台北越年2010-2011

出発日(12月28日)
1日目(12月29日)
0.前夜祭
品川プリンスで前夜祭♪♪
会社から帰宅後、速攻で準備を整え、品川へ急行♪ エキナカで相棒と合流し、なぜか秋田料理に舌鼓を打つ。
その後、激安でゲットした品プリの洒落た部屋で、東京タワーなんぞを眺めながら過ぎゆく2010年を惜しむ♪

1.羽田空港
久しぶりの羽田からの日本脱出である♪
国際線専用ターミナルがオープンしてからは、私は初めてだ。 相棒は2度目。
品川駅から京急線で向かうと、途中停車なしで羽田空港国際線ターミナルまで行けるのが嬉しい♪♪

空港も、こじんまりとしていて利用しやすく、朝が早いためか人も少ない。
チェックインをした後、展望デッキに出て朝日を浴びてみた。ひんやりしていて気持ちが良い。

JL031便は定刻に出発。
12月29日の出発なので当然のごとく満席であった。
朝食は駅弁っぽいデザインで可愛いが、おこわがついていても量的に物足らない。
まぁ、これから台湾で中華三昧をするので、機内食に満足を求めたりはしないから一向に構わないのだが♪
4時間のフライトなので映画を見ようと思っていたが、相棒とおしゃべりをしたり、機内の人間観察をしたりで、なんとなくダラダラと時間を費やす。
近くで、ワインを頼みまくっているカップルがいた。
日中便だし午前中到着なのにとも思うし、タダだから飲めるだけ飲むというさもしい根性が滲み出ていて、見ていて気持ち良いものではない。
到着一時間前くらいからソフトドリンクに切り替えていたが、それでもひっきりなしにCAを呼んでいた。 ああはなりたくない。

2.台北
台北の空港にも、ほぼ定刻に到着。
松山(ソンシャン)空港は、羽田以上に都心に位置する。
空港の建物を出てすぐの入り口から地下鉄に潜り、改札口の手前で悠遊カードを500元×2でゲットしてMRT文湖線へ。
以前は木柵線と呼んでいた路線だが、知らないうちに延伸していて便利になっている。

悠遊カードは何かと便利。
わずか二駅で街のど真ん中に近い南京東路駅。 そこから2分で予約している兄弟大飯店。
こんなに楽な旅行をしていていいのだろうかと心配になる。
このホテルは12時チェックインOKなので、すぐに荷物を投げ込み、タイムロスなく街歩き。
とりあえず、九份行きのバスが出る、隣駅の忠孝復興駅まで歩き、太平洋SOGO地下のフードコートで台湾料理を血祭りに、、、
と、思ったのだが、席が空かず断念。 同店10階の、台湾料理の銀杏で色々と食する。
台湾は、お金をかけなくても美味しいのだが、お金をかけてももちろん美味しい♪♪

3.九份
満腹になった満足感に浸り、SOGO復興館の道向かいのバス停から九份に向かう。 バス停に立つとほどなくバスが登場。
金爪石行きと書いてあるので、これに乗れば大丈夫そうだが、一応、運転手に確認して乗車。 小銭を準備していたが、悠遊カードが使える♪
バスは14時27分に出発し、松山駅・高速・瑞芳駅経由で15時47分に九イ分の商店街の入り口に到着。 忠孝復興からちょうど80分。

瑞芳(ルイファン)駅を過ぎたあたりから少しずつ山っぽくなってくるが、道は良く快適。
山麓に、こじんまりした街並みが見えてきたなと思ったら、集団墓地だった。 海も見えて眺めが良い。
ハイキングコースなんぞの案内看板も見える。
商店街は想像していたよりも狭く長い。

日本人には「千と千尋の神隠し」の舞台のモデルとして、
台湾人には「非情城市」のロケ地として有名になった。

ヒット映画とコラボすれば、街おこしも効果的??
取りあえず、一番奥まで歩いたところでお茶。 と、書きたかったが、相棒はマンゴージュースを、私は木瓜牛乳を頼んでしまった。
木瓜牛乳(乳は女偏に乃)はパパイヤミルクのことで、結構美味しい。テラス席からは上の店や海が一望できて、ゆったりと過ごせる。
基隆の港も眼下に望める。 遠くに見える半島は奇岩の野柳っぽい。
提灯に灯が入るのを見届けてからタクシーで瑞芳駅へ。
ここから駅へは180元の一律料金の様だ。
日本感覚で考えると安いが、台湾のタクシー代としては少し割高。

