その152 「効能

朝晩めっきり寒くなりまして、
お風呂がありがたい季節になりました。
今の家は追い焚き機能がないので、
お湯をはったら一気に入ってしまわないと
あっという間にぬるくなってしまいます。

にしても、ほんとにすぐにぬるくなってしまうもんだから、
昨日はお湯の温度をちょっと熱めにしてみたんです。
まあ、ぼくは大丈夫かなあ、なんてね。
そんな湯加減でスタンバイオッケー。
例のごとく、楓さんとお風呂に入ったわけです。
寒いにも関わらず遊びたがる楓さんをとっつかまえて
頭洗って、体あらって、顔アラッテ、
はいはい、お風呂に浸かんなさい、と。
入れたんですけどね。

「ぱぱぁ、ぱぱぁ、あつい、あつい」

そうかあ、熱いかねえ、なんて、手を入れて温度確認なんかしてましたら
楓さん、熱さのあまり、かどうかはわかりませぬが湯舟で放尿。
ああぁっ!!?
と、気がついた時には時すでにお寿司、ではなくて遅し。
尿風呂、です。お肌スベスベになったりしますかね。
保湿効果も期待できるでしょうか。
苦し紛れにお湯をすくってはみるものの
どこまでがお湯でどこまでが尿素なのかよく、というか全くわかりません。
まあ、寒いし、楓さんも気にせず遊んでますし(熱さはどこいったよ?)
ぼくも気にしないで浸かりますか。
ふぅ、あったまるねえ、ちょっと顔なんか洗ってみたりして。
大丈夫、気にしない、気にしない。
大丈夫、なんてことないね、楓さん。
ちょっと、次は勘弁して下さいね。
大丈夫、大丈夫ですよ、お肌もツルツル(ウソ)。