3日目(5月03日) |
1.担仔麺 |
早くに起床して、ホテルの近辺を散策。
恒春は小さな街だが、趣のある公園や古い門などもあったりして、ゆったりと滞在しても楽しいかもしれない。
歴史を感じる事ができる小さな公園が、なんだかホッとする。
7時半頃にホテルに戻ってチェックアウトし、バスターミナルの近くの、テーブルが二つしかない小さな食堂で担仔麺を食らう。
筆談が簡単に通じるので、楽しいやら、手ごたえがないやら、複雑な気分でもある。 日本の感覚なら、汚くて入る気がしない小さな店でも結構おいしい。
それは昨夜の店も同じで、排骨飯を頼んだらメイヨーと言われ、やむなく、「これなら有る」と言われたものを頼んだのだが、どれもがおいしかった。 |
2.台湾最南端へ |
さて、8時半のバスで台湾最南端の鵝鑾鼻(ヲーランビ)に向かうべく、チケットを買おうとしたら「バスの中で買え」と言われる。
ほどなく2台のバスが来たので、早くた高そうな綺麗なバスに乗る。 鵝鑾鼻までで47元。
出発してしばらく南下すると南湾に突き当たり、右手に原子力発電所の門が見えてきたので、もう少しだなぁ・・・と思っているうちに墾丁の街を通過。
小さな片田舎の良さが、リゾート地の香りにとって変わられてしまったようなアンバランスな風が流れた。
恒春を出発してから20分で、バスは大きな駐車場に到着。道はこのまま、佳楽水まで続いているようだ。
駐車場の奥には土産物屋が立ち並び、後方の丘の上には台湾最南端の灯台が聳えている。
鵝鑾鼻公園の入場料は40元(=150円くらい)
公園のゲートでチケットを買って中に入ると、穏やかな風が吹き付けてくる。
まだ午前9時であったからでもあるが、ねっとりとした熱帯の暑さは感じられず、すがすがしい。
ゴルフ場のように整備された芝生の向こうに鵝鑾鼻灯台が聳えている。 公園入り口から、順路に沿って進むと南国の風。 |
3.鵝鑾鼻 |
道はとても整備されていて、植物の名前なんぞも書かれている。
人気のない、気持ちのいい散策道を歩いていくと、だんだんと海の気配が感じられてくる。展望台が有るようだ。感覚的には、この付近は最南端ではない。
展望台への登り口のところに親吻岩。
展望台から10時の方向を望むと、南湾の向こう側に、西側の岬である猫鼻頭(マオビートゥ)が連なっている。
右の方につくんと尖っている、大尖石山が印象的。
入り口ゲートで見かけた賑やかな台湾人一家が近づいてくる気配がしたので、再び主要歩道(と、MAPに書かれている)に戻って、南南東に逃げる。
コンパスは持っていなかったし、要所要所に設置されている案内地図も、明らかに北が上ではなく、方角も明記されていないので、時計と太陽を見ながら
南がどちらかを考える。
とは言え、ここは北回帰線より100km少々南に有るので、正午が近づくと太陽は天頂に来てしまい、方向がよく判らなくなるから注意を要する。
主要歩道はほとんど海が見えないので、ちょっと物足らない。
途中から海濱桟道に入ると海岸に出ることが出来る。台湾最南端の海岸では、あちらこちらで釣りをしている。 |
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主要歩道からの分岐には原付バイクがたくさん停まっていたが、きっと彼らが乗ってきたものだろう。
彼らは40元の入園料を払っているのだろうか? それ以前の疑問として、どこから入ってきたのだろう??
