
皆様お疲れ様でした。本公演からわずかの期間でしたが、プログラムの選曲や、 早くからの自主練習などの工夫が実り、なじんだ曲に磨きをかけて(?)、まとまりのある楽しいコンサートができたと思います。
なかでも神父様のお話がとてもよかったですね。11月も半ばになるとあちこちでキャロルが流れ、にぎやかな飾り付けでにぎわう・・・。そんな風景の中から、‘だれかに何かをしてあげたくなる気持ち’をふわっとすくいとり、クリスマスの持つ意味合いに思いを広げる。その時、ぽっと灯りがともったように会場の空気が変わったように感じました。親しみやすい中にあたたかなものを残してくださる印象深いお話でした。例年のことですが、教会委員の方々にはたくさんのご協力をいただきました。シスターも優しい笑顔で励ましてくださいました。
柏木さんのいない中、準備を進めるにあたって、分担した仕事に責任をもって奔走してくださった新役員の皆さん、お手伝いにかけつけてくださった元団員の方、本当に心強い限りでした。
献金箱には皆さんの気持ちがたくさん入っていて、開けた瞬間胸が詰まりました。そして先生方からのたくさんの音楽の贈り物。編曲を手がけた矢野先生も感無量だったとのこと。少し大げさかもしれませんが、いろいろなひとの生きてきた道があの日あの会場で交差していたような気がして、今ここにいられることの幸せを感じていました。何かをしようとすることでできていく人のつながりを大切にしたいと思います。
来年もすてきなコンサートができますように・・・。
クリコンプロジェクト 青山 道代
クリコン会場アンケートより
当日はお客様が会場に入りきれず、受付のところに急遽ベンチ席をつくったほどの大盛況ぶり。神父様にも加わって頂き、また矢野先生という思いがけないゲストもお迎えすることが出来て、私たちにとっても心に残るコンサートとなりました。教会の委員長井上さんも大変感激されて、「年一度と言わず、またこのような企画を行ってください」とおっしゃっています。毎年聞きに来て下さっている教会の方からも今年が一番よかっ
たとの声を多数聞きました。会場でのアンケートにも23名の方が答えて下さいました。
演奏会の感想
♪ いつも通りとても素晴らしい演奏会でした。ソロや合唱も素晴らしかったですが、 特にpiano での「くるみ割り人形」花のワルツは、元々大好きな曲でしたが、piano
version を聞いたのは初めてでした。オーケストラとはまたひと味ちがってステキ☆ でした。新しい神父さんのお話も楽しかったです。
♪ 本当に清らかな歌声でクリスマスにふさわしいものでした。今年は寒くて練習も大 変だったことと思いますが、よく調和し、美しいメロディがイエスの誕生の喜びを伝 えているように思いました。解説もわかり易く、楽しいものでした。
♪ 12月の忙しいあわただしい中、素晴らしいコーラスを聞くことがとっても幸せに 思いました。来年も頑張ろうと何かにつけて意欲が出て来ます。どうもありがとうご ざいました。よいお年をお迎え下さい。
♪ アヴェ・マリアがとても良かったです。とても好きな曲です。ジングルベルは、と ても楽しく、皆さんの楽しそうに歌う姿が印象的でした。第1部のピアノの演奏もす ばらしかったです。すばらしい合唱をありがとうございました。今日は本当に聞かせ て頂いて、良かったです。
♪ プログラムの構成が良かった。クリスマスコンサートははじめてきかせていただき ましたが、神父様のお話と歌がよくマッチしていて、クリスマスのことがよく理解で きました。
♪ 新しい試みがあって楽しめた。(ピアノデュオ等)いつも楽しく聴かせてもらい、 本当に楽しいです。
♪ 間のお話が長すぎる感じでした。歌の余韻をもっと味わっていたかった。
♪ 日本語の曲も多く、非常に親しみやすい演奏会でした。鈴木さんのお話も大変よか ったです。
♪ 神父様のお話、とても面白かった。コーラスでは「アヴェ・マリア」最高でした。
♪ 大変なごやかなひとときをすごしました。
♪ 毎年聴きに来ています。コーラスもすばらしく、特に“The Lord bless you and keep
you ”がステキでした。神父様のお話が初めての経験でしたが、大変興味深く感銘 をうけました。今日は特にアットホームな感じがしました。ありがとうございました。
♪ 「アヴェ・マリア」が良かったです。ジングルベルの鈴の音も良かったです。
♪ とても素晴らしい演奏をありがとうございました。来年も楽しみにしております。
♪ 入場時に2台のピアノの伴奏が流れていたのはよかったです。(後奏も)ソプラノ ソロの日本語の歌やピアノデュオが入っていたり、いつもプログラムが工夫されてい て楽しませていただいています。今日も暖かい音楽と神父様のお話をどうもありがと うございました。
