≪ メ モ ≫
八戸市南郷区の島守地域は、周辺が標高200b級の山々に囲まれた盆地で、春から秋にかけて
の早朝には運が良ければ「朝もや」を見ることができる幻想的なエリアである。
またこの地域は、かつての農村の原風景が数多く残されており、農林水産省の「田園空間博物館
事業」を採り入れて保存整備されているので、地域を散策するとまるで昔話のような世界を感じ
ることができる。
ここの湧水は昔から地域の生活と深い係わりを持っており、今でも5箇所の湧水がきれいに保存
されているが、中でも「かつらの井戸」は樹齢400年を超える大きな桂の木の根元から湧いてい
る水で、風呂水として浴すると万病に効くという噂が広がり、遠くから牛車に樽を積んで水を汲
みに来る者がいたほどの人気の湧水であったという。
その他、やはり樹齢200年ほどの桂の木の根元から湧き出している「松坂の湧水」や、「おじょ
うかあ」と呼ばれ、樹齢400年と言われるイチイの木の近くから湧いている湧水、通称「おおす
ずの井戸」と呼ばれていた「奥河原の湧水」、そして龍興山の麓にある赤坂神社の裏手から湧い
ている「赤坂神社の湧水」など、湧水巡りをするには絶好の地域となっている。
湧水を含めた地域の見所は「朝もやの館」でマップをもらえるので是非訪れると良い。
島守には八戸道の南郷インターから県道42号線経由で入る方法もあるが、県道138号線を通り、
途中にある鷹ノ巣展望台で盆地全体を眺めてから入る方法が私は好きである。 |
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