入場ゲートはバイクを認めそうにはなかったのだが・・・。
再び主要歩道に戻って灯台を目指す。
灯台は、敷地への入場は自由であったが、ライトハウスには登れない。
正面に鵝鑾鼻の石碑が立っている。 |
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9時半頃になったので、土産物売りの屋台がちゃきちゃきと準備を始めていた。
もう一度海濱桟道に入って岩浜の波打際に出てみる。
観光客の海難事故が有るのか、いたるところに、、、入場券にも、「海邊風浪大請注意安全」と書かれている。
中国語はわからなくても、何を伝えたいかは一目瞭然。
海は青く、空もそこそこに晴れ上がっていたが、巴士海峡の彼方にフィリピンは望めなかった。 |
4.高雄にバック |
10時に駐車場に戻ると、高雄行きっぽいバスが停まっていたが、運転手は豪快に眠っている。
公園の外の便利商店(コンビニエンスストア)で飲み物を買って戻ると運転手が起きたので、窓の下から運転席に呼びかけると、あと一分で出るという。
高雄から南下する時と言い、戻る今と言い、なんともタイミングがいい。
20分で恒春を通過し、来た時と同じ高速道路を通って2時間20分で高雄。高雄火車駅の少し南東方向が終着点。
今回の台湾では両替を多くし過ぎたので、少し高級な宿に泊まろうと思っていたのだが、昨夜も安くあがってしまったので、
今夜は高雄尊龍大飯店に泊まることをバス内で決定。
ここなら六合国際観光夜市へも徒歩二分だし、駅だって遠くはない。 大きなホテルなのですぐに発見。
フロントは美人の女性が座っていたが、日本語は通じず英語と中国語を組み合わせてチェックイン。
12時50分に部屋に入って、シャワーを浴びてから高雄駅に。
高雄駅で翌日の嘉義行きの自強号の席を確保した後、電車に乗って隣駅の左営に向かうが、思いのほか時間がかかった。10分弱で左営駅。
高尾駅は改札からホームまでが遠く、2~3分はかかる。 |
5.龍虎塔 |
左営駅から勝利路に沿って北西に徒歩8分で左営蓮池。
高雄の観光地として超有名な龍虎塔が見えてくる。 入り口のところでは台湾人ガイドが話す日本語が蔓延している。 |
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龍の口から入って、虎の口から出ると、罪が浄化されて善人になって出てくるらしいが、
私に限って言えば、そのフィルターは故障していたようである。
各々の塔について、最上階の6階まで螺旋階段を登ったが、
どちらも誰も登ってこず、静かな時間を楽しめた。
眺めも良いのにもったいないことである。 |
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左営蓮池の周りは実に台湾チックで、歩いていて楽しい。
老人と犬が多い。淡水湖に突き出た敷地内でのつりは禁止で罰金と書かれているが、平気で釣りをしている人が多い。 |
6.六合国際観光夜市 |
再び電車で高雄に戻り、木瓜牛乳(ムークヮニューナイ)を飲みながらホテルでシャワー。
18時半になって、外が暗くなってきたので、ワクワクしながら六合国際観光夜市へ。
ここは、六合二路が300mくらい歩行者天国になって、夜な夜な開かれる屋台夜市である。
まずは、西の端っこの自立二路との交差点近くの店で海産粥80元。
粥としては少し高いが、それでも日本円に換算して300円以下。 新鮮な具が豊富でとても美味しかった。 |
蜜瓜牛乳(ミークヮニューナイ)30元は、木瓜牛乳よりも美味しかったが、
その後、阿里山や台北では発見できなかった。
串刺しになった炙肉40元は、美味しいのだが軟骨を出すのが少し面倒で割高感。
色々、飲み食いして満足したので、日本語が少し話せる女の子から
胡椒餅30元を買ってホテルにリターン。 |
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胡椒餅も暖かいうちに食べたほうが美味しい。
大正解の海産粥 炙(火偏に考)肉は、いったん焼いて手前に置かれているものの中から選ぶと、もう一度タレをつけて炙りなおしてくれる。
胡椒餅は、ナンを焼く様な窯で焼いている。 2個で60元
自分で歩いた限りでは、治安上の不安は感じなかったが、暗い路地には入り込まないほうが良いかも。出口で待ち構えるタクシーは安全かな? |