♪ 会場案内とか親切でよかった。楽しく心安らぐひとときでした。
♪ 神父さんのお話がとてもよかったです。
♪ 勢いのある曲は、さすがにパワーがあってすばらしいですね。とくに「キャロルは 流れる」はとても楽しそうに歌っていてよかったです。
♪ 皆、声がきれいで聴いていて心地よかったです。「キャロルは流れる」のメドレーがすばらしかったです。来年も楽しみにしています。
♪ 毎年伺ってますが、今年が一番良かった。鈴木神父様のお話が印象に残りました。
♪ 音楽はとてもよかったのですが、会場が寒く、途中で帰られた方がありました。終 わりの時間がわからないとも言っておられました。7時頃行ったのに大勢並んでいる のでびっくりしました。お話がおもしろかった。クリスマスの気分になりました。
よかった曲
今回の一番人気は「キャロルは流れる」。21人の方が○を付けて下さいました。
“アヴェ・マリア”は特に印象に残ったようで、曲名を書いて下さる方もいました。
次は斎藤先生の「歌を下さい」と安原先生、織田先生によるピアノデュオが13票、 12票と人気を二分していました。
湘フィルへの御意見
♪ 楽しいChristmas が迎えられそうです。またぜひ聴きに来たいと思います。
♪ 毎年楽しませてもらっています。大変でしょうが、これからもぜひ続けていって下 さい。
♪ 来年も又皆様とクリスマスの喜びを分かち合えること、楽しみにしています。
♪ 人手が足りないのか、入場に至る迄がスローで手際が悪く、年齢層が高い女の方達が寒い中、外で待って居られるのはお気の毒だ。今年は特に感じた。
スタバト・マーテル (Sutabat Mater
dolorosa)とは、直訳すると「母は悲しみにくれて立っていた」となりますが、訳名の「悲しみの聖母は佇み」は、とても美しい。名訳ですね。
公教会祈祷書中の、この韻文は、十字架にかけられたイエスの下で悲しむ聖母マリアへの祈りであり、13世紀の修道士ヤコポーネ・ダ・トーディ(Jacopone da Todi)の作とされていますが確証は無いようです。いずれにしても13世紀中頃から修道僧の祈祷にも使われるようになり、トレント公会議(後述)以降は聖務日課の中で聖歌として用いられ 、多声合唱の時代を迎えてからジョスカン・デ・プレ、パレストリーナ等、多くの音楽家がこの詩に作曲するようになりました。
ここでカトリックのミサで歌われる聖歌の順序を見てみますと、
イントロイトゥス(入祭唱)
キリエ(憐れみの賛歌) (通)
グローリア(栄光の賛歌) (通)
グラドゥアーレ(昇階唱)
アレルヤ(アレルヤ唱))
〜セクエンツィア(続誦)
クレド(信仰宣言) (通)
サンクトゥス(感謝の賛歌) (通)
アニュス・デイ(平和の賛歌) (通)
コムニオ(聖体拝領唱)
{*注)以上は、あくまで歌われる聖歌の順序であって説教、福音書と書簡の朗読等を挟みながらミサが進められて行きます。また1962〜65年の第二バチカン公会議により、自国語のミサを行うことが認められる等の改訂がありましたが、それ以前400年間はラテン語によるミサが行われておりました。私たちが取り上げる対象となる曲は殆んどこの中に含まれます。}
上記の右に(通)の文字を記したところは、年間を通し、どのミサでも同じ言葉で歌われる「ミサ通常文」と呼ばれる箇所。この五つを通しで作曲したものをミサ曲と呼び、14世紀末、作曲家で詩人、晩年は聖職者でもあった、フランスの天才ギョーム・ド・マショーによって形式が確立されました。その後多くの作曲家がミサ曲を作曲し名作と呼ばれるものも数多く残されています。私たちが以前演奏した、ベートーヴェン「ミサ・ソレムニス」モーツァルト「ミサ曲ハ短調」等はこの形です。(但しモーツァルトのものは未完成です)
さて(通)の印が付いた以外のところは、そのミサが捧げられる目的によって言葉が変化する部分、言い換えると、そのミサ固有の文なので「ミサ固有文」と呼ばれます。
スタバト・マーテルは、その固有文のセクエンツィアとして歌われるのです。セクエンツィア(Sequentia)とはラテン語の《続く》という意味である(Sequens)に由来し、「続誦」と訳されます。 前に記したようにセクエンツィアはアレルヤ唱の後ろに置かれています。アレルヤ(Alleluia 英・独ではHallelujah)とは、ヘブライ語がラテン語化されたもので「ヤーヴェ(神)を誉めまつれ」と言う意味ですが、この歌唱の際、最後のヤ(神を表す)を長く引き延ばしながら装飾的(melisma style)に歌うことが行われ、やがてその音符の一つ一つに新たな言葉が付けられ、セクエンツィアとして独立の楽曲となりました。中世以降、作曲された沢山のセクエンツィアは、宗教改革を受けて開かれた1545~63年のトレント公会議により、世俗的なものが排除され、復活祭、聖霊降臨祭、御聖体祝日、死者のためのミサ、の4つのセクエンツィアのみが残されました。
