ニュージーランド2012

出国日(4月28日) 1.ゆるい旅立ち
今回は遅い時刻の便なので、ゆったりとした出発。
昼過ぎに家の鍵を下ろし、天気も良いので最寄駅まで相棒と歩く。 駅から成田空港までも、有料特急を使わずに節約。
16時半の成田空港第一ターミナルは、2012年GWの初日ではあるが、さほど混雑はしていない。 様々な工夫で、キャパも増えているのだろう。
ニュージーランド航空にチェックインするIカウンターはそこそこの列。 自動チェックイン機があれば、預け荷物の無い我々は一気に手続きが終わるのだが。。。
チェックインカウンターの近くの換金所で念のために少しだけ換金。
20000円は265NZ$に化けて少し釣りがあった。 レートは1NZD=74円台後半と言ったところ。
前日の為替レートは1NZD=66円台前半だったのですこぶる悪い。
国際線が遅れ、オークランドで換金する余裕なくNZ国内線に乗り換え、ネルソン空港で換金できない場合のための準備だが、まずこんな事は無いだろう。

時間はあったが、その後すぐに出国手続き。後に登場するフォトパネルは、往路ではコンピュータ扱いをして鞄から出しておいた。
ゲート付近で軽くヤキソバなんぞを食べながらボーディングを待つ。

2.南へ飛ぶ翼
18時30分に、予定通りボーディング。
座席位置順の乗機は、正直に従うとたいていの場合、不心得者に最寄りの荷物置き場を奪われるが、今回は自分の座席上に確保できた。
予定時刻から少しだけ遅れて動き出すが、滑走路混雑のため待機中とのアナウンス。 結局離陸は定刻を半時間ほど超過して19時30分頃。
ニュージーランド航空の安全設備説明ビデオは、ちょっと笑えて、見てもらえる工夫をしている。 機会があったら見て下さい!!

後ろのニュージーランド人(青年に見えるが優先的に食事が饗されていたので子供?)の笑い声が、深夜までず~っと続くので鬱陶しい。
知能に問題があるのかもしれない。
相棒の左横の韓国おばさんが、靴を脱いで足を上げるのでウザイ。 マナーは国それぞれ、人それぞれなのだろう。。。
夕食後は適当にウトウトしようとするが、すぐには寝付けない。
1日目(4月29日) 1.オークランド空港 トランジット ネルソンへ
人生初のオセアニアは、寝足りない頭で迎えることになった(^_^;) 相棒はもっと眠れなかった様子。
今日は国内線をもう一本こなした後、120kmほど運転するだけだから大丈夫だろう。
ニュージーランド時刻で6時過ぎに機内がざわめきだし、6時半くらいに朝食。 それから二時間くらい経った、ほぼ定刻通りの8時38分に到着。

オークランド国際空港は入国審査までの通路に、大々的にデューティーフリーショップがあった。
他国でも無い訳ではないが、入国直前にこれほど充実しているのは初めて見るような気がする。
そこで相棒がSIMカードをゲット。 ニュージーランドでもオンライン環境を持参する作戦である。
待ち時間10分くらいの列で入国審査。 ここは同行者であれば、二人一緒にイミグレに立ってもオッケイな様子。

到着ロビーに出てすぐにトランジットデスクがあったが、その前に私は3万円を換金。
約419NZDを受け取れたので、ここでのレートは1NZD=71.5円くらい。 成田よりは少しマシ。
その間に相棒はSIMカードを登録すべくテレコムに走ったが、docomoはSIMフリーと言いながら、日本で3000円を払って解除しておかないと、
海外では使えないことが判明したらしい。私もこれは聞いていなかった。 いきなりオンライン大作戦の修正を余儀なくされた感じである。

気を取り直してトランジットデスクに出頭。 手前のチェックイン機で国内線航空券を発券してデスクへ。
ここでは日本語の流暢な中年女性が案内してくれていたが、国内線への機内預け荷物がないのであれば、特に用事はないようである。
ここから青色と白色の線に沿って歩けば国内線空港と、国際線機内でアナウンスがあったが、行ってみれば緑色の線だった。
最近、塗り替わったのかもしれない。

天気は概ね良く、気温もちょうどで心地良い。 誘導線に沿って荷物をゴロゴロ、ゆっくり歩いて17分で国内線空港。
韓国車が2台、展示されている。 頑張っているなぁ(・。・;
NZ航空のチェックインカウンターは一番奥。 普通、ナショナルフラッグキャリアーが一番便利なところを陣取る様な気もするが。

ボーディングの11時20分まで、一時間半もある。 相棒と交代で付近を探索。 特に収穫は無かったが、ドリンクが異様に高い。
自販機で500CCサイズが概ね4ドル(260円)。
後に街中のスーパーでも大差は無く、せいぜい3.5NZD程度である事を確認した。
待合室に一人の日本人ビジネスマン(風スーツ姿男性)。 眉間にシワを寄せて、オークランドの案内を読んでいる。

予定通りの時刻にボーディング。 相棒の荷物が大きいということで計量される。 規定は機内持込は7キログラムまで。
計量すると約8キログラムだったが、私が預けていたコートを出すと7.1キログラム。
わずかなオーバーなので妥協してもらう(^.^)
そして、国内線へのボーディング。 機乗は大好きな簡易タラップ♪
日本では悪名高いボンバルディアの機体は4列シートで50人乗り。

全員が乗ったら素早く離陸。 密かに期待していた昼食は無し。サービスは飴と、希望者にはコーヒー紅茶+クッキー。
コーヒーを貰う時、”ダイエットシュガー”と区別するために、砂糖の事を、”フツーノシュガー”と半分日本語で表現してくれたのが何だかうれしい。
中国人や韓国人と区別はついているのかな??

