代 表 品 種
横 濱 樹 医
ボ タン (白系）
代 表 品 種
横
濱 樹 医
ボ タン (白系）
中国から渡来して1000年の歴史があり、品種改良も進んで、優良花の品種が豊富です。花色も豊富で、 花弁の一重咲きや八重咲き、千重咲き、変わり咲き、そして開花の季節では、冬咲きと春咲きなど多種 多彩です。花色で分類すると、次のような品種があります。
白系・・・乙女の舞、五大州、春の曙など
黄系・・・金閣、金晃など
赤系・・・日月錦、今狸々など
桃系・・・宝山、花競、鎌田錦、鎌田藤、長寿楽、熊谷など
濃紅系・・紫雲殿、リンポーなど
生育適地
日当たりと排水の良い、腐植質に富む肥沃な砂壌土か粘質土で、強い風と西日をさえぎる場所がよいでしょう。寒さには強いですが夏の暑さに少々弱く、乾燥を嫌い、大株の移植はよ有りません。
性質・特徴
植え付けの時期は、落葉直後から１１月まで、事前に植え付け場所には、完熟堆肥や腐葉土、それに鶏糞などをよくすきこんでおき、肥料などが直接根に触れないように、高植えするように注意します。植え付け後、敷きわらをして乾燥防止対策を施すと良いでしょう。成長は遅いので自然の樹型で育て、普通は５月咲きですが、冬咲きの寒ボタンもあり、わら囲いして防寒します。
病虫害とその見付け方・予防と対策
● 病害虫
夏の暑さに弱いので、暖かい地方では病気の発生が多発します。「褐斑病」、「斑葉病」、「えき病」、「白絹病」などがあります。また、ネコブセンチュウやイセリアカイガラムシ、メセンチュウなどの害虫にも注意します。
班葉(はんよう)病 白絹(しろぎね)病
ネコブセンチュウ
● 病害虫の見つけ方
葉に発生する病気には、「褐斑病」、「斑葉病」、「えき病」があります。どれもよく似た症状で、はじめ小さな斑点ができ大きく広がって、黒く変色してひどくなると落葉します。いずれの病気も伝染性ですので、早期に発見してください。病原菌の多くは、カビの類です。「白絹病」は、株の地際に白くカビが張り、病気にかかった患部は、水がにじんだようになり、腐ってきて枯れます。ネコブセンチュウは、土のなかのセンチュウによって傷つけられた根から病気が侵入し、小さなコブがたくさんできてしだいにそれが腐ってきます。根をやられるので、地上部の成育は悪くなりほかの病気を誘発することになります。要注意です。イセリアカイガラムシは、幹や枝に白い綿状の袋を作り、養分を吸い取り木を弱らせ、その排泄物で「すす病」を誘発し葉を黒変させます。メセンチュウは、新芽にセンチュウが寄生して、春になっても芽が開かずにじっとしてそのままになってしまいます。ボタンに発生する病害虫は、いずれも木にかなりのダメージを与えるものばかりですので、早期発見・早期治療を心がけませんと、せっかくの花を楽しむこともできなくなります。
● 予防と対策
主として葉に出る｢褐班病｣などは、日当たりや風通しが悪い場所で、春から夏にかけて多く発生します。病葉は、早く発見し摘み取ります。また、その葉には水をかけてはいけません。対策としては、マンネブダイセン５００倍液やベントレー水和剤１０００倍液を、月に２～３回定期的に散布します。｢白絹病｣は、春から秋に発生します。土中にあって広がる病虫害は、非常に厄介で恐ろしい病気のひとつです。まず、植え付ける前に、ペンタゴンやタチガレンなどを混入して予防します。この病気が一度発生すると、直りにくいばかりか、まわりの株にも出るので、早めに被害株を根のまわりの土ごと取り除き、そこへペンタゴン１㎡当たり２０～３０ｇを土に混和し、広がるのを防ぎます。病気が発生した同じ場所には、植えないほうがよいでしょう。生育中の場合のタチガレンは、５００～１０００倍に薄めて土にまきます。ネコブセンチュウの発生原因は、買い求めた株が既に病気に罹っている場合がほとんどです。購入する前に注意深く観察し、優良株を選ぶことが大切です。ただ、地上部の枝葉を観察しても、識別が出来ませんので厄介です。もし罹って元気がなくなった場合には、ネマヒュームを１㎡当たり２０㏄土に流しこみます。これがガスを発生して、土中の病菌やセンチュウ類を殺します。イセリアカイガラムシは、冬季に機械油乳剤３０倍液を散布して予防します。春の幼虫発生期から、スミチオン、カルホスなどの１０００倍液を定期的に散布します。また、メセンチュウには秋からディプテレックス乳剤１０００倍液を散布して予防します。
今日は何の日