運ちゃんが、「台北のホテルまで1000元でどうだ? 安いよ。」と、
片言の日本語を交えて売り込んできたが、
台鐡に乗りたかったのでパス。
すごくローカルな裏道を抜けて台鐡瑞芳駅。
窓口で40分後の營光号をゲット。 自強号より停車駅は多いが指定席だし遅くはない。列車待ちがてら、夕暮れの街をフラフラ。
治安上の不安はないが歩道は十分ではなく、バリアフリーの浸透度は今一歩。
駅に戻ると定刻通りに電車がやってくるが、車両がどのあたりに停まるのかが判りにくく、一車両分ずれてしまった。
到着した19時前の台北駅は人が多い!! ここで夕食を摂っても良かったのだが、人混みを避けるべくMRTに乗り換えて市政府駅へ。

4.台北101
駅から台北101を目指そうとしたが、駅舎を出たところでビルが見えなかったので、念の為にコンパスを取り出したら何だかおかしくなっている。
その時は壊れたのかと思ったが、ホテルで再確認すると正常に戻っている。
大晦日も肝心な時に異常。台北はところどころ磁石がおかしくなる。何かあるのかも。
2005年から数年間だけ世界一高いビルだった台北101はトテモ目立つので、コンパスに頼らずとも問題なくたどり着けるから御安心を。
人は多いが、それほど待たずに89階の展望台に高速エレベーターで行きつくことができ、
サンシャイン60の1.5倍の夜景も愛でることが出来る。

入場料はお一人様400元(1100円くらい)なので、
食費や交通費の物価水準から考えると、けっこうな割高感。

帰りは一階下の88階からとなるが、ここはサンゴ水族館かと
誤解してしまいそうなサンゴ土産の一大拠点になっている。
遅い時間になったので、101の地下のフードコートでササッと夕食をすます。
2日目(12月30日) 1.故宮博物院
夜が明けたら、まずは御約束の故宮博物院を襲撃。
ガイドブックでは士林駅か台北街中から向かうコースが案内されているが、松山空港からもトンネルを抜けてサクッと行ける。
我々はそうした。 南京東路の宿から台北駅&士林駅を回る場合に比べて大幅な時間短縮になったし、タクシーも高くない。
しかし、タクシーの運ちゃんには、「我想去グゥーグンボーウーユェン」なる私の中国語が通じず。
英語も通じなかったので、ガイドブックの写真を見せて連れて来てもらったが、タクシー代は170元くらいだったかな?

故宮博物院の展示物は、2005年は撮影可(公開は不可)だったが、2006年リニューアル後の今は全面撮影禁止。
チケットを買って3階にあがると、イキナリ、名物の白菜と肉片が先客を集めていた。

2.淡水
故宮博物院から紅30線のバスに乗って士林駅に。 そこからMRTで北上をして淡水に。
淡水は、ほのかに懐かしい感じがする街で、私は好きである。
街中を抜けて紅毛城を眺めた後は、川岸に出てマッタリ散歩♪ 前回は素通りしたが、今回は魚丸湯もチェックしてみた。
試さなかったが、先がツクンと尖ったソフトクリームも気になる存在♪♪

3.中正紀念堂
淡水線で台北駅をスルーし、二駅先の中正紀念堂へ。
ここは、いつ見ても異常なほどに大きい! 門もデカイが本堂もデカイ! 左右に聳える国家音楽庁と国家戯劇院もデカイ!!
広場には、概算5000人くらいが座れそうなテーブルが並べられ、越年イベントの準備が進んでいる。
正時の交代式が有名な衛兵は、
我々がたどり着いた時は凝固していた。

何を考えながら立っているのだろう??

4.士林観光夜市
台北駅でカフェをしながら腹が減るのを待ち、今宵の晩餐を求めて士林観光夜市へ。
18時を過ぎたばかりだが、なかなかの熱気である。 以下テキトーに写真を掲載♪

牡蠣入りオムレツの店が、臭豆腐のキョーレツな臭いも放っていた。
今回の餌食は「小籠包」、「牡蠣入りオムレツ」と「イカの煮込み」、「大根餅」、「マンゴー小倉アイス」。
他にも串焼きや、ドリンク類など色々と食したが二人で1000円少々だったと思う。
3日目(12月31日) 1.猫空ロープウェイ
本日のターゲットは猫空。
まずはホテルのある南京東路から文湖線一本で動物園駅へ。 (本当に便利なロケーションだ♪♪)
MRTの駅からロープウェイの駅までは思ったより離れているので、雨の日は歩くのがおっくうなのではないのかなとも思う。
まぁ、天気が悪い日にはロープウェイに乗らないだろうから、これで良いのかな??