水平飛行に入ってほどなく左方彼方に山影。 位置からトンガリロだと思われる。
そこからしばらく飛行すると、眼下にエグモントのタラナキ山。
雲の中を越えて、マールボロサウンドを遠くに見ながらネルソンに定刻到着。

こじんまりとした可愛いネルソン空港の売店でティクアウェイな軽食をゲット。
空港のハーツのカウンターで、通じない英語に四苦八苦しながらも無事にカムリをゲット。
白色のカムリはオジサンっぽく室内も少し臭っていたが、インターミディエイトクラスだけあって、山道もサクサクと走ってくれるので可愛がってやることとした。

2.ネルソンからブレナムへ
空港を出発して、すぐにネルソン市街を脱出。
最初は左手に海を望んでいたが、ほどなく山間部に入ってブレナムを目指す。
街を離れると一般道が100キロ制限に変貌し、前後の車も俄然やる気を出し始めるが、恐怖感はない。
道は広いし、、、急カーブの崖っぷちでもガードレールは無いから解放感は大きいし♪

時間的余裕があるので、ピクトンに寄ろうとしたが、曲がるべきT字路に道標が無く、曲がり損ねて真っすぐブレナムに向かうことになる。
その辺りで鳩よりも大きな鳥が飛び込み自殺を図ってきた。
ナムゥ~(^^ゞ

ニュージーランドでは1500kmも走行しながら、交通事故を一件も目撃することなく過ごせたが、あちこちで四足さんや鳥さんの哀れな姿を見ることになる。
たぶん通常の動物は、時速50km程度になら正常に反応できるが、敵のスピードが時速100kmにもなると、うまく対応できないのだろう。
ブレナムの街の構造は解りやすく、フォトパネルにも頼ることなくセニックホテル。

3.ブレナム
まだ十分に明るいので、チェックインをして荷物を部屋に投げ込んだら街歩き。
しかし日曜なので閉店がちで、人影も疎ら。 ブレナム駅舎は貸出中で、近くのインフォメーションセンターの建物は売り出し中(゜_゜>)

スーパーに入って朝食などを物色。 全般的に見て、物価は日本と大差はない。
地産の乳製品は安いが、輸入物の乳製品は日本と同じような価格。 並べる場所も区別していたように思われる。
先にも書いたが、500ccくらいのペットドリンクは高い。 もっと大きなパックや紙パックのドリンクは、日本の量産店価格と同じくらいかな?
一部の野菜やフルーツがとても安い事を、相棒がチェックしていた。

夜は、ホテルのレストランでニュージーランド初の晩餐。 地元マールボロー地方のワインを空ける。
その後、寝不足もあって一気に爆睡。
本日のレンタカーでの走行距離は121km。
2日目(4月30日) 1.ブレナムからカイコウラ
夜行機内で熟睡できなかった事もあり、今朝は、ぐっすり眠って爽やかな朝を迎え、10時過ぎに宿を出発。
しばらくはマールボロ地方らしく、ワイナリーのブドウ畑が散見された。

街を出たところで、相棒に運転をバトンタッチ。
道が広く、真っすぐなので快調に飛ばす。
葡萄畑になったり、羊や牛が草をはんでいたり、ニュージーランドの道は退屈しない。
風景がとても美しい。
私が以前に運転した南アフリカ共和国も美しい国であったが、ニュージーランドもそれに十分、太刀打ちできる魅力に輝いている。

南太平洋を左手に見ながら、ステートハイウェイ1号線をひたすら南下する。
現在地把握には、大きな地図に加えて、グーグルマップ+ストリートビューの画像を持参する等、万全の準備をしていたが、海が見えはじめるポイントや
地名表示などからも自分がどのあたりを走っているのかは難なく把握できる。

ブレナムからちょうど2時間で到着したカイコウラで昼食。
カイコウラはホエールウオッチングなど海のアクティビティーで海外旅行者に人気のスポットだが、夏の町の印象が強く、秋を迎えた今、街はゆるやかな休息を
楽しんでいる風でもある。
駐車場に車を止めてパーキングチケットを購入。 1時間1ドルのつもりで釣銭を期待しながら2ドルコインを投入したら、4時間券が出てきた。
いやいや、そんなにユックリしないって(^.^)

ランチは、オープンな感じのAromas Cafe & Barに乱入。 後で見てみたら、”歩き方”でも紹介されていた。
食後は土産物屋を冷やかしながら歩く。 Tシャツや小物も、「ちょっと良いかなぁ?」と、思える品もあったが、全体的に観光地価格。
車を停めたまま街の一角の公園を一周。 なんだかカップルがいい感じでたそがれていたので、邪魔をしない様に撤収。

次に車で、カイコウラ半島先端のパーキングに移動したが、海藻が多くて磯臭い。 岩場ではオットセイが昼寝をしていたので、邪魔をしない様に撤収。
この日は少し雲が多かったが、条件が良ければ海の上にサザンアルプス最北部の雪山が浮かぶという、まさに画に描いたような保養地だ。

2.カイコウラからアッシュバートン
カイコウラでしばしの休息を楽しんだ後、再びステートハイウェイを南下する。
道は完全に整備されており、概ね時速100kmで快適にクルージングできるが、一部の橋梁や、右の写真の様なトンネル部分で、ちょっと細くなったりもする。
[GIVE WAY]という表示が見えたら、対向車や交差車など、自分以外の車が優先になるので要注意だ。 ロータリー型交差点でも見かけることが多い。
それ以外には、まったく神経を使うことなく、日本の道路以上に安心して、気持ちの良いドライブが堪能できる。

クライストチャーチが近づくと、道は自動車専用のモーターウェイになる。
クライストチャーチまで10kmくらいの地点までは、CITY CENTERを目指し、途中で、国際空港に向かうように右折すると1号線を辿る事が出来る。
3日後に戻ってくる空港を右手に確認し、ホーンビーという街の交差点で1号線に沿って右折し、曲がってすぐの大型スーパーに突撃。

