その238 「ネコポン

ジョン・健・ヌッツォ。
思わず声に出して読みたくなる名前。



ジョン・健・ヌッツォ。

もうすぐ春ですね、こんばんは、なかじまです。

デコポン、という柑橘類があります。
たしか、おいしい新種を作ろうとしたところ
でっぱりのあるポンカンのようなものが出来てしまったので
デコポンにしました、という小林製薬クラスの
まんまじゃんネーミングの柑橘類ですがこいつはなかなかおいしい。
なかなかおいしいんだけどやっぱりそのネーミングはいかがなもんかと
思います。
時々、デコピンとか言ってみたりして。
やっぱ可愛くない。
可愛くないので楓さんには“ネコポン”と教えることにしました。
どうです、ネコポン。カワイイでしょ。
楓さんが「お父さん、後でネコポン食べようね」とか言って
これまたカワイイ。
がしかし、せっかくネコポンと教えていたのに相方がデコポンに
矯正しやがった。
「お父さん、デコポンだよ」と楓さんが言ってるんだけど
ちっとも可愛くない。
ので、お父さんしつこくデコポンじゃなくてネコポンだよ、
と言うも「ちがうちがう、デコポン」と相方の洗脳の方が強いようだ。
「ネコポンの方がカワイイよ、ニャーとか鳴くかもしれんし」
とかもうわけのわからん説得を必死で試みていると
「じゃあ、タコポンはどう?」と、楓さん。
楓さん、それナイス。さすがオレの娘、と思ったりしましたが
やっぱりネコポンの方がカワイイしと思うし韻も踏んでるのでネコポン。
とか言ってたらウソ教えるんじゃありませんと相方に怒られる。
じゃあタコポンでいいよと、マジックでデコポンにタコの顔を描いて
楓さんに見せたら、笑いながらも
「みかんに顔描いたらいかんでしょ」と怒られた。
いいと、いいと、おもしろいから、とかいってたら
「お母さん、お父さんがみかんにタコ描いとうよ」と
入浴中の相方に告げ口された。
あ”〜〜っ、告げ口はいかんでしょう。
それに楓さん、いつのまにかみかんになってるし。
もういいよ、デコポンで。

相方にタコポンを披露すると失笑を買ってしまったので
ぼくはそそくさと柑橘類ムキムキ棒でデコポンをセミヌードにして
楓さんに献上しました。
楓さんは相方に丸裸にされたネコポン、じゃなかったデコポンを
モリモリ食べてシロップ漬けのくりも食べて
お腹が痛いとかいいながら寝てしまいました。
そりゃあんた食べ過ぎ。

あ〜あ、ネコの顔の形をしたポンカン、略してネコポンを作って下さい。
なんならパッケージデザインしますから。
キャラメルコーンも真っ青な感じでがんばるので。