その147 「祭りだ祭り

今年も放生会(ほうじょうや)の季節がやってまいりました。
早速三人で出かけます。

到着。思えば去年は楓さんがだっこだっこ病だったので
相方がくたくたになってのんびり見るどころではなかったような
気がしますが今年は大丈夫、自分の足でしっかり歩いております。
まずはお参り。手を洗い浄めて神社の前へ。
真っ昼間に来たせいか、ひとはやや少なめ。
昨日の夕刊に出ていた写真を見る限り、夜はそら恐ろしい人出のようなので
早く出てきたんだけど正解でしたな。
お賽銭を入れ神頼み。
「いい絵本出来ますように」とお願いするべきところを
『パチスロ、常勝不敗でお願いします』と頼み込む。
どうしようもないバカである。
横で楓さんは柏手打って「な〜む〜っ」っと拝んでおります。
なんかめちゃくちゃだが可愛いので許す。
はとみくじを引き、中吉(楓)・小吉(おれ)・末吉(相方)と微妙。
景品の方も孫の手(おれ)・ボールペン(楓)・福銭(相方)と微妙。
とにかくいい事ありますようにと木に括っておりますと、
なんと楓さん、境内でお砂遊び開始。むきゅ〜、勘弁して。

祭りに行くよと誘うとあっさりついてきました。
去年はダダをこねるということがありませんでしたが
今年はもう、ね。
欲しい物をサーチすると動きません。
どうみても100円ショップで売れそうな品々を
300円・500円などという値段で買わされます、ムギュウ。
このままだともう一度の連休を待たずして財布が破たんしそうなので
梅ヶ枝餅を買って帰ろうとするのだが、楓さんガンとして動かず。
なんかボソボソと顔に手を覆って訴えております。
しかたがないのでもうひとまわり。
しようとしたところで相方が気付き「お面欲しいの?」と尋ねるとコクリ。
それならそうとはっきり言いなさいよ、楓さん。
これが最後よと言い聞かせお面を選ばせます。
悩んだあげく(おじゃ魔女)どれみちゃんに決定。
相方が「おいくらですか?」と聞くと「1000円」とおっちゃん。
ふたりしばしフリーズ。高〜いよ1000円、ぼったくり〜。
と、帰り際にとどめをさされてしまいましたがなんとか帰りの地下鉄へ。
なんかへんなもんいろいろ買っちゃったなあと思っていると
お面をした楓さんが祭りの感想をぽつりぽつり。
「にく、たべたかったねえ」「どらえもん(人形焼)たべたかったねえ」…
楓さん、そういうことはもっと早く言おうね。
あとから言われても困っちゃうからね。思ってることはハキハキ言いましょう。
なんてことを楓さんには言いましたが
来年からガンガン所望されるかと思うと恐ろしい。
やっぱりモジモジしてなさい。