ブレナムのスーパーよりも規模は大きかったが、値段は概ね同じくらい。
やはりというか、当然と言うか、ワインは非常に充実している。
もちろんのこと、日本の同コーナーより遥かに、ニュージーランド産とオーストラリア産のワインが幅を利かせている。

さらに1号線を南下し、アッシュバートンなる街に差し掛かったあたりで黄昏れてきたので投宿。
街道沿いのBELLA VISTAというモーテルに飛び込み、朝食込み161ドル。想定より高かったが清潔な部屋で快適に過ごせたし、納得の出費かもしれない。
夜は、モーテルで紹介してもらったレストラン/ROBBIES BAR & BISTROに徒歩で突撃。 チェーン店っぽい。
BELLA VISTAに泊っていると言えば10%OFFとの事なので、旅行者にはありがたい癒着である。
私は高カロリーな不健康食、相棒は低カロリーな健康食。
どちらも普通に洋食だったが、ニュージーランド人の味覚はけっして間違ってはいない。
会計は確かに10%OFF。 宿に戻って昨日ゲットのワインで慰労。
本日の走行は、JUST400kmなり。 累計521km。
3日目(5月01日) 1.アッシュバートンからテカポへ
今日も睡眠をたっぷりと取り、9時半頃にゆったりと出発してステートハイウェイ1号線をさらに南下。
モーテルを出てすぐのガソリンスタンドで、車の腹を満たす。
ニュージーランドではガソリンの事を「ペトロル」と呼び、レギュラーガソリンは「アンレッデッド(無鉛)」と言えば通じる。
多くのスタンドはセルフであり、この場合は勝手に給油してから建屋内のレジで、どの給油機を使ったかを言えば料金を請求してくれる。

今回は、かっきり100NZD・・・日本円で6700円くらい。 2.199NZD/L×45.47リットル。 (2.199NZD/L→147円/リットル)
522kmくらい走ったので、最初にキッチリと満タンにしてくれていたと仮定すると、リッター11.5kmくらい。 オートマのカムリなので、そんなものか。。。

1号線から最短距離で8号線に乗り移る作戦だったが、ショートカットの入口を見逃し、ティマル市街の1号線と8号線の交差点で150度ターンして北上。
この時が、今回の最南端到達記録で南緯44度21分。
北緯で言うと、流氷で有名な北海道の紋別と同じ程度の高緯度だが、気候の温暖さはまったく異なる。
列車の終着駅、PLEASANT PT駅の付近の公衆トイレに立ち寄り、可愛い教会の写真を撮ってから、さらに北上を続ける。

少し走ると、「うわぁっ~!!」と叫びたくなる様な、御機嫌な一本道。そりゃぁ、100km/hで走っても事故らないよ。
相棒が快調に飛ばしていると、対向車がパッシングしてきたが、結局最後まで意味がわからず。
この後も、丘を越え、小さな集落を過ぎ、北へ北へと車は、ひた走る。

2.テカポ湖
フェアリーなる街を通り過ぎ、原野の中を100km/hで突っ走って、昼前にテカポ湖畔に到達。 実に時間が読めるドライブウェイである♪♪
昼食前に、「善き羊飼いの教会」。
なんだか中国人観光客が多いと思ったら、
駐車場に思いっきりチャイニーズな大型観光バスが停まっていた。
教会には番人(神父さん?)が居て、
内部には、「ここは神聖な場所なので、敬意を持って振舞って下さい」
なる英語の注意書きが掲示されていた。
こういった場所では注意が無くても、畏敬の念は払いたいものである。
だが、この様な掲示があるということは、
そうではない不心得者も少なくないということか??
石造りの教会は湖畔に映え、100mほど東には、バウンダリー犬の像。やはり羊飼いと牧羊犬は、切っても切り離せない♪♪
湖畔に出れば、北側の雪の連山の風景が晴らしい。どうしても逆光になるが、その眩しさが格別でもある。

犬と戯れていたら、程良く空腹になってきたので、湖畔の「湖畔レストラン」で昼食。店名表記も[KOHAN」。
中は完全に日本で、客が白人でも「いらっしゃいませ」。
メニューも日本語だが、英語併記であることが唯一、ニュージーランドに来ている事を思い出させてくれる。

我々のオーダーはサーモン丼とテカポロール。
もちろん美味しい。
サーモンは、すぐ近くの「サーモンファーム」で養殖されたものなのだろうか??

3.マウント ジョン
食後は、今宵の宿を確保しているマウントクックに向かうが、テカポを出てすぐに道を逸れ、マウントジョンに寄り道をする。
マウントジョンとは、テカポ湖の西側に位置する、標高1000m強の山で、ニュージーランドでも高い晴天率を誇る事から天文台が設置されている。
道のりは予想よりも険しく遠回りだったが、全線で舗装されており、8号線から逸れて7.5kmくらい。

ここは万難を排してでも立ち寄るべき最高の眺めで、テカポ湖や教会なども眼下に見下ろせる。
相棒もこの風景が気に入ったようで、何方向ものパノラマショットに挑戦♪

テカポ湖畔から山上の駐車場までは、300mくらいの高度差があり、結構な勾配の坂道もあったが、我らがカムリは軽やかに登ってくれた。
うん、たのもしいぞ。


手前から二番目の白い車が我々の愛車♪ 正面は200mの崖♪♪ その前方はアレクサンドリーナ湖

4.マウントクック国立公園
大満足してマウントジョンから下山し、8号線を高速度で南下&西進。
途中、カナルロードと名付けられた、ちょっと穴場っぽい運河沿いの道に入る。 ストリートビューで発見しておいた、綺麗な道だ。
このあたりが、途中で標識にも有った「サーモンファーム」だろう。 湖畔レストランで食したサーモンも、この運河の出身かな??

