その181 「髪の毛はえた」
パジャマdeお・じゃ・ま。
を楓さんが上手に着終わるまで永遠と歌わされる。
うんざりするほど歌わされる。
うんざりしながらも
「パジャマがオ・ジャ・マ。とかいって
若いねえちゃんが脱いでくような番組があってもいいなあ。
タモリ倶楽部あたりでどうかなあ。
ていうか、そんなタイトルのAVはもうすでに存在するかもなあ。」
なんてこと考えたりもする。
嗚呼、日本語奥深いです。
(お父さんは、底が浅いです。アホアホ)
楓さんは、良く転ぶ。
転んでばかりいるので、よく擦りむく左膝に
とうとううっすらと産毛が生えてきた。人間よく出来たものだ。
毛が生えてくると言えば昔、仮面ライダーアマゾンという番組があり、
番組の設定上、アマゾンは人間の姿の時は腰巻き以外は裸だったのだが
そんな格好でロケしてるもだから、番組が終わる頃には
主役の俳優さんの体毛が濃くなったとかならなかったとか。
ほんとかうそかは知らんけど。
それはさておき、楓さんは不思議で面白いらしく、
すぐさまぼくに報告。
「おとうさん」といってひざ小僧をみせてくれる。
「あらあ、これなんね?」と聞くと
「え〜っとねえ、かみのけぇ」と答えた。
「髪の毛かあ、そりゃすごいなあ」笑いながら答える。
「うん、かみのけぇ」にこにこしながら答える。
体に生えてる毛は、なんでも髪の毛なのか、そりゃすごい。
お風呂に入って、体を擦りながら
「楓さん、髪の毛は?」と聞くと、足を上げ左膝をしばし眺めて
「あるぅ」とはにかみながら答える。
面白いので何度か聞いてたら、そのうちぼくの足に注目し
「うわあ、パパもかみのけえ」といって、足を触られる。
わわわっ、こそばゆいのでやめなさい。
ていうかすね毛です、ほんとうは。
逃げるとさらにするのがこどもなので、
「やめなさい」と手を押さえつつ、速攻で洗ってしまい
湯舟に投げ入れて、いっしょにお風呂おもちゃも投入。無事回避。
今は産毛で楽しいけど、大きくなったら大変らしいよ、女の子は。
などと考えつつ、バスタオルで楓さんをゴシゴシ拭く。
そしてまた、パ・パッパ・パ・ジャ・マッ、と歌いはじめる。
歌はなかなか終わりません…
あ〜、やっと終わった。
出来たらハイ・ポーズ。
ジャ・マ・タ・ネ!!
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