その159 「いちごさん」
七五三です。
相方は、朝早く起きてお赤飯炊いてたようですが、
ぼくと楓さんはギリギリまで寝てました。
いいかげん起きなさいと言われ、しぶしぶ起きます。
寝ぼけ眼の楓さんを揺すり、「起きなさい、七五三よ」というと
「いちごさん?、きょういちごさんだあ」と言いながら
すくっと立ち上がり行く気満々。恐ろしく酔い寝覚めだこと。
ばたばたと支度をし、じいさまに車で迎えにきてもらってまずは美容室へ。
楓さんははじめての美容室。いつもはお父さんの床屋さんですから。
なんか慣れない場所で人見知りモード発動させておる楓さん。
しかし髪結いが始まり、鏡の中の自分を見てやる気満々。
やはり何歳でも女は恐ろしい。
まだまだ髪の毛の少ない楓さんの頭をテキパキとアップにしていく
美容師さんの技に驚く。うまくできるもんだ。
続いて着付け。とても小柄な楓さんをみごとに着付けていく。
あっという間に準備完了。
ついでに紅なんかさしてもらって楓さん大喜び。
なんども言うようですが、女って恐ろしい。
とはいえ、いつもと全然違う楓さんを前にして、
お父さんlomoとG−1の二刀流で楓さんを激写。
ばあちゃん大喜び。相方も大喜び。
一通り撮影会を済ませ、いざ神社へ向います。
う〜ん、多い。予想はしてましたが七五三のこどもと
そのバカ親とじじばばだらけでクラクラする。
流れ作業でお祓いしてもらい、お屠蘇代わりのヤクルトをすすり、
なぜかアメのつかみどり。
楓さんは、小さい手で3回程つかんでは入れ、つかんでは入れして、
そのあとバイトの巫女ねえちゃんがどっさり入れてくれました。
それから、千歳飴と記念品のタオルと歯磨きセットを頂く。
が、楓さんはアメに夢中で早速一個頬張っております。
それにしても、もう21世紀だというのに千歳飴のパッケージは
昭和初期から変わらぬ、とても濃くてへんてこりんな子供のイラストが
描かれており、非常におかしいです。だれかどうにかせい。
まあ、一通りの儀式を済ませ、再び楓さん激写。
バシバシ撮りまくって七五三終了。
昼はじいさまの家で寿司を食い、今は亡きばあさまに姿を見せ、
夜はうちの実家で、バナナとかケーキとかゼリーとか
散々悔い散らかした後に遠足のおべんとうのような晩ごはんを食っておりました。
今日はよく食べますな。
いい加減親の方がくたびれたので、家に帰り、フロに入る。
セットされた髪を洗うのにちょっとてこずりまして、
ぼく用のスーパーマイルドリンスを使ってみますと
あまりにもツルツルサラサラになったのでびっくり。
とにかく、いつもの子供らしい楓さんに戻ったので、なんかホッとする。
ちょっと横になってたら寝てしまい、気がつくと夜中の2時。
楓さんは12時くらいに就寝したらしい。うんうん、よい寝顔。
ではなくて、絵を描かねばならんのに寝てしまった俺、さあ大変。
がしかし、モチベーション全然上がらずそのまま寝ました。
今日、がんばります。いまから、がんばります。
明日は健康診断、バリウムがんばります。
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