つほしい。スッカラも。
チャングムを観て気になっていた尚宮が炊飯の対決をしたときの米洗いザル。あれはチョリという名前らしい。
他にはインドネシアのココナッツのしゃもじ、タイの重箱ピントー、ベトナムの千切り包丁や丸盆。いいなあ〜。
アジアの道具は野暮ったいけれど、温かく優しい愛らしさがある。自分の生活の中に違和感なく溶け込んでしまう懐の深さがあるのだろう。

あくまで個人的な感想ですのでご参考程度にお読みいただけると幸いです。
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