道はプカキ湖に突きあたり、ほどなく8号線に戻ってマウントクックを目指す。
8号線から北に上る、マウントクックロード80号線の分岐のところで、ヒッチハイクの白人女性。 単独かな?? 逆方向だったので乗せてあげられず。

マウントクックロードは、プカキ湖の西岸をまっすぐに北上し、50kmくらい走ると、マウントクックナショナルパークの宿泊エリアで行き止まる。
この道は、先述の[GIVE WAY]も3ヶ所くらい登場するが、右手にプカキ湖が翠の輝きを放ち、時折、正面方向にマウントクックの雄姿も望める、
最高のワインディングロードだ。

15時過ぎにロッジに到着し、チェックイン。部屋からは、約束通り、マウントクックが展望できる。
本日の走行285km。  累計806km。

荷物を置いて、ツーリストセンターに立ち寄り、それから10分程度の探索路、ボーウェン・ブッシュ・ウォーク。
ブッシュを抜けると、唐突に展望が開け、美しい山並みを一望できる。
そのまま道を歩くと、ビレッジの盟主?ハーミテージホテルの正面玄関に突きあたったので、取りあえず、エドモンド・ヒラリー卿に挨拶をしておく。
そう、彼はオークランド出身のニュージーランド人なのである。

山奥だけに少し肌寒くなってきたので一旦部屋に戻ったが、相棒が風邪っぽいので、夕食に出る機会に再びハーミテージホテルに寄ってドラッグストアを探す。
ホテル内の売店では喉用ドロップをゲットできただけだったが、結果としてこれだけで間に合い、帰国直後の私にも役立った(^_^;)
ついでに朝食とドリンクを確保。

宿泊したロッジの玄関が20時施錠だと言われたので、晩飯は早い時間にツーリストセンター近くの山小屋風のレストランで。
私がオーダーしようとしたラムステーキは、「準備が出来ていない」と断られ、二晩連続のビーフステーキになる。 普段は草食系男子の私なのだが(^_-)-☆
4日目(5月02日) 1.マウントクック ケアポイント
マウントクックに朝陽が射すのを見届けた後、
本格的な風邪にならないように用心して自制した相棒を部屋に残し、
ケア・ポイントを目指してトレック。

ハーミテージホテルの近くに判りやすい道標が立ち、
そこからトレッキング道が山に延びている。
霜の降りた木道や芝生を歩く。 地面はまだ固く、草木が霜に染まっている。 近くの雪山は陽光に輝いている。 なんと豊かな時間だろうか。
道は整備が行き届いていて歩きやすい。
マウントクックは一旦見えなくなった後、再び大きく姿を見せてくれる。
ケア・ポイントだ。
ケアとは、この付近にも生息する、体長50cmほどのオウム科の鳥で、
登山者の荷物を襲ったりもするらしい。
このポイントは、そのケアが出没することから、そう名付けられているのだろうが、
今回は、姿を見せてくれなかった。
ここは目前に小さな湖があり、どこからか沢の音も聞こえる。 その向こうに聳え立つマウントクック。
ニュージーランド最高峰。 正式名称は、アオラキ/マウントクック(Aoraki/Mount Cook)。
標高3754m。 1991年の山頂崩落までは、3764mの高さがあり、富士山と同じくらいの標高で、姿の美しさ、神々しさも、ともに引けは取らない。

山々の名前を案内する看板の氷が一部掃われていたので、先客がいた様子。
霜や足跡の様子から、自分が本日の一番乗りだと思っていたので、ちょっとくやしい??
10分くらい写真を撮っていたら、日本人っぽい夫婦が来たので、とりあえず英語で挨拶をして戻ることにする。

半分以上引き返したあたりで白人カップル。ほぼビレッジに戻ったところで単独女性が二名。シーズン外れの為か、人が少ないのが嬉しい。

コースタイムを半分にして、行き30分、帰り30分。
まだ開いていないビジターセンターの姿をカメラに収め、相棒に約束した9時半きっかりに部屋に戻ってチェックアウト。

2.帰還ドライブ
プカキ湖の西岸を快調に南下していると、前方の車が急停車。
ん? と、前方を見ると羊たちの群れが道路を横断している。 のどかな時間だ。 ゆったりと、羊の歩みを眺めながら、この待ち時間を楽しむ。
往路で女性ハイカーを目撃したトゥワイズルへの分岐を左折し、
インターステート8号線に戻る。

プカキ湖南岸から、マウントクックを望んだのが、
今回の旅を代表する写真。

形容し難い美しさである。
この風景を見る為だけに、日本からニュージーランドに飛んでも、
けして惜しくは無いと思う。

3.アカロア
このまま南島ドライブを終えて、クライストチャーチに戻ってしまうのがもったいなく思え、再びのアッシュバートンで20リットルのペトロルを追加補充。
1号線を南に逸れ、バンクス半島の中ほどに位置する風光明美なアカロアを目指す。
アカロアは、歴史的な理由から、フランスの香りが強く残っている街であり、
そこに行きつく近辺の地名も、どこかフランス風の響きがある。

街も可愛い。
が、やはりシーズンではないのか、カフェも開いていなかった。
キャンバスに向かうオジサンの足元のタイルが浮いているのは、
地震の傷跡だろうか?

