雲南省越年2018-2019
前泊日(12月28日)
1日目(12月29日)
1.とりあえず上海
前夜の12月28日は、会社で仕事を納めた後、速攻で帰宅して蒲田の定宿に移動。
結構良いホテルなのだが、時々キャンペーン価格で安くなり、なおかつ、ジャランポイントを使うと、東南アジア並の料金で泊まれる。

翌12月29日のフライトも順調で、定刻5分遅れの11時50分に上海虹橋に着陸。
ちょうど正午に入国し、まずは虹橋駅の切符売り場に行って、明日の「昆明→大理」の高速鉄道の切符をゲット。
久々の上海は駅や空港のアチコチにセキュリティチェックが出来ており、鉄道駅に入るチェックも、
国民証以外のゲートは一ヶ所だけになっているなど、不便になった。
一部中国人もなぜか自動ゲートを使わずに、一つしかない有人ゲートを使うので、無駄に混んでいる。

13時30分にホテルチェックイン。 受付時間前だが問題なく部屋に入れてくれる。
おかげで14時には再出発し、お約束の外灘へ。

2.外灘
今更、真冬の上海を探訪しようとも思わず、通いなれた外灘を散策。
外灘は「わいたん」と発音するのだが、日本のPCで一発変換されるのが驚き。

外灘では相変わらず「写真撮って」ババアが暗躍している。それをきっかけに、ぼったくり店に誘導されるので要注意。
夕方には虹橋地区に戻って晩飯を食ってホテル。
2日目(12月30日)
1.航管原因遅延
ホテルをチェックアウトしたら徒歩1分の国内線で昆明行にチェックイン。
搭乗ゲートには8:35までに行けば良いのだが、外に用事はないので、とっととセキュリティーチェックを済ませて管理エリアをフラフラ。
昨今の中国の国内線は、高速鉄道並みに時間信頼性が増しているのか、どの便も、ほぼ定刻に案内されていた。
この分なら、昨日のうちに買っておいた昆明→大理の切符も使えそうだ。

などと思っていたら、なんと我がFM9451昆明行だけに突然、「航管原因遅延」なる表示が出る。
中国語と早口の英語で、「変更時刻は後ほど案内」とだけ繰り返す。
先ほどまで無表示だったのに、いったい何が起こったのだ?
機体異常なら正直に案内が出るが、字句通りに解釈すると、管制官が出発を制限したのだろうか??

2.昆明
何が起こったのかわからないまま1時間40分遅れで唐突にボーディングが開始され、
飛行は順調だったと思うのだが2時間遅れで昆明空港に着陸。
着陸寸前に、出発遅れの理由が判明した。

ガスの中を飛んでいたとしても着陸する時は、普通は地上100mほどのところでガスが切れて地表が見えるものなのだ。
ところが今日はガスが切れたら滑走路の上空10mくらいで、あっと言う間に着陸。
ガスが切れた瞬間に窓際の人を中心にざわめいたので、誰にとっても、めったにない体験だったのだろう。
たぶん、定刻に出発していたら、視界ゼロで着陸できなかったのだと思われる。
取り急ぎ直通バスに乗って昆明駅に急行。

上海で切符を買っていた電車には乗り遅れたが、今日中に大理に行ける電車の切符をゲットすべく奮闘。
ここは上海と違い、昔ながらの効率の悪いペースで人がごった返し、割り込みを試みる輩や、それを阻止しようと怒鳴る人で混沌。
切符売りのお姉さんは、割り込み野郎を見ていて厳しく拒絶しているので頼もしい。
結局、不心得者は毒づきながら退散した。

が、30分以上並んで窓口にたどり着いた私に対しても、「本日の大理行の切符は売り切れた。」とバッサリ。
仕方がないので明日の8時半の切符をゲットし、上海で購入した切符は供養することに。
明日の切符をゲットしたので、次はホテルの手当。
今回は海外初スマホだったのだが、スムースに昆明駅前の飯店を確保し、大理のホテルをキャンセルすることに成功。
キャンセル料100%だが。。。

