その145 「風神雷神を見る」
仕事を午後からお休みにして博物館でやってる建仁寺展を見に行く。
(うちの会社は有給を半日に分けて消化することができるのです)
博物館へ向うバスは、途中都市高速にのるのですがこれがなかなかいい眺め。
なんだけれども、昼間ッからスーツ来たおっちゃんがバスに揺られながら
海を眺めているっつうのは、なんだかお疲れのようでダメダメのようで…
なんてことを考えてしまいブルーになる。
頭の中では筋肉少女帯の踊るダメ人間が回り始める。
ダメダメェ〜、パパパヤ〜
いやいや、あれはいい曲だよ、筋少はいい、大好きだ。
そんなこと考えてるうちにバスは高速を降りて福岡ドームを通過。
しまった、このバス福岡タワーに行くのね。
博物館までちょっと歩かないかんなあ、暑いなあ。
汗だくになりながら博物館へ…
入ってびっくり、なんじゃこら〜!?
多い、人が多い、平日なのに多い。
今週末は夏休み最後できっと博物館は多いに違いない、
ということで午後半休にして出てきたのに意味ないじゃん。
が、来てしまったものはしょうがないので博物館の中へ。
ロビーでは相方と楓さんがお待ちかね。さあさあ、参りましょうか。
にしても多い、じいちゃんばあちゃん多い。
やはり京都最古の禅寺ということでみんな来てるのだろうか?
と思ったが、やはりみんなの目的はあれでしょう。
国宝・俵屋宗達の風神・雷神図。
の、オリジナルがラスト10日間だけ公開されているのだ。
もちろんぼくもそのために来たのさ。
人が多かろうがなんだろうがここまで来たらしっかり見るのだ。
と、中へ。
やはり日本のものは面白い。
以前、興福寺国宝展ってのにも行きましたがこれも感動の嵐だったもんな。
楓さんといっしょに掛け軸の虎の顔まねとかしながら
奥へ奥へと突き進み、いよいよ風神雷神とご対面。
う〜む、静かだ。思ってたよりも静かだ。
そしてかわいらしい。
西洋の絵画と違って、東洋の絵画に出てくる神様とか妖怪とか
けっこうユーモアがあるというか、可愛らしいものが多いですな。
大きな屏風に、力強い筆使いで描いてあるのに可愛い。
描いた当時はもっともっと大迫力だったんでようけど
今はもうすっかり枯れてしまってて、そこがまたいい。
ああ、ぼくも屏風とか掛け軸とかに描きたいなあ。
またまた楓さんと顔まねしてがおーとかいいながら最後の部屋に行くと
大迫力の龍神図登場、でっけ〜。
ほんとにね、なんか大きな絵、描きたいです、200号のキャンバスとか
20畳ぐらいの部屋のふすまとか。
大満足のまま博物館を後にし、商店街へ。
楓さんと相方はもものパフェを、ぼくはバナナジュースを飲んで
晩ご飯の買い物をして帰りました。
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