≪ メ モ ≫
十和田市名水保全対策協議会が三日市地区にある湧水地を、むつ小川原地域産業振興財団の助成
を受けて整備し、湧水を同地区に伝わる神話に由来して「キッコイジャの水」と名付けた。
この水は古くから名水として住民に知られていたが、水質が悪化して長年放置されたままになって いたが、協議会が水質に問題のないことを確認した上で整備したという
「キッコイジャ」とは、同地区に伝わる神話から取ったそうで、「ジャ」は沢の方言であるが「キ
ッコイ」の意味は誰も知らないという。
この地域は白山神社を産土神とし、白山の神に守られた集落で、その白山信仰に登場する「キクリ
ヒメ」の神話が訛って伝えられて来たとも言われている。
水の傍には、きれいな「篠田地川」が流れ、その一面には巨大な二つの岩が鎮座する「稲荷神社」
が祀られているほか、近くにはこれまた大量に湧く湧水を水源とした「わさび園」があるなど、恐
らく裏八甲田の伏流水の一部が地表に集中して湧き出ている場所なのかも知れない。
協議会は「キッコイジャ」を含め、これまで市内5ヶ所の湧水地の保全活動に取り組んできたが、
今後も水質が良く歴史があるのに眠っている名水の掘り起こしを進めていくそうで、その団体活動
には敬意を表したい。
|
|