湘フィル通信
2001年2月号 Vol. 13 No. 9(Total 169 外 12)
発行日:2001.2.24 編集: 寺部
今日配られた演奏会のチラシは、B.穴水さんがパソコンの技術を駆使して作って下さいました。納得がいくものに仕上がるまでには、何十回と試し刷りをくり返されたとか。費やされた膨大な時間と労力にただただ感謝あるのみです。
いよいよチケットの販売が始まります。自信を持ってお勧めできる演奏を目指したいですね。

1/130の性能を上げて、
湘フィルならではの“ヴェル・レク”を!!
“ヴェル・レク”はオーケストラの音が厚く、それに伍して歌うには、どうしても絶対的な人数が必要であると、今期は特に団員増強に力を入れてきました。その結果目標達成とまではいかずとも、熱心な新入団員の皆さんを迎え、ここまで皆で頑張ってきたわけですが、先月思いもかけず退団者が相次いでしまいました。この時期に来てのメンバーの減少という深刻な事態に、緊急に役員会が召集され、対策が協議されました。具体策は様々あがりましたが、まずは現メンバーがやれるだけの努力をすることが先決ではないかというのが大半の意見でした。先生からも、現状はかなり厳しい状況であるけれども、全員が一丸となってこの状況を乗り越えていきましょう、とのお言葉を頂きました。
先週の練習の中で、先生から「一人一人が確実に歌えるようにすることが成功への一番の近道。130分の1の性能を上げていこう。」とのお話がありました。「人を頼って200人で歌うよりは、130人全員が意識を持って歌う方がずっとプラスである」と。誰かが何とかしてくれる、ではなくまず自分自身が一歩前進すること。自分で自分の課題を見つけ克服していくこと。結局は一人一人がどれだけ真剣に曲と向き合えるかにかかっているのです。
私たちにとって前回の“ミサ・ソレ”のハードルもかなり高いものでした。しかしそれを乗り越えたことで、私たちが得られたものの大きさは計り知れません。思い返せば、松村先生をお迎えしてからの湘フィルはずっとこうして成長してきたように思います。
今年の“ヴェル・レク”は私たちに何を与えてくれるのでしょう。ハードルが高ければ高いほど、得るものも大きいと信じたいと思います。
2001.2.17. 明治公民館
【1】演奏会準備について
<チケット係より>
・チケット印刷 2/16出来上がり。
・団員への配布(2/24)準備について
袋詰め作業を2/21(水)午後に行う。
・集金は各パートマネージャーが担当。
・チケットに関する質問窓口はB遠藤さん。
・チケットに関する情報は出来るだけ公開する。
<印刷係より>
・チラシ・・・2/24(土)に出来上がり。
・前回より経費は下まわる予定。
【2】強化練習について
3月20日(祝・火)・・・午後、夜
4月15日(日) ・・・午後
◎ 強化練習費の徴収について代表より提案。
2月17日(土)も含め、3回分を集めたい。
1回¥1,000として ¥3,000
財務からの説明もあり、全役員が了承。
【3】ソロ合わせ、オーケストラ合わせについて
4月29日(日)ソリストとの合わせ(夜)
5月 2日(水)オーケストラ合わせ(夜) ※詳細は別項参照
5日(土)オーケストラ合わせ(午後)
今年のゴールデンウィークは“ヴェル・レク”一色!!
悔いのない演奏を目指して・・・。
パートリーダー会より
“自分の力を120%出せるようになるために”
♪ 2年前の年頭の練習で先生が掲げられた3つの約束をしっかり守りましょう。
@ 止めたら黙る A 向上心を持ち続ける
B 第一声を一人一人が責任を持って歌い始める
♪ これからの練習は休まないよう、少しでも参加できるよう極力努めて下さい。
やむを得ず休まれたときは、必ずリーダーや近くの人に曲の注意事項を確認
しておきましょう。
♪ 楽譜の持ち方、指揮の見方を工夫し、ポイントを見失うことのないように。
先生から暗譜のご指示のあったところは必ず覚えて顔を上げましょう。
♪ 歌うときは立ちましょう。 体調が悪いなど、立つことがつらい方は
1列目に座ってください。また、練習中の立ち座りが練習の妨げにならないよう
十分気をつけて下さい。
♪ 自分の声を100%出せるようにするため、斎藤先生のヴォイトレにきちんと
出席しましょう。
♪ 会場、時間のとれる時は自主練習を行っています。積極的に参加して下さい。
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<投稿>
イタリアのヴェル・レク
山口 太郎(B)
平成2年8月4日(土)と5日(日)、北イタリア ヴェローナ市にあるローマ時代の円形劇場(アレーナ)においてヴェルディの「レクイエム」が演奏された。毎年8月ここで音楽祭が開催され、オペラ、バレエをはじめ色々な催しものが約1ヶ月続き世界各国から観客が集まることになっている。
