あおもり湧水サーベイ        八戸市へもどる

      矢止めの清水
--------------------------
八戸市長根
                        


 ≪ メ モ ≫


    長苗代駅方面から馬淵川に架る大橋を渡り、すぐ左折して数十メートルほど行くと土手に大きな
    木が数本ある。

    「矢止めの清水」はここからは見えないが、一本、川岸の道に入ると、土手にある木の傍から水
    が湧き出ている場所が見つかる。

    この湧水は伝説によると、平泉を逃れて高舘に住んだ義経が、家来弁慶にどこまで遠く矢を放つ
    ことができるか命じたところ、馬淵川を越えて3キロ先の土手に刺さり、この矢を抜いたところ
    水が湧き出したことから「矢止めの清水」と呼ばれている。

    義経は奥州平泉の藤原秀衡の元へ逃れ、その後享年31歳で自害したとされている。
    しかし、義経が自害した年より1年も前に、彼は妻子や郎従を伴い平泉を発ち、三陸を経て八戸、
    青森、十三湊、そして三厩から北海道へと渡り、最後は樺太、モンゴルへと移って成吉思汗(チ
    ンギス・ハーン)になったと言う「義経北行伝説」が伝わっている。

    ここ八戸にはこの清水の他に、11もの義経に纏わる伝説の場所が残されている。
    三厩にある「義経寺の金龍水」もその伝説ゆかりの水である。

    清水は現在、水量が少なく渇水状態(私が訪れたのは冬だった)にあり、また飲料には適さない旨
    の表示があるが、周辺は現在、河川敷公園としての整備が行われていることから、歴史的史実をロ
    マンとして楽しみながら訪れて欲しい。 

この木の根元から湧いている 湧水は馬淵川に流れ込む 水量が少なく今にも涸れそうだ



≪ DATA ≫

指  定  区  分 なし
お  薦  め  度 ◎◎
分       類 湧水
飲       用 不可
所   在   地 八戸市長根2-17
G    P    S 北緯 40.30.58  東経 141.28.20
ア  ク  セ  ス 長苗代大橋きわ
問   合   せ 0178-46-4040 八戸市観光課
そ   の   他 周辺は河川公園として整備中
訪   問   日 平成21年2月12日


≪ MAP ≫


より大きな地図で 矢止めの清水 を表示