行列に並んだが、ほどなく相乗りのゴンドラへ。 途中から台北の全景が良く見えるが、台北101の高さが異様に目立っている。
山の向こうに聳えているのだからして、やはり高さ508mというのは相当なものかも知れない♪
最初の駅は動物園内にあるが乗降客は少なく、二番目の駅は木柵指南宮。 とりあえずここで途中下車。

2.木柵指南宮
バスで指南宮に着くと、大変な上り坂があるらしいが、ロープウェイで向かうとすぐだ。
正殿の前には人が屯っているが、午前中の為か、大晦日だからか、それほど多くはない。
少し下って中華な通路を歩き、指南宮を回る。
温かく、散歩をするには最高の気候。

今回の我々は短時間でサラッと回ったが、
半日以上をかけても良い規模の寺院である。

3.猫空(マオコン)
指南宮から再びロープウェイに乗って最高所の猫空を目指す。
朝は、始発の動物園駅に列ができ、ゴンドラを埋め尽くすように人が乗っていたので、途中からうまく乗れるのかが心配だったが、
案ずることなく空ゴンドラが来た。
軽く下った後、一気に高度をあげて猫空駅である。 振り返ると、指南宮も良く見えた。
猫空駅の近くでランチを求めたが、少し離れたよさげな店は大晦日のためか閉じていた。
結局は駅前の、観光客がたむろする簡単なフードコートへ。 昨夜の士林夜市を小規模にしたような感じで、言葉が判らなくてもオーダーは出来る。

腹を満たし、デザートを楽しんだ後は、シーズン外れではあるが、茶畑の方向に歩を進めてみる。
ほどなく数軒の茶屋が登場。
一番手前の山中茶店は、悪くはない外観だったが、看板にコーヒーだの紅茶だのと書いているのでスルー。
その先の「猫空茶屋」で、25年物とやらのお茶をゲット。 綺麗な陶器に入ってはいたが、50gくらいで800元とは観光客価格なのだろうなぁ。。。
これは実家への土産とし、自分用にも缶入りの、「花香烏龍茶」を買ったら、絵葉書をくれた。。。
やっぱ、儲けているじゃん!!

往路で気になったのだが、ゴンドラは5基に1基くらいの割合でクリスタルキャビンというのが有った。
後に見た案内では、最近登場したらしい。 キャビンにも中国語で「猫目」と書かれているが、要は床面が透明なのだ。
チケットが別になっているっぽいのだが、悠遊カードとは、どう組み合わして買えるのかわからず、改札整理の兄ちゃん尋ねても要領を得なかったので、
取りあえず乗り場まで進む。 そこで乗車補助のお姉さんに英語で、「クリスタルに乗れるの?」と聞いたら、「乗りたいの?」と逆質問。
相棒がすかさず「クリスタルがいい」と答えたら、タイミング良く来ていたゴンドラに快く案内される。

クリスタル用の待機場所に他の客はいなかったし、我々が英語を使ったので日本人だと察して、便宜を図ってくれたのか、
人が少ない場合は自由に選べるものなのかは不明だったが、ともかくも希望が受け入れられて満足♪
このキャビンに高所恐怖症の人を乗せるとゴーモンなのだろうなぁ♪♪

4.台北101の越年花火
猫空から地上に戻り、一旦はホテルに戻り、夜を待って、満を持して台北101に向かう。
ここの越年花火(ビル全体が花火になる)は日本でも有名だが、台北のテレビでは65万人が周辺に集まる様な事を言っていた。
御丁寧に、午前零時頃の風向きまで報じ、「101を眺めるには北側か東側からが良いでしょう」とも。 我々は21時に部屋を出て、MRT文湖線で大安駅へ。
本当は一昨日も利用した市政府駅が最も近いのだが、人の集中を警戒して、乗り換えもなく、MRTも貼り紙で勧めている経路をたどったのだ。

22時前に適当な場所を決めて待機。まだ101は涼しい顔をして突っ立っている。
我々はビル西側の歩行者天国に場所を確保したが、道路を人が絶えることなく北の方向に向かっている。どうやら越年コンサートの会場がそちらにあるらしい。

23時を過ぎると、我々の周辺にも人が増えてくる。
23時59分過ぎにビルの照明が段階的に消え、20秒前から中国語でカウントダウンが始まる。
カウントダウンは正確で、零(リン)の声とほぼ同時に、ビルから花火が発射され、タワーリング・インフェルノを地で行くような様相が。

メインの花火は零時5分くらいに一段落し、不案内な外国人は大急ぎで文湖線最寄りの六張梨駅(梨は利の下に牛)に向かうことに。
駅までの歩道は混雑していたが、ホームに人があふれる事はなく、我々は予想よりも遥かに安穏に宿に戻れた。
ただし、一時間後の忠孝復興駅の乗り換え通路がどのような状況であったかを我々は知らないし、それが幸せなのかもしれない。
4日目( 1月 1日) 1.孔子廟
年の初めの初っ端に孔子廟を参れば、
なんだか賢くなれそうな気がするので決行♪

