Logo湘フィル通信
2000年11月号
Vol. 13 No. 6(Total 166 12)    
発行日:
2000.11.25  編集: 寺部


 ヴェル・レク公演までいよいよあと6ヶ月に迫りました。運営委員会は演奏会実行委員会に
切り替え準備に入っております。今回の会議では基本となるチケットの問題を討議しましたの
で、決定事項をお知らせします。何卒ご理解下さりご協力をお願いいたします。

【1】全席指定席にするか自由席か
   それぞれのメリット、デメリットを検討しました。
  (1)自由席方式を採用する場合は、開場前に座席券の交換をすること
    前提になります。1500名前後の入場者を見込む湘フィルの場合、次の
    ような問題が生じると考えます。
    @ 座席券交換の要員として約20人位の人手が必要になる。
    A 交換窓口に並ぶ人を整理する要員が必要になる。
      また、大勢の集団をさばくノウハウが湘フィルにはない。
    B 交換窓口で席の善し悪し等でトラブル発生が予想される。
    これらの問題はすべて主催者側の責任で処理しなければならない。
 
    以上のことを考えると、自由席方式はチケットが売りやすいという大きなメリットは
   ありますが、要員の確保やトラブル発生の責任等問題点が多く、必ずしも得策では
   ないと判断し、全席自由席方式は断念することにしました。
 
  (2)3階指定券は売りにくいとの皆様からのご意見もあり、11月9日、
  みなとみらいホールと打ち合わせをし、3階席は自由席にすることを認められました。
  従って、今回は1階席と2階席は指定席3階は自由席の併用方式とします。
 

 STABAT MATER    スターバト・マーテル(悲しみの聖母)
Stabat mater dolorosa
Juxta crucem lacrymosa
Dum pendebat Filius.

Cujus animam gementem
Contristantem et dolentem
Pertransivit gladius.

O quam tristis et afflicta
Fuit illa benedicta
Mater unigeniti!

Quae moerebat er dolebat
Pia Mater, dum videbat
Nati poenas inclyti.

Quis est homo, qui non fleret,
Matrem Christi si videret
In tanto supplicio?

Qui non posset contristari,
Christi Matrem contemplari
Dolentem cum Filio?

Pro pecatis suae gentis
Vidit Jesum in tormentis,
Et flagellis subditum.

Vidit suum dulcem Natum
Moriendo desolatum
Dum emisit spiritum.

Eja Mater, fons amoris,
Me sentire vim doloris
Fac ut tecum lugeam.

Fac ut ardeat cor meum
In amando Christum Deum.
Ut sibi complaceam.

Sancta Mater, istud agas,
Crucifixi fige plagas
Cordi meo valide.

Tui Nati vulnerati,
Tam dignati pro me pati,
Poenas mecum divide.

Fac me tecum pie flere,
Crucifixo condolere
Donec ego vixero.

Juxta crucem tecum stare,
Et me tibi sociare
In planctu desidero.

Virgo virginum praeclara,
Mihi jam non sis amara.
Fac me tecum plangere.

Fac ut portem Christi mortem,
Passionis fac consortem,
Et plagas recolere.

Fac me plagis vulnerari,
Fac me cruce inebriari,
Et cruore filii.

Flammis ne urar succensus,
Per te, Virgo, sim defensus,
In die judicii.

Christe, cum sit hinc exire,
Da per matrem me venire
Ad palman victoriae.

Quando corpus morietur
Fac ut animae donetur
Paradisi gloria.
Amen.
御子が十字架に掛けられた時、
御母は悲しみのあまり涙に暮れて
十字架の傍らに佇んでおられた。

その呻吟する心を、 
悲しみに満ち苦しみ悩む心を
刃が突き刺した。

ああ、御独り子の
あの祝福された御母が
どれほど悲しみ嘆かれたことか。

輝かしい御子の苦しみを目のあたりにして
慈悲深い御母は
悲しみに打ちひしがれた。

キリストの御母が
これほどの嘆きの中で祈っておられるのを見て
泣かない人がいるだろうか。

キリストの御母が御子とともに
苦しんでおられるのを見て
誰が悲しまないでいられよう。

人々の罪の深さゆえに
イエスが鞭打たれ苦しまれるのを
御母はご覧になった。

いとしい御子が見棄てられて
死に瀕し、息を引き取られるのを
御母はご覧になった。

さあ、愛の泉である御母よ、
貴女と嘆きをともにするため
苦しみの重さを感じさせてください。

神であるキリストの御心に叶えるよう、
その方を愛することに
私の心を燃え上がらせてください。

聖なる御母よ、お願いですから、
十字架に掛けられた方の傷を
私の心にはっきりと刻み付けてください。

私のためにあれほどの辛酸を舐めて
傷つけられた御子の苦しみを
私にも分かち持たせてください。

私が生きているかぎり、
貴女とともに敬虔に涙し、
十字架に掛けられた方と苦しみをともに
させてください。
貴女とともに十字架の傍らにいて、
貴女と嘆きをともにすることを
私は望みます。

