その203 「次は俺、その次も俺」
結局、親子のゲームを巡る仁義なき戦いは、
かわりばんこにするという、
きわめてありがちな方法で終息を迎える。
久しぶりである、かわりばんこ。
大人なので、欲しいものは大部分自分専用で手に入り、
ゲーセンなどでも、並んでするのはしんどいので
ガラガラの時間を選んでやり放題。
もう二度とかわりばんこでなんかするとは思ってもみなかった。
かわりばんこ、である。
がしかし、ゲームのスキルは断然ぼくが上。
ゆえに、楓さん瞬殺、ぼくエンドレス。
これはどう考えても不公平なので、
楓さんニ度三度、次はぼく、という順番で
冥土in割悪のミニゲームをクリアしていく。
楓さんも、Aボタンタイミング系は大分上手にできるようになり、
本日ついに十字キーの存在に気付いた模様。
着実にゲーマーの道を歩み出す。
必死にGBAの画面を睨めつける楓さんはなかなか可笑しい。
ぼくの番になるとすぐ横で顔をくっつけて見るので鬱陶しい。
ぼくが子供の頃と言えば、一日20時間プレイとかざらでしたが
(ゲーセンに開店から閉店までいたこともあったなあ)
楓さんがそうなるとちょっとどうだろう、
メガネっ子一直線はちょっといやだなあ、
ということでゲームは一日1時間、と高橋名人の掟を家でも敢行。
言った側からお父さんの方が守れずまったく効果なし。
まあ、楓さんは1時間もしないうちに飽きちゃうから
高橋名人の掟は速攻解除、ゲームやりたい放題。
かわりばんこは、それはそれでなかなか楽しゅうございます。
昔は誰もがゲームもってたりすることなかったから
友達や兄妹でかわりばんこなんて当たり前だったけど
最近はどうなんだろ、GBAなんかは一人1台だろうか。
とてもうらやましい環境ですが、ちょびっと寂しい気もするね。
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