ネット予約の30分後にホテルに行ったら普通にチェックインがかなう。
一安心して過橋米線を食べに行ったら、ここでは店員が調理してくれた。
が、なぜに中国人観光客が人のメシを珍しそうに見物する??
3日目(12月31日)
1.昆明から大理
ホテルをチェックアウトしたら徒歩3分で昆明駅。
さほど早朝ではないのだが、西にある昆明は、まだ暗い。

中国高鉄の正確さは元々信頼に足るのだが、本日も定刻出発。
改札方式は、高速鉄道については全国共通の様で問題はない。。。
のだが、戸惑っている中国人もチラホラ。

ホームでの乗車位置なども、日本人の私ですら迷わないというのに、中国人の3人に1人は、駅員に自分の切符を見せて聞いている。
なぜ、自分で考えようとしないのだ?

大理行列車はD系列で、こいつは時速200kmまでしか出さない。
路線によってD系列も時速250kmまで出すが、速いのはG系列。 車両構造が違うのだろう。
超長距離路線はD系列を使われている事が多いと思う。乗車した大理行電車も、昆明発ではなく遠くから来たらしい。

昆明を出て1時間で楚雄なる駅に停まり、その次は終着の大理。大理から先にも線路は延びているが、たぶん高速鉄道仕様ではない。
ドア上の表示は「下一駅 大理」(次は大理)。(中国で「駅」は「立+占」であり、駅という漢字はない。)

2.大理
昆明から大理まで2時間強。高鐵は2等車でも変な人は少なく、たいていは快適に移動できる。

大理駅ではX線検査を受けなくても切符購入ができそうだったので、次の目的地の麗江までの切符を買いに行ったが、
その列車は予約制ではないのか、満席なのか、非運行日なのか、とにかく買えなかった。
販売員にも、理由は分かっていない。

3.三塔専線 (「専」は「土」の下に「マ」がくっついているような、日本にない文字」)
駅の周りをクルリと歩いて、駅前のバス乗り場に行ったら、大理古城に行ける「三塔専線」のバスがいたので乗車。
乗る時に3元払う。
私が乗った途端に発車。ずいぶんと間が良い。動き出してすぐに、キャンセルしたホテルを通過。

およそ50分で、大理古城の入り口の一つの「人民路口」。
今夜の年越ホテルは、ここからが近い。
ホテルに着いたのは、ちょうど正午くらいだったが、今夜のホテルは高級路線なので、こんな時間でも部屋に入れてくれるだろうと考えて襲撃。
狙い通り、何の問題もなくチェックイン完了。

客室棟は広い敷地の中に点在。
古城の中にあるし雰囲気も良いし、部屋も広いし、まずは満足。とは言え、宿泊メインではないので、荷物を置いたら外出。

4.崇圣寺三塔
さきほどバスを降りた人民路口に行くと、わずか5分で目的のバスが来る。
よほどタイミングが良いのか、それとも、高頻度でバスが走っているのか、、、後者だとしたら、やはり人口の多い国は旅がしやすい。
2km程度で崇圣寺三塔の入り口。
121元だと思っていた入域料金は75元。
イキナリ、昼飯代が浮いた。

崇圣寺三塔はトテモ奥が深く、
75元であそこまで多くの文物を見られるのかと、
余韻に浸った後、宿の有る大理古城に戻る。

5.大理古城
大理古城の正面玄関らしい南門から入場。
観光化しているので綺麗に保たれているがアチコチで工事をしている。
春節の観光客に備えているのか?
昼食代わりに花餅を買って歩き食い。
昼食は歩き食いの花餅で済ませたので、まだ明るいが晩飯。