4.クライストチャーチ
途中に結構な峠道があるので、暗くなる前にクライストチャーチに向かう。
夕日を浴びながら、74号線の峠を再び、かっ飛ぶ。
マニュアルミッションでFRだったら、さらに過激な走りになっていたところだが、いずれにせよインターミディエートクラスを手配しておいて、本当に正解だった。

薄暗くなってきた頃にクライストチャーチ市街。
現在位置と方角が良くわからなくなったが、基本的にシティーセンターを目指す。踏切を越えたところで前方にフェンスが現れ、強制的に右折させられる。
そう、、、中心部は柵が張り巡らされ、レッドゾーンには近づけず。
中心部には、まだ瓦礫が山積みされており、昨年2011年2月22日の、カンタベリー大地震の爪痕が残されたままだ。

中心部の大聖堂がどうなっているのか、近づけないので伺い知れない。
二度の大きな余震の影響もあって、街は修復を断念し、解体することが、2012年の3月に決定されている。
クライストチャーチのシンボルだっただけに、本当に悲しく思う。

北側の外周道路を走っていて目に止まったADMIRAL MOTELに投宿。
寝室と、キッチンと、リビングの3室が独立していて、それでいて130ドル。 バスタブまで付いている。
しかし、、、翌朝のシャワーはスグに水になったので、価格相応だったのかもしれない。 外が冷え込んだ夜も温かく過ごせたから、良しとしよう。

既にどっぷりと日は暮れていたが、荷物を置いたあと、宿の親父さんに教えてもらったスーパーとレストランに出かける。
レストランはタイ料理が三軒見つかったが、最初に教えてもらったインド料理へ。
店がたいそう混んでいて、トイレ付近の席になってしまったが、店員の対応も良く、タンドリーチキンが美味しかった。
本日の走行485km。 累計1291km。
5日目(5月03日) 1.クライストチャーチ国際空港からロトルアへ
今日はクライストチャーチからロトルアに飛ぶ飛行機が11時45分なので、10時には車を帰すことを想定し9時半過ぎに宿を離れる。
道に迷うことなく、レンタカーのパーキングへも簡単に辿りつく事が出来、ハーツ専用場所もたやすく発見。
当初、グーグルアースで空から探訪してみても、ハーツの事務所は空港の奥深い所にあり、どこまで車で入れ、どのように返却すれば良いのかが判らず、
ネルソン空港でレンタルする我々としては心配だった。
そこで、日本を離れる前に、この空港にレンタカーを返却するくだりを紀行文に書かれていた”よしべぃ様”にも丁寧に教えていただき、
その後、クライストチャーチ空港の公式HPでも駐車場の配置を記した地図が公開されているのを確認し、それを頼りに向かったのだ。
大抵の事がそうであるように、案ずるより産むが易しであった。

駐車場の脇にハーツの係員が常駐する事務所もある。
車のチェックくらいはするだろうと思い、まずは荷物を車に残したまま事務所に行くと、「ドアロックしてキーを持って来て」とあっさり。
何もチェックをしないらしい。 まぁ、支払い時のクレジットカード番号で、何かあった時の回収手段は担保しているから良いのだろう。

本日の走行14km。 南島での総走行距離1305キロ。
ちなみに、我々はネルソン空港でレンタルする際、あらかじめ満タンにされているガソリンを買い取っていたので、ここで返却する際は、
満タン返しではなく、ほぼ空っぽ返しで良かった。

クライストチャーチ国際空港は、非常に近代的な建築物。 カンタベリー大地震の後、若干の改修をしたのかも知れない。
一昨日の夜、相棒のアイフォンUSB充電器が、240Vの高電圧にやられてしまったので、NZ仕様の充電器をゲットすべく、空港でテレコムを探す。
ここにはボーダフォンしかなかったが、目的のブツは、そのボーダフォンで無事にゲット。

二階待合でゆったりと充電をしながら待機。
出発30分前にゲート前に行くが、まだ二つ前の便のボーディング中。ロトルアに向かう同じ便に、日本人中高年の団体さんが沢山いた!
インド人も、ファミリーとは言えないくらいの人数の集団が、席の前後に展開中。

ここでの搭乗手続は極めてアバウト。
セキュリティーチェックが一切無かったと言っても過言ではない。本当は、世界中がこうあって欲しい。

飛行は順調♪♪
マールボロサウンドを見下ろしながら北島上空に入り、到着の20分ほど前には、トンガリロ国立公園が眼下に展開して美しかった♪

2.ロトルア
ほぼ定刻に、マオリ族の聖地?でもあるロトルアの空港に到着。
この空港も、ネルソンの様に可愛い。
シティーリンクのバス停は一番北側だが、同じ便に乗っていた約48名は、ツアー客か、知人の迎えがあったのか、タクシーを使ったのかで、
バス停に行ったのは我々だけ。

”歩き方”には、「市内に向かうには10番のバスに乗る」と書かれており、それらしい10番のバス停もあったが、なぜか11番のバスがが巡回している。
バス停の時刻も目安らしく、記載の30分間隔ではなく15分間隔で回ってるし、バス停表記の2.2ドルではなく、歩き方通りの2.3ドルだし、
いろいろとアバウトな気配が漂っている。

空港からの乗客は我々だけだったが、途中から一人が乗車。
普通に、路線バスなのだろう。
空港から約15分でツーリストセンター。
ここにも用事はあるが、取り急ぎスルーして、ここから徒歩5分のアイビスに投宿。
ここは日本から2泊を予約しておいた。

チェックインは極めて簡素。 インドだったら、細かい欄に色々と書かされるが、どうして国によってここまで異なるのだろう??
ここは、ルームキーを二枚くれたので、何かと助かる。

チェックインを済ませてから、もう一度、先のツーリストセンターに戻って、明日の過ごし方を探る。
ここには、イメージしていたツアー案内は無く、近郊名所のパンフが充実していた。
普通にツアーデスクがあったから、希望の場所のパンフを持って、「ここに行きたい!」と申し出るシステムなのだろう。

それでも良かったが、実は南島での成功体験で図に乗っていた私は、行きたいツアーが簡単に見つからないようであれば、
北島でもレンタカーを借りて勝手に回ってみようと思っていた。 実は、ロトルアにあるハーツの営業所もチェックしていた(笑)

なので、決行。
センターから徒歩5分で、ストリートビューで見覚えのある通りに出て、難なくハーツを発見。(注:ツーリストセンターでレンタカーの手配をすることもできる。)
事務所に誰もいなかったので奥を覗くと、お姉さんが車を洗っていた。
こちらに気がつき、近づいてきてくれたので、「予約はしていないんだけど~。。。」と、声をかけると、「問題ないよ!」と笑顔。

「明朝9時から借りれる?」
「大丈夫よ!」
「出来ればオートマで、短距離だから小型車がいい。18時には返すよ。」
「カローラで良い?」
「うん、それで良い!」
ってな感じで、あっさりと商談成立。
名前も聞かれず、レンタル料金も聞かなかった(^^ゞ   いや、、、国際免許証くらいはチェックされたかな??