この年はここでヴェルディの「レクイエム」をやることになり世界合唱祭事務局
(本部・ノルウェー)から呼びかけがあった。これに参加した合唱団員は世界14か国から2,600人、日本からの183人(主として宗教音楽研究会、鯨、東京アカデミー)の一人として私も参加した。
この年の夏はイタリアもすごく暑かった。アレーナでの四回の全体練習もなかなか
大変であったが、降るような星空の下、月光に照らされながらローマ時代の遺跡で歌ったレクイエムは心の底に響くすばらしい出来ばえであった。
1990年8月4日(土)、5日(日)午後9時開演
於:北イタリア、ヴェローナ市 円形劇場
ヴェルディ作曲「レクイエム」
指揮:ローリン・マゼール
S:シャロン・スイート
A:ドローラ・ジャジィク
T:ルチアーノ・パバロッティ
B:パウロ・パリシェカ
管弦楽:モスクワ・フィルハーモニー交響楽団
合唱:世界音楽祭合唱団
合唱指揮:ヤン・ジャンセン |
入場料(観客約2万人)
S席 40,00リラ( 約\ 4,000 )
A席 30,00リラ( 約\ 3,000 )
B席 18,00リラ( 約\ 1,800 )
C席 15,00リラ( 約\ 1,500 ) |
練習の時マゼール氏から、うるさく楽譜を見ないで指揮を見よ、声が大きすぎる、
レクイエムにはそんな大きな声はいらない、ドゥユーアンダースタンド? イエス。
そこだけわかってあとはよく分からないという始末。パバロッティは素人寄せ集めの
コーラスのソリストはご免だといって契約にサインしなかったが、世界平和呼びかけ
のイベントだからということで漸く協力することになったという。然し公演後の感想
では予想していたより遥かによく出来たと称讃していたとのことである。とにかく客
席は満員、切符がない人は劇場の外の公園で芝生に寝転んで満天の星を頂いて聴いた
という。音が響きあい、エコーがかかってとてもこの世のものとは思われない位素晴
らしかったとほめてくれた。
同じ曲を、同じ楽譜(ロンドン・リコルディ版)で、同じ指揮者で歌って合わない
訳はないのであって、音楽が人種国境を超えた世界共通の財産であることを強く認識
した。へたな英語でも結構通じるし、お互いに一つの目的をもって集まっているのだ
から話題に事欠かない。草の根の国際交流とはこういう事であろう。
色々な人と友達になれたし、コーラスを楽しむ人に悪い人はいないとの信念は持て
たし、又ヨーロッパ的精神生活の片鱗にふれたような気がして収穫の多いイタリア旅
行であった。
ヴェル・レクはオペラだといわれている。歌詞の意味を理解し、先亡の知人を想い、最後の審判の舞台を想像しながら演奏すれば、真に迫ったヴェル・レクが出来るだろう。本年5月のステージが今から楽しみである。
3・4・5月の練習日程
3月
4月
5月
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3日(土) 玉縄公民館 18:15 〜 21:30
10日(土) 明治公民館 19:00 〜 発 声
19:15 〜 21:30
17日(土) 玉縄公民館 18:15 〜 21:30
20日(祝・火)明治公民館 《一日強化練習》
14:15 〜 発 声
15:00
〜 17:00
< 夕 食 > ※ 夕食は各自でご用意下さい
18:30 〜 21:30
24日(土) リリスホール
18:15 〜 21:30
31日(土) 栄公会堂
18:15 〜 21:00
※ 17:30 〜 舞台づくり
※ 21:00 〜 後片づけ
お時間のある方はお手伝いをお願いいたします。
7日(土) リリスホール
18:15 〜 21:30
14日(土) リリスホール
18:15 〜 21:30
15日(土) 明治公民館 13:15 〜 16:45
※ 強化練習日です。時間が変則ですのでご注意下さい
21日(土) 玉縄公民館 18:15
〜 21:30
28日(土) 明治公民館
18:15 〜 21:30
29日(日) プラザホール
18:00 集 合
18:30
〜 19:30 発声
(コーラス&ソロ合わせ)
19:30 〜 21:30
※ いよいよコーラスとソリストとの合わせです。集合時間に遅れる
ことのないよう、準備万端整えて練習に臨みましょう!
2日(水) 鎌倉芸術館大ホール オーケストラ合わせ
18:00 集 合(リハーサル室)
18:15 〜 発 声
19:00 〜 オケ合わせ
5日(土) 鎌倉芸術館小ホール オーケストラ合わせ
13:00 集 合(リハーサル室)
13:15 〜 発 声
14:00 〜 オケ合わせ
6日(日) 横浜みなとみらいホール
ヴェルディ“スターバト・マーテル” 本 番
“レクイエム”
(スケジュール詳細は後日お知らせ致します) |
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