その232 「鳥じゃないよ」
東京から帰ってきてどのくらい経ったのだろうか。
と思ったらまだ一週間だった。いや、もう一週間か。
どうも楓さんにとってトーキョーは禁断の地らしい。
もしくはぼくが家族旅行をする、という行為が呪われてるのか、やっぱり。
ぼくが楓さんと旅行すると、そのあとかなり大きな病気をするのだが
今回はどうだったでしょうか。
初日、飛行機無事トーキョー。
そのままバスにてネズミーランドへ。
ちなみにぼくはテーマパーク・遊園地の類いがあまり好きではない。
酔うから。
そんなぼくはおいといて、相方と楓さんは大喜び。
めっさ寒いのにきぐるみパレード見たり並んだり。
ネズミーが荒稼ぎしてるくせに版権料けちって訴えられた
わが愛しのプーさんのアトラクションでさえ酔うおれ、最悪。
ホテルに戻ると案の定楓さん発熱。
39度を越えてしまったので念のため座薬を投入して寝る。
二日目、悪夢の始まり。
楓さんは相変わらず高熱。
しかし今日は午後からんまいの会というネットのオフ会に参加せねばならず
しかも楓さんはお父さんのお友達に会いにいくと駄々をこねて大弱り。
泣く子を置いて横浜へ。
始めての中華街にてぼくが飲茶を食してる間に
楓さんは熱性けいれんを起こし救急車で病院へ。
ぼくは会の終了後のんきにホテルへ向かってる最中にそのことを知り
慌てて病院へ。
病院に行くと楓さん点滴と高熱でうわごと言いながら睡眠中。
相方はひきつけにびっくりし、舌を噛んじゃいかんと慌てて
手を突っ込んでしまい、右手に深いかみ傷を追ってしまい包帯ぐるぐる巻き。
昔は割り箸やらなんやらで噛まないようにと対処したらしいけど
破片とかがのどに詰ったりしてかえって危険なので
最近は様子を観察してるのがベストらしい。
小さいお子様をお持ちの方は参考までにどうぞ。
それにしても、関東の救急病院の惨状を目の当たりにしたりする。
ブラックジャックによろしくに書かれてることって本当なのね。
福岡は、どういうシステムで運営してるかわかりませぬが
市内にとても大きな急患専用病院が稼動していて他にも
各区内に指定病院があったりする。
かなり恵まれてるんだなあ、などとしみじみ思っていると
点滴が終わったのでホテルへ帰り寝る。
三日目、旅行コストを押さえるため便変更出来ないチケットで来たのだが
情況がこんなんで相方は疲労困ぱいなのでチケット取り直すことを決断。
吉宗で天井まで粘って引いたのがバケだったと思って諦めるよ。
ということで朝イチの便で福岡へ。
グッバイ・トーキョー。
楓さんはインフルエンザだったのですが、東京での処置が効いたらしく
帰福後すぐに病院へ連れていき、家につくと熱も微熱でもう遊んでいた。
どちらかというと相方の方が大変で、傷がかなり深く指がパンパンで
へたをすると縫わんといかんといわれたのだが
まあなんとか縫うことは回避出来ました。
ということで、ぼくは、ぼくは、この旅最大の目的、東京都写真美術館で
ファミコン20周年を記念しての企画展「レベルX」を見ることができず
その上、福岡に帰ってきた翌日に楓さんからインフルエンザをもらい
昨日まで高熱で寝込んでしまう。
今週1日しか会社に行ってないや、タハハ。
…
…
…
もう家族旅行はしない。絶対にしない。
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