気を良くして町をフラフラ。 ロトルア湖畔に出て紅葉を楽しんだり、水鳥をからかったり。。。
ロトルアはマオリ族の人口も多く、伝統文化も良く保存されていると聞いていたが、湖岸近くに、それっぽい凝った彫刻のカヌーが保管されていた。
祭りの機会などに活躍するのかな?

さらにツタカネイ通りを歩いていると、なんだか賑わうテント村を発見。 音楽なども奏でられていてフェスティバルっぽい。
私は早速、軽く買い食い(笑)  相棒は早速、地産野菜のチェック。
ギターで謳っているお兄さんもいる。

[THE CHILLI COMPANY]と名乗る店の試食ジャムが、非常に美味しかった。
そこで、明日の夜に買おうと思い、「明日もココやってる?」と聞いたら、微妙な反応の後に「17時から20時まで居る」という様な事を言ったと思ったので、
「じゃ、明日の夜にシーユー」と店を離れる。
結果から言えば、翌日の夜は、このフェスティバルはやっていなかった。
オジサンは多分、「今日の20時まで居る」と、答えてくれたのだろう。。。 英語、、、日常的に勉強しておかないとダメだね。。。
一旦ホテルに戻り、さらに空腹になるのを待って、夕食は迷ったあげくに、なぜかチュニジア料理。
客が全く入っていないので不安だったが、料理をしていた時から、すごく良い匂いが立ち込めてきたので、これなら大丈夫だろうと確信。
味は期待以上にいけた!!

食後は、アイビスの部屋に戻り、ARAWA FINE WINESでゲットした北島ワインで北島に乾杯。
ARAWAというのは、マオリ族の中でも勢力の大きかった部族の名前らしい。。。
6日目(5月04日) 1.ワイオタプ サーマル ワンダーランド
今日はレンタカーを9時に予約しているので、8時半にホテルを出発。 本日も天気良好、空が青い。
ゆっくりと歩いたが、けっこう早めにハーツに到着。
ほとんど口頭で頼んだだけだったが、車はきちんと準備されていた。 リクエスト通り、カローラのオートマ。
昨日までのカムリに比べると非力だろうが小回りのききそうな可愛いやつである。 昨日、レンタル代を確認しなかったが保険料込みで99ドル(=6,600円)。
8時間のレンタルとしては安くは無いが、24時間まで同一料金なので、使い方では、かなりお得な移動手段である

北島では、まずはワイオタプを血祭りにあげる事にする。 予定通りに市街地を抜け、ステートハイウェイ5号を南下。 途中、工事区間で少し渋滞。
38号が離れるのを左手に見送り、オールドワイオタプ道の分岐に騙されながらも、9時過ぎにはセンターに到着。
なかなか格好いい佇まいのエントランス。
入場チケットを、うっかりと現金で買ってしまう。 二名で65NZD。
昨夜のチュニジア料理もカードが使えず現金で払ったので、都合100ドルくらいの予定外の現金支出があり、軽く現金不足。
まぁ、なんとかなるだろう。

ニュージーランドは、日本と同様に環太平洋火山帯の一部にあり、地震の多発地帯であると同時に温泉も多く、中でもここワイオタプは、世界最大級の
地熱活動地帯らしい。
エントランスを入って小路を進むと、ほどなく分岐に突きあたる。道標に従うと、まずは左に進めと指令が下る。
ショートカットせずに歩けば全長3キロの、軽い起伏がある散歩道で、硫黄臭いことを除けば、自然を満喫できる気持ちの良い散歩道だ。

日本語訳された案内書によれば、①悪魔の家 ②レインボークレーター ③サンダークレーター ④悪魔のインク壺 ⑤画家のパレット・・・などなど、
訪問者を軽く威嚇するような命名や、⑮フライパン平原 ⑯オイスター池など、見たままの名前もある。
全部で25ヶ所が名付けられ、その場所にも表示されている。

散在する休憩用ベンチには、屋根やゴミ箱も設置されているが、硫黄臭い場所もあって、弁当持参には不向きかもしれない。
が、珍しい光景が次々と展開されるので楽しい。
運が良ければ、⑬ワイオタプ間欠泉から、3mくらいの高さまで水が吹きあがるのを見られるとのこと。

休憩せずに歩くと一時間くらいのコース設定。散策路は良く整備されているが、途中にはトイレが無いので要注意。
ちなみに喫煙は厳禁らしい。

バリアフリーは進んでいないので、車いすや杖の必要な方には不向き。
雨の日にはぬかるみそうな場所もあったが、天気に恵まれれば遠くの景色も眺められるし、ロトルアから車で30分くらいなので行く価値は十分にある。

コースガイド通り、きっかり75分で一周したあと、ビジターセンターに戻って換金を試みる。
まず、外貨両替したいと言ったら、ここで出来ると答えたのに、日本円からというと、ゴメンナサイといわれる。
ところが、別のレジのおばさんが「出来るよ」と最初のおばさんに声をかけ、引き出しを探ったら換金表が出てきて、あっさりと146ドルをゲット。
率も良いし、パスポートも確認しない。

ろくに一万円札を見たことも無かったみたいで、「これが一万円ね」と言いながら、0の数を数えただけ。
しかし、フランスのモンサンミシェルでもそうだったが、観光地の方が換金レートは良いのかもしれない。
現金を手に入れられたので、ここで間食。 おいしそうなケーキが並んでいる(実際の味はそこそこ)
ケーキをやっつけた後に、チケット購入時に教えてもらっていたマッドプールに向かう。