雲南省では、各地の過橋米線を食べ比べることにしていた。
これは煮立ったスープに食材を自分でぶっこんで完成する。
面(米線)も温められているので、スープが冷めたりせず食材には十分に火が通る。
食材の鮮度なども確認できるし、いろんな味を楽しめるし、ナカナカに良い料理だと思う。
観光客向けなので少し高いが、それでも普通は1000円程。
4日目( 1月 1日)
1.大理古城の元旦
中国の暦上の節目は概ね、旧暦を大切にしているので、新暦の1月1日は、あまり重要にしていない。
一応は祝日で会社等も休みだし、上海などでは年越しイベントもあるものの、翌2日は普通の日である。
ここ大理の古城に至っては、元旦も普通の朝であった。
なかなか美味しいホテル朝食を堪能したあと、
早朝の街に繰り出してみたが、お祝いムードは皆無。

2.大理 新市街
昨日は切符が買えなかったが、麗江には鉄道で行こうと思い、路線バスで新市街(下関という地区)の鉄道駅に戻ってみた。
しかしやはり切符が買えない。
百度地図の経路検索では昼便があるのだが、運航していない?

仕方がないので麗江にはバスで移動することに。
本来なら、先ほど通過した北バスターミナルの方が良いのだが、試しに駅近のバスターミナルに行ってみたら、
12:50.発の席が確保できた。座席指定らしい。

3.耳海公園 (「耳」は「サンズイへん」がついている日本にない文字」)
出発まで時間があるので、徒歩1kmのところに入り口がある耳海公園。
相変わらずバカでかいモニュメントをくぐって階段で丘に登ると空軍機。
場所にもよるが階段を登った付近は展望が良く、大理の街が見下ろせる。

一番高い付近を越えると耳海(湖)が北に広がっていて美しい。
左側の湖岸に、昨夜泊まった大理古城がある。
緯度が低いので、そこそこに暖かく、老人を中心に散歩をしている人が多い。
ここまで来るのに結構な登りがあるが、健脚だ。

4.大理から麗江へ
鉄路だと大理から麗江までは約2時間だが、バスだと4時間かかる。
乗るべきバスは東ターミナルが始発だったらしく、遅れてやってきて、13時5分に出発。
出発したら10分で別のターミナルに入り、前方の席はほぼ埋まる。
私にあてがわれた席の列だけが、前後のクリアランスが異様に狭い。
さらに14時ちょうどに大理古城で乗客を追加し、満席になった。
古城の旅行代理店でバス切符を買った人は、ここで乗るのだろう。

麗江には17時少し前に到着したが、古城区域の北側に到着。
徒歩30分くらいで、古城の南側にあるホテルに到着。

5.麗江
麗江も大理と同様に、緯度は低いし、中国の標準時線より20度も西にあるので日暮れは遅い。
部屋に荷物を置いたら、3年半ぶりの麗江の街に繰り出したが、やはりこの町はきれいだ。観光地化されすぎていると言われてはいるが、
独特の美学を持っていて、徹底されているようにも思える。
アーケード代わりにディスプレイしている傘などはポルトガルのアゲダの街の真似だろうが、
キチンと東洋しているし、本家よりも美的感覚に優れているかもである。
5日目(1月02日)
1.麗江古城の朝
麗江も中国標準時で動いているので夜明けの時間は遅い。 とりあえず朝食を食べながら明るくなるのを待つ。
8時にホテルを出たが、ようやく夜明けの雰囲気。
露天市場からは玉龍雪山が良く見える。
標高5596mのこの山は未踏峰とも言われているが、
WIKIには1987年に登頂されたと書いている。
ロープウエイも通じており、終点から足で歩いて、
4680m地点まで楽に行くことが可能。