輝かしい処女の中の処女である方、
私を退けられることなく
貴女とともに嘆かせてください。

キリストの死を担い
受難の苦しみを分かち持ち
御傷を忘れさせないようにしてください。

私も同じ傷をつけられ
十字架と御子の血に
酔わせてください。

最後の審判の日に、聖処女よ、
焔に包まれて焼かれないように
御手で私をお守りください。

キリストよ、私がこの地を去る時
御母を通じて私が
勝利の祝福を受けられるようにしてください。

肉体が死に滅びる時
魂に天国の栄光が
与えられますように。
アーメン
 「悲しみの聖母(スターバト・マーテル)」とは、ゴルゴタの丘で十字架にかからせ給うたイエス・キリストのもとで、嘆き悲しむ聖母マリアに対する祈りである。14世紀以来、それまで私人の祈りに過ぎなかったものが、北フランスの典礼書に載せられ、1521年にはローマ・ミサ典書にも記載されるようになったという。いずれにしても13世紀以降のもので、原作はフランシスコ会士で、多くの宗教的歌謡を書いたヤコポネ・ダ・トディ(1230〜1305年)と伝えられているが、「カトリック大辞典」では「聖十字架の賛頌」を書いた聖ボナヴェントゥラ(1221〜1274年)としている。「ミサ典書」によれば、「受難の三日後の金曜日」における「聖母マリアの七つの御苦しみ」の続誦として収められている。
 ヴェルディは1896年から、ジュゼッピーナの亡くなった98年にかけて作曲し、彼の最後の作品ということができる。ここではまるで自らの「レクイエム」を思わせるほど劇的であり、また静寂で厳粛な感動を覚えさせる。
                          (福原信夫 『最新名曲解説全集』音楽之友社)

 
新しく入団された方にお聞きしました。
 @ 入団のきっかけ
 A 湘フィルの皆さんへのメッセージです。

   布施斗志男さん(T)
@20数年前に歌ったヴェルディ・ レクイエムを
 もう一回歌いたかっ
たから

   井之上秀子さん(S)
@「ヴェル・レク」は亡くなった親友との思い出の
  曲。機会があれば歌いたいと思っていました。
  厳しいご指導の松村先生の指揮で 歌える
  なんて最高の喜びです・・・(涙)
A お陰様で、無事一児の婆(?)となり、出戻って
  参りました。相変わらず超多忙の日々。
  休みがちですが、ご迷惑がかからないよう
  頑張ります。

   戸塚正輝さん (T)
@ ヴェルディ没後100年の来年に 「レクイエム」を  歌いたいと思い インターネットのホームページ
  で湘フィルを知りました。
A「ヴェル・レク」は今回が4回目のステージになり
  ます。経験と若さで頑張ります!

 
12月・1月の練習日程
12月 2日(土) 玉縄公民館          18:15 〜 21:00
     7日(木) 茅ヶ崎カトリック教会     18:00 〜 21:00
    9日(土) クリスマス・チャリティーコンサート 
  < クリコンリハーサル&当日日程 (改訂版)> 
 12/7(木) 18:00      団員集合
          18:30 〜 19:00 発 声
          19:00 〜 21:00 リハーサル
          21:00 〜 21:30 後片づけ
       ※ 11:00からの会場設営はありません。
 12/9(土) 13:00         会場設営、ピアノ調律
         15:00      団員集合
         15:30〜17:30 ゲネプロ
          17:30 〜 18:45 食事、更衣
          18:45 〜 19:00 直前発声
          19:00         開 場
          19:30 〜 21:00 本 番
          21:30 〜 22:00 後片づけ、反省会
       ※ 集合時間、ゲネプロ開始時間が早まりましたのでご注意下さい
   16日(土) 玉縄公民館          18:15 〜 21:00
   24日(日) 明治公民館          18:15 〜 20:30
                       (納会)20:30 〜 21:30
2001年
 1月13日(土) リリスホール          18:15 〜 21:30
    20日(土) 明治公民館          18:15 〜 21:00
    27日(土) 明治公民館          18:15 〜 21:00
    28日(日) かながわ女性センター(江の島)
           < 一日強化練習 >
             9:30  団員集合
                   舞台(山台)づくり
             10:00  発 声
             10:30 〜 16:30 練 習 
             16:30  後片づけ
             17:00  退館
          ※ 昼食は各自ご持参下さい。2Fレストランもご利用
            できますが、湘フィル用食事室として2F研修室も確保してあります。
          ※ 練習終了後、新年会をかねた懇親会を予定しています。
           皆様ふるってご参加下さい。(詳細は次回通信にて)