駐車場に戻り、車で5分くらい。
ただの泥の池だったが、グツグツと泡立っていて、ときおり右写真の様に、ポコッと小爆発するので、なんだか見ていて飽きない。
ワイオタプ本体を訪れたついでに、と、いったところか。さらに周辺には人工の間欠泉もあるらしいが、これはパス。 人工のは、ありがたみが少ない。

2.ホビット村
ワイオタプから、一旦、ロトルア市街を通過し、次にホビット村を目指す。
もう一度5号線に出て、道なりにハミルトンを目指すので、途中までは難しくない。 一般道を時速100キロで軽快に飛ばす。
1号線に合流し、ほどなく右折して何度か曲がりながらロトルア市街から一時間で到着。
軽く山道っぽくなり、左カーブを曲がりきったあたりに、ストリートビューで予習した通りのカフェがある。 この裏側が駐車場らしい。
それっぽいバンも駐車している。

一階でホビット村の入場券を購入したが、、、高い。二人で136NZD(=9000円くらい)。
ホビット村は、映画ロード オブ ザ リングの舞台になった場所だ。
第一章のフロド旅立ち前に出てくる「ホビット庄」を覚えておいでの方には、懐かしい光景が展開している。
この映画は印象的な場面が多いが、その大半は国営地内で撮影されたため、クランクアップ後に舞台が取り壊されてしまっている。
しかし、この舞台は私有地に建設されたので、地主の希望で残されということらしい。

最初は、「記念に」ということで、好意で一般公開していたら希望者が増えてきたから、正規に観光地にしてニーズに応えたということらしいのだが、、、
はなはだ怪しい。。。
それならば、保全費くらいを徴収し、一人15NZDくらいの入場料だけにすれば良いと思うのだが。。。
地主のアレクサンドルスさん、そのあたり、いかがっすか??

料金が高いのは、入場料ではなくガイド付きのツアーになっているからでもある。
チケットを購入すると、「次は13時30分ね。」と言われ、カフェでサンドイッチを頬張りながら待っていると、近くの町のマタマタから
数名の観光客を搭載したバスが到着。これに乗って公道の反対側の農道を下って行くらしい。
我々を含めて15名くらいを乗せたマイクロバスは、羊に気を使いながら時速15kmくらいで、のどかな道をコトコトと進む。
愛想の良いガイドが、英語で説明を開始。 うぁっ、私が最も苦手とする、早口で軽快な発音だ。 ほとんど解らん。。。orz
ほどなく、十分に徒歩圏の駐車場にバスが停車し、一つ前のツアー客と入れ替わる。
盛況でんなぁ~(^_^;)
私はてっきり、バスから降りたら一般的な注意事項と集合時間が告げられて、
野放しにしていただけるものだと思っていた。
が、違った。。。
ガイドにぴったりとくっついて、一言一句、聴き洩らさぬようにしていないと、
ガイドの機嫌を損ねるような雰囲気が漂っている。
客の中には、「ロードオブザリングおたく」の様な人もいて、
ガイドに質問を投げかけ、熱心に聞き入っている。
メモでも取りそうな勢いだ。
なので、ろくに説明も聞かず、フラフラさまよい歩くようなジャパニーズは、お気に召さないかもしれない。
ガイドから少し離れ、(目に届く範囲だし、後から歩いたところなので、入って良い場所で)写真などを撮っていると、「こっちだっ!」と呼ばれてしまった。
叱られた風でもなかったが、戻っても笑顔のフォローがあった訳でもないので、要は「俺の話を聞け」と、言うことらしい。

景色は綺麗だし、ホビットの家も可愛いので、訪れる価値はある。 ロトルアやオークランド発着のツアーもあるので、行くのはたやすい。

3.ロトルア
復路は私に運転手交代。
往路にも目撃した、ティラウ付近の巨大なワンコに挨拶をする。どうやら公衆トイレらしい。

やはり小一時間くらいでロトルアに帰還。
今回はガソリンの買い取りを行っていないので、満タン返し。ハーツの手前1kmくらいのスタンドでNZ3回目の給油をする。

今回の北島走行は208km。南島とあわせて、1500kmを激走したことになる。
実質的に走っていた時間は20時間くらいだろうか??
本当に、ストレスの無いドライブだった。

4.トリプル・ワン・ファイブ
夜は昨夜から気になっていたトリプル・ワン・ファイブ。
”歩き方”にも掲載されているが、付近のレストランがガラガラなのに、ここだけは満席だったのだ。

今日は、19時前に入店したので空席があった。
私は、熱した石の上で肉を焼く、日本でもありそうな、定番のストーングリル。
美味しかった。

帰りにコンビニで、下品なパッケージのドリンクを買って帰る。
昨日飲んだやつは、オレンジがオレンジを丸呑みしていたが、今日のは、パイナップルを呑みこもうとしている。
もちろん味は、オレンジとパインのミックス。
7日目(5月05日) 1.ロトルアの朝
朝は恒例の早朝散歩。
静寂のロトルア湖が美しい。 何人かが散歩やジョギング、瞑想などを楽しんでいる。 湖畔の紅葉が、ちょうど朝日に照らされて、良く萌えている。
5月は秋だ。

朝食を仕入れついでに、商店街のコンビニにも立ち寄り、ホテルへの帰り道でレストランの看板を激写。
ALIBABAは、一昨日のチュニジア料理だ。
隣の中華料理屋の「珍食珍小」が気になる。 珍珍小食かも知れないが、いったい何を食わせてくれるというのか??
ついに立ち寄らなかったが、昼から賑わっていたFAT DOG。 賑わっている客も、ファッティーな方が多かったような。。。
ロトルア、、、数日でも滞在したい、良い街だったなぁ。。。