中華文化圏の朝は、太極拳をしている人が多いが、
ここでは怪しい踊りをしている集団がいた。
先頭の人は鹿のような被り物をして踊り、後ろに4人が従っている。

2.黒龍潭公園
麗江古城を抜けて、徒歩10分ほど北側にある黒龍潭公園に初見参。 どうやら地元民は無料だが観光客は50元を徴収されるらしい。
パスポートを提示させられ(これは各所で要求される)領収証に署名をさせられる。 きっと、外に出て再入場することがあればチェックされるのだろう。

3.麗江古城
明日のエアポートバスの発着場所をチェックしたあと再び古城に。
今回は束河古鎮はパスして麗江古城に時間を割くこととする。
まずは「木府」を覗いてみるが、ここは、この地を統治していた木(ムー)氏を奉っている。
ここ麗江は中国の古城としては珍しく、城壁がないのだが、
「木氏の土地を城壁で囲うと「困」という字になってしまうから」という笑い話がある。

実際のところは街中に水路が多く、城壁で囲ったところで、
実効的な効果を持たせるのが困難だったからとも言われているが。。。

4.獅子山景区と万古楼
2015年に来た時と同様、街を見下ろせる万古楼を再訪。
古城の東側から、急な階段の路地を登っていくと獅子山景区の入域口に到達する。
今度は35元を徴収されるが、こちらは遊覧費?
4年前は登れなかった万古楼が開いていた。玉龍雪山と麗江古城の展望が素晴らしい。
麗江は1997年に世界文化遺産になっている。

麗江には納西族が多く生活しているが、彼らは世界で唯一現存する象形文字の「トンパ文字」を今に伝えている。
トンパ文字も表音文字ではなく表意文字なので、漢字との対比は概ね可能なはず。
麗江の街は北緯26度50分に位置するが、標高2400mくらいなので、そこそこに寒い。緯度だけで言うと、沖縄本島の北部と同じくらい。

5.麗江古城
この街は一日中歩いていても飽きることがない。
街は暗くなると、昼とは異なる美しさがある。
光の使い方が上手、、、と言うか独特なのだ。
木造家屋は「ひさし」にライトを仕込んでいて、
間接照明を屋外でも効果的に使っている。

観光立国ならぬ観光立街に特化し、
街づくりに並々ならぬ努力をしているのが見て取れるが、
観光客におもねり過ぎているのも事実である。
徐々にズレてくる独自性や、行き過ぎた演出、同業店の過当競争の行きつく先に何があるのかは、少し心配なところでもある。
しかし現時点では、テーマパークの様ではあるけれども、非常に魅力的な街でもあると思う。
6日目(1月03日)
1.麗江古城の朝ふたたび
今日は飛行機で、麗江から貴州省の省都の貴陽に飛ぶのだが、少し時間があるので、未練ったらしく、市場と古城をひと歩き。
今日は玉龍雪山に少しガスっている。

空港に行くバスの発着点には数名の先客あり。中国人でも難しそうな看板を頼りにトイレ。

2.麗江空港
エアポートバスは出発前の駆け込みで非常に混むが、空港には45分で到着。
料金20元はバスの中で運転手が集金する。 空港でのチェックインも順調。
離陸の50分前に飛行機が来たので、「少し遅れるかな?」と思ったのだが、なんと10分も早く出発。
左窓側を指定して乗ったのだが、玉龍雪山は雲に覆われていた。

3.貴陽
貴陽空港には、定刻の25分前に着陸。 本当にここは中国か?
表示に沿ってエアポートバスに向かったら、バスの横に切符売場。
切符売場でブロークンチャイニーズで「貴陽駅まで」と言ったら、一瞬、「ハァっ?」という反応だったが、すぐに理解してくれたらしく、
「10元」という値段が返ってきて乗車券をゲット。乗ったらすぐに出発し、25分で貴陽駅。

ここで明後日の広州行き高鐵票を買うつもりだったのだが、すぐ近くに代理店があったので瞬殺でゲット。
貴陽駅クラスの大きさの駅だと中に入るのにX線チェックが必要だろうし切符売場は混雑するので、駅で買うのは嫌だったのだが、
5元の手数料で色んな手間が省けた。