廟では、年始っぽい行事が執り行われ、
日台の観光客が見守っていた。
主な旅行者はこの二ヶ国のみらしく、
マナーが守られ、静かに行事は進行した。
それでも観光客が多いので、お隣さんの保安宮に移動。
孔子廟と保安宮は、とっても建物が似ている。
良く見ると細かな違いはあるが、最も簡単に一目で見分けるには、土台部分の石の段数かもしれない。
孔子廟は三段の石積みの上に床石を引いて建物が乗り、保安宮の方は一段の上に床石の段がある。

2.保安宮と庭
保安宮は観光客もまばらで、ひと気のない静かな正月を味わえた。
道を隔てて正面に、一部工事中の庭。虎に餌付けをしていたり?、龍が噴水を吹いていたりと、如何にも中華な庭である。

3.二二八公園を抜け、総統府から西門紅楼まで
次に龍山寺に向かったが、天気も良かったので淡水線で台大医院まで下り、二二八公園を抜けて総統府の横をかすめ板南線の西門駅へ。
総統府には台湾旗を手にした人が多く列を作り、ボディチェックを受けた上で中に入っていた。
日本で言う一般参賀みたいなものがあるのだろうか??

ほどなく西門駅。 ここから龍山寺は一駅である。
ついでなので50mほど通り過ぎて西門紅楼まで行ったが、工事用トラックが停まっていて絵にならなかった。 ちょっと残念。

4.龍山寺
そして龍山寺。 私は台湾に来るたびに、ここには寄る様にしているが、
今日がもっとも人が多かった。
さすがは元日である。

以上で、今回の台北越年ミッションで予定していた見どころは完走。
龍山寺駅エキナカの、地下鉄なのに甘~いスイーツの匂いが漂う中、ホームに下って板南線に乗り込み、忠孝復興駅で乗り換えて、
我らが三泊宿のある南京東路駅に帰還。

なんとかチェックアウトリミット前に部屋を空け渡してから荷物を抱えて、同ホテル3階の蘭花庁で今回最後の食い倒し!
このホテルは、同じ3階にある梅花庁なる広東料理店が超有名だが、やはり台湾に来ているのだから台湾料理で締めくくりたい。
広東料理は香港に食いに行こう。

5.中華食いおさめ
と、言う訳で、一通りの料理をオーダーした後、テーブルに残してもらったメニュー表を眺めていたら、なんと、中国5000年の歴史が生んだ伝統の名菜、
佛跳牆が載っているではないか。
この料理は日本でも食えるが、普通は一週間前くらいから要予約で、四人前で2万円くらいが標準なのである。
この店のそれは、大きさは判らないが800元とある。 日本円で2200円くらいか??
価格からして、また予約不要なことからして、簡易的なものであることは間違いないが、それでもこんな機会は少ないので、大急ぎで追加オーダーをした。

随分と待たされ(店員の動きから、一旦忘れられていた疑いもある)、他の料理を食いつくしたあとに、それが運ばれてきた。
修業中の僧や仏像が、塀を飛び越えてやってきそうなほど強力な芳香は漂ってはこないが、それなりに期待感がある匂いと外観で、
他のテーブルの(台湾人?)客たちの目を引き付けるのに十分な貫禄が備わっていたかに思える。

もちろん味も十分に美味しかったが、直前に腹九分目くらいの料理を平らげ、少し待たされたためにイイ感じで血糖値が上がって満腹感を得られた
タイミングだったので、再チャレンジが望まれるところかもしれない。

6.帰国
台北近郊のみではあるが、見どころは見倒し食べたいものは食い倒し、目的の越年花火も堪能して、達成感と共に台湾脱出♪♪
帰りもホテルから二駅の松山空港なので楽ちんである。
MRTの改札口を抜けた窓口で悠遊カードを返してデポジットと残金を受け取り(20元の手数料はひかれる)、帰国便にチェックイン。

出国前のエリアは何もない空港なので、ササッと手続きを済ませて管理エリアへ。
ここで適当に土産物を買い漁って台湾元を使うが、各所で予定以上にクレジットカードが活躍したので、残った現金を円に換金。
換金率が悪い事は最初から承知していたので、愚痴るほどの事でもないが、この空港の換金所は場所が非常に判りにくい。
土産物エリアの上階のラウンジ直前の廊下を入ったところにあるのだが、案内掲示は一切なく、そこに辿りつく直前まで見えない。
尋ねた職員の説明も三者三様で間違っている人もいた。

台湾からの復路は偏西風の影響で非常に早く、2時間45分のフライトのためか、水平飛行に入ってほどなく夕飯が饗される。
お腹がいっぱいなので、出来るだけ遅い方が良かったなぁ♪
途中、冠雪した桜島の案内があったが、右窓の我々は見られず!

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