2.インターシティーバス
8時30分に出発する、オークランド行きのインターシティーバスに乗る為に、
8時過ぎにツーリストセンター前のバス停に行く。

すでに、運転手がくつろいでいた。
バスの脇腹に荷物を預け、運ちゃんに「乗車券を確認するの?」と聞いたら、
「判っているから乗っていいよ。」とノーチェック。
昨日、レンタカーで疾走した道をバスでもひた走り、途中で見かけた怪しげな丘も撮影成功。
ワンコの公衆トイレのティラウで、マオリ族っぽい顔をした男性が乗車。
奥さんや子供たちに見送られて、少しさびしそう。 しばらく離れることになるのかな??
バスはハミルトンで休憩。 バスにはトイレが付いていなかったので、ここで一旦下車する。 10分ほどで再出発。

3.オークランド
バスは、定刻よりわずかに遅れて、12時20分くらいに、オークランドのスカイシティーに到着。
ロトルアから4時間弱。
スカイタワーの真下が、インターシティーバスの発着場になっている。

まだホテルにチェックインが出来ない時刻なので、タワーの下のレストランで昼食。
普通に美味しく、普通に高い。 やっぱ都会だぁ。。。

13時半くらいに、タワーから徒歩3分のリッジス・オークランドに投宿。
予めagodaで予約していたのでスムースにチェックインが出来る。 14時前なのに良かった。

部屋に荷物を投げ込んだら街歩き。
お約束のクイーン通りを北上して、ベイエリアへ。スカイタワーが聳える街の全景は、船に乗るか、対岸に渡らないと望めないらしい。
雰囲気は何だか、お台場付近に似ている。

ポケランと海を眺めながら、しばしマッタリ。
あぁ、、、もう、今回の旅も終りなんだぁ。。。 早いなぁ。。。
目の前を、モトゥタブ島かワイヘケ島に向かうフェリーが通過。けっこうな人数が乗っている。
ニュージーランドは英語圏だが、英語っぽくない固有名詞が多い。
マオリの言葉なのだろう。
北海道にアイヌ語の固有名詞が多く残っているのと同じ様に、白人系ニュージーランド人は受け入れているのだろう。
マオリ語は、子音の後に母音が続く文字列が多いので、ローマ字読みをすれば、大体は通じそうに思える。

オークランドの日帰圏にも見どころは多いが今回は時間が無い。どうも私は、大都市圏を後回しにする傾向があるらしい。
暗くなるのを待って、スカイタワーの展望台。
形で言うと、東京スカイツリーの先輩だが、全高は東京タワーと同じくらいで、南半球のタワーとしては一番高いそうだ。

高度186mの展望台の入場券は、一人25NZDなので約1,600円。
発展途上国の様々な料金と比べると、先進国は何かと出費がかさむが、スカイツリーの第二展望台は、高さが2.5倍で料金も2倍だからなぁ。。。

ところどころ床が透明になっていて、直下が見下ろせる。
昼間に撮った左の写真で、タワー上部からワイヤーが下りているのが確認できるが、これはバンジージャンプのためのものらしい。
今回のニュージーランド最後の晩餐をどこで摂ろうかと、クイーン通りやスカイシティー内を闊歩するが、クイーン通りはバー系統が多くて、
食事を楽しむには不足っぽい。
もしくは、NZ最後の夜にはチョイスしたくない中華料理屋・イタリアンしか見つからないし。。。
スカイシティー3階のビュッフェ(食い放題)に乱入するほど、ガッチリ食いたい気分でもなかったし。。。(2階はカジノ。)
ベイエリアまで行けば、よさげなレストランもあるっぽいが、今さらかったるいし。。。。。

結局、ホテルに戻って、併設のレストランで食事。
何だか奥の方は、結婚パーティーだとかで賑やかだったが、レストランとしては当たりだった。 味も雰囲気も良く、料金もフレンドリー。

部屋に戻って、今回の旅に名残を惜しむ乾杯。
また、リピートしたい国が増えてしまった。。。 私は、見た事の無い国に、ザック一つで突撃する事を美徳としているハズなのに。。。
8日目(5月06日) 1.NZ090便
帰国は日中便。
8時40分に出発するので、空港には6時半くらいに着いておく必要があり、ホテルを6時にチェックアウト。

クイーン通りに出て、エアバス・エクスプレスに乗ることも想定し、乗車場所もチェックしておいたのだが、ホテルの前にタクシーが停まっていたので乗り込む。
2名の場合、バスだと32NZDになるが、タクシーでも64NZDと2倍くらいで、差額は2000円程度。
時間も読めるし暗い中を歩かなくても良いので、ホテルの前で待機していたら、そうするつもりだった。
空港は、予想していたが、日本人が大量発生。
GW最終日の夕方に成田に着く便が出る時間帯だから、まぁ、当然だぁ~。

自動チェックイン機は、オーストラリアに飛ぶ人にしか使えなかったが、カウンターでも15分程度の待ち時間。
国際線でも8kg超の機内持ち込みはチェックされる。

2.日本生還
飛行は順調で、機内食は昼食が二回。
2度目は、片方が好評だったようで、中間付近に座っていた我々は、選択肢が無かった。
予定時刻よりも早く成田空港に差し掛かったが、この日の関東地方は竜巻なんぞも発生していて、成田空港も強風発生。
機内アナウンスや座席ディスプレイでは、一度旋回する様なアナウンス&表示だったが、窓側に座っていた私は、九十九里上空の同じ場所を、
3回通過した事を知っている。

到着ゲートは出発時と大体同じで入国審査場から一番遠い。。。
ニュージーランドでのボーディング直前に多くを買い込んでいたので、重たい荷物と格闘しながら駆け抜け、ターンテーブルを軽やかにスルーして、
同機の先陣を切って京成のプラットホームにたどり着く。

ミッション終了!!

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