4.甲秀楼と文昌閣+武勝門遺址
貴陽駅からホテルへも、真新しい貴陽地下鉄を使って、想定外すぎるほどに順調に到着。 ホテルのチェックインも英語でOKで15時には入室。
あまりに順調だったので、明日でも良いと思っていた甲秀楼と文昌閣も今日中に陥落しておくことにして15時半に外出。

甲秀楼と、隣接する翠微園はそこそこに見応えがあったが、文昌閣はショボイ。
通りかかったついでにという位置づけかもしれない。
その横の武勝門遺址の方が観光客を集めていた。

5.貴州炒飯
文昌閣から徒歩でホテルに戻る途中に魅かれる店もなかったので、時間調整をしてホテルレストラン。
少し時間が早く先客もいなかったので、中国語で「もうやってる?」と尋ねたら、まったく通じない。
英語で同じことを聞いたら、完全にテンパっている。 レセプションと大違いだ。
それでも何とかコミニュケーションが取れ、貴州炒飯と三鮮餃子を確保。
炒飯は「辛いよ」と忠告されていたが、餃子ともども、非常に美味だった。
7日目(1月04日) 
1.貴陽からバスに乗って青岩古鎮
貴陽を起点にして、半日程度でふらりと行ける見どころの一つに青岩古鎮がある。
周りから取り残されたかの様にそこだけ昔の暮らしを維持しているらしい。
貴陽駅前から203路のバスで、およそ一時間半で到着。

2.青岩古鎮
バスの終着から路地を3分ほど歩くと西門。
城壁の左側に入域票の売場がある。価格は5元。もうちょっと高くても良いよ。

中に入って、最初の寺に入ろうとすると、ここでは観光券を購入。
古鎮の見どころの共通券で、今度は30元。
ガイドブックでは80元となっていたが、印刷されているのは40元で、購入価格は30元だった(^-^;

私自身、こういう場所が好きなのか、人には普遍的に、こういった場所を好む傾向があるのか、とにかく良い。
ところどころスマホに熱中している地元親父が居るのは少しばかり興ざめではあるが、古い建物と石畳の道が、
タイムスリップ感を与えてくれ、コスプレ観光をしている中国人観光客までもが雰囲気作りに貢献している。
寺院も多く、歴史的に信心深い村なのだろう。
しかしながらキリスト教会も共存していて興味深い。

小腹が空いたので、南門近くで12元の牛肉麺を食べたが、
少し足らないので道端で焼いていた餅(せんべい)を歩き食い。 1枚3元。
「3枚欲しい」と言うと「塩味と甘いのがある」と教えてくれるので、
塩味のを買ったが、1枚は甘いのを混ぜてもらっても良かったかもしれない。

3.古鎮の城壁
ここには、さほどの期待も持たないで来たのだが、予想以上に満喫。
2時間の滞在で、そろそろ貴陽に帰ろうかと西門に戻ったら、城門の階段で城壁に登ることができるのを発見。
とりあえず南に向かって延々と石段を登り、北側を振り向いたのが下の写真。 途中で何人もへばっている人を追い抜いたが、一息に歩くには厳しい道だ。
城壁が東向きになり、もっとも高い所まで歩く。 そこから南東方向を望むと南門に向かって城壁が延びているが、その先は下の道と同化しているようだ。
西門に戻り、北側にも行きたいという衝動を何とか押さえ込んでバス停に戻る。 貴陽駅まで凡そ40個の停留所があるらしい。

4.貴陽に帰還
青岩古鎮までの往路も渋滞したが、復路も混雑して一時間半。 貴陽もマズマズは大きな町だ。 民族博物館はクローズ。
駅の近くのバス停からホテルまで2km程度なので徒歩で帰還。