セクエンツィアとして、最も私たちに知られているものは「死者のためのミサ曲」中の Dies irae (Dies iraeからLacrimosaまでを言う)でしょう。あのヴェルディのレクイエムで歌った Dies iraeは本当に印象的でしたね。
その後1727年に(Stabat Mater)が9
月15日の「聖母マリアの七つの悲しみ祝日」のミサのセクエンツィアとして再び認められるようになりました。
スタバト・マーテルはパレストリーナ、スカルラッティ、ペルゴレージ、ロッシーニ、ヴェルディ等イタリアの作曲家に好んで取り上げられ、名作も多いのですが、ドイツ語圏では、ドイツ語による自由な詩に付けられたシューベルトの曲等、僅かにその例が見られるだけで、私たちがこれから演奏するドヴォルザークの曲は、その例外中の名作なのです。
( 来月号につづく)
現在の団員数 118名
Sop. 44 ( + 6 ) ・・・ 50
Alt. 45 ( + 5 ) ・・・ 50 150名 (以上)
Ten. 10 ( +10 ) ・・・ 20 目 標>
Bas. 19 ( +11 ) ・・・ 30
その結果、もっとダイナミックで繊細な、ドヴォルザーク 『スタバト・マーテル』の演奏が表現出来る(と信じる)。松村先生も他の先生方も喜ぶ。団の懐も余裕が出来、私たちのチケットの割り当ても減る(かも知れない)。集客力も強まるetc…。
団員1人が最低1ヶ所に募集チラシを置く。(10〜30枚、たまに減り具合をチェックする) 別に、いつでもチラシを10枚は携帯する。いざという時、サッと取り出し手渡すために。
自分がチラシを設置した場所、演奏会情報、無料で募集広告を掲載してもらえる新聞、 雑誌、高校・大学の合唱部の情報などなど、各地域のチーフにメモして渡す。
以上の自覚を、湘フィルの全員が持って行動していただければ、150名の合唱は必ず可能になると思っています。斎藤先生も「100人置けば、100ヶ所ですよね。『ぶらあぼ』は無料ですよ」とか、松村先生もクリコンの打ち上げで、旧団員の鈴木さん(Ten. 駐車場整理のお手伝い)に「戻ってきてヨ!」と約束の?握手をして、ご協力くださっています。
役員も着々と準備、行動に移っております。チャンスを逃さず声かけをし、これから展開する演奏会でのチラシ配りにも、どうぞよろしくご協力くださいますようお願い申し上げます。
団員増強担当 真木 奎子
2003年 1月 & 2月の練習日程
|
11日(土)
18日(土)
25日(土)
1日(土)
8日(土)
15日(土)
22日(土) |
|
玉縄公民館 18:15 〜 21:00
明治公民館 18:15 〜 21:00
★ 御成小多目的ルーム 18:15 〜 20:45
玉縄公民館 18:15 〜 21:00
未 定
明治公民館 18:15 〜 21:00
明治公民館 ☆13:00 〜 21:00 |
|
★ 通信11月号でお知らせした場所と変更になっています。
御成小(鎌倉市立御成小学校)多目的ルーム (JR鎌倉駅より徒歩5分)
・正門からではなく、中央図書館側の入り口よりお入り下さい。(3号館)
入り口を入って左側へお進み下さい。
・校内での駐車は出来ません。鎌倉駅周辺の駐車場をご利用下さい。
・上履きをご用意下さい。
☆ 夕食をはさんでの一日練習です。(詳しい日程は来月号の通信で。)
◆ いよいよ本格的にドヴォルザークに入ります。練習前の自主練習を企画
していますので、決まり次第お知らせします。練習を実り多いものにする
ためにもしっかり音取りをしてから、練習に臨みましょう。
音取りテープ(MD)の活用を>(必要な方は各パートリーダーまで)
△▼□編集後記□▲▽
教会でのコンサート。音響効果も期待できないし、歌うところも狭い。聴きに来て下さっているお客様方も演奏者がよく見えなくて不自由そうだし、何より会場を自分達で一から創らなくてはならない。不自由だらけだけど、だからこそ、みんなが知恵を出し合い、力を出し合い、ちょっとずつ譲りあって、かけがえのないものが生まれているような気がします。会場に入りきれずに、入り口でじっと耳を傾けて下さっている方や、神父様のお話を頷きながら聴いて下さっている矢野先生のお姿を見ながら、とびきり楽しいキャロルを歌いたいと心から願いました。歌いなれているはずの「聖なる都」も、何か熱いものにつき動かされているかのように夢中で歌っていました。反省会で服部先生がおっしゃっていたように、何か大きな力に歌わされていたのかもしれません。
Tama