5.麻婆豆腐
ホテルレストランは英語も、我的中国語も通じないが、そこそこに安くて美味しかったし、一所懸命感の有る服務員も好感が持てたので、今夜も行ってみた。
昨日から気になっていた麻婆豆腐と、普通の水餃子。
本場の四川省や重慶と近いだけに麻婆豆腐は辛かったが、食べられないほどではなく、餃子はトテモ美味しかった。
8日目(1月05日) 
1.貴陽から高速鉄道で広州に凱旋
今日は貴陽から広州までの約800kmを高速鉄道で一気に移動する。
日本で言うと東京から新山口くらいの感覚か?
5時間近くを要するので一等車の方が良かったかもしれない。
改札は出発時刻の15分前で定刻発車。

出発前に紅焼麺で腹ごしらえ。
貴陽北駅の紅焼麺は一杯38元で、麺の追加はタダらしい。

2.広州
高速鉄道は満席だったが、二等車でも我慢はできた。 一等車と二等車の差額は約200元≒3300円。
麗江のホテルで、カードで払うつもりだったのに、デポジットで預けた現金800元を回収され、現金貧乏になっていたことも二等車にした原因。
ともあれ出発から2時間で、奇岩で有名な桂林付近を経由し、定刻の15時39分に広州南駅に到着。
この路線は、ほとんどがトンネル。

広州南駅は地下鉄に直結しているので、羊城通カードを取り出し、キッカリ一時間後に体育西路のホテルに投宿。
世界記録を樹立したかもしれない。
荷物を置いたら広州飯を求めて外出。一応は石牌橋まで足を延ばしたが結局は宿の近くで済ませる。

3.珠江の夜景
昆明も貴陽も、そこそこには都会だったが、やはり広州は一味違う。 空が靄っていても、広州塔だけでなく、高層ビルがキラキラしている。

4.帰国気分
上海もそうだが、広州も、ここまで来たら日本に戻ったような気分になる。
明日は正午くらいに広州白雲空港に行けば良いので、朝はお約束の、広東省博物館に行こう。
珠江岸からの帰り道に広東省博物館の前を通りかかったら、エジプト風の怪しい門番が立っていたのが気にかかる。
帰国日(1月06日) 
1.広東省博物館
広州から帰国する際は午後便が多いので、朝は、この博物館に寄るようにしている。
パスポートを提示するだけで無料。
社会主義国家だからか、政府が国民の素養教育に力を入れているからなのか、とにかくありがたい制度である。
午前9時の開館直後に行くと空いている。

今はエジプト特別展をやっているようで、怪しい門番は、このためらしい。
今日はエジプト展に中国人が流れているためか、一般展示にはほとんど人がいない。

台北の故宮博物院でも同様に感じるが、漢民族、ひいては人類の想像力と創造力は計り知れない。
こういった工芸品を製作することで食えるのは、社会に余力があるからだろう。

2.広州白雲空港 第2ターミナル
広州の中心地から広州白雲空港に行く地下鉄3号線の終着駅が北に延伸され、机場北という新駅ができていた。
我がJL088便は第2ターミナルなので、この駅とターミナルを初めて使用する。
ターミナルビルは新しくて広い。 去年、第1ターミナルの2階で食した、蜂蜜で食べる叉焼がこちらにもあるか心配だったが、あっさりと発見。

3.帰国
ボーディングエリアは、第1ターミナルより店が少ないようにも感じたが一通りはそろっていて、
重複するような品ぞろえの店舗も少ないことから香港のチェクラップコク空港よりも使いやすいかもしれない。
帰国便の出発は定刻だったが、懐かしき羽田空港には20分の早着。

今回は、上海→昆明の国内線が遅延して大理のホテルをキャンセルしたり、大理から麗江までは鉄道で行けなかったりと波乱含みではあったが、
全体を通しては極めて順調だったし、試しに寄った貴州省も楽しめたので、得るものが大きい、良い旅だったかもしれない。

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