その133 「12人目

やはり、国を揺さぶるほどの思いの差、ではないでしょうか。
日本と韓国のこの対照的な試合内容の差はそこではなかろうかと。
心の底から日本代表と共に戦った日本サポーターも少なくないとは思いますが
なんかお祭り気分で、いっしょに大騒ぎしとけ、暴れとけ、
みたいなサポーターも少なく無かったんじゃないかと思います。
いや、それは応援する方の勝手でしょ、と言われてしまえばそうなんですが
サッカーに限らず、日本人の、とてもよくないところを改めて
感じたような気がします。
サポーターが12人目の戦士として、共に必死に戦い、勝利を手にした韓国戦に
涙しながら、日本人の不甲斐なさを痛感せざるをえません。
日本戦4試合で、12人目の戦士が本当に機能したのは
横浜のロシア戦だけだったような気がします。
あとは、なんか普段の親善試合とあんましかわんないような、
やっぱし、国としてのチームワークが足りなかったということでしょうか。
選手を育てるのは、やっぱりとても厳しく、そして暖かい
サポーターの眼だと思います。
その眼が真剣であれば、選手も真剣にプレーで答えてくれるはずです。
2002年の日本代表の戦いはここでひとまず終わりますが
これからまた新たな戦いの始まりでもあります。
もっともっと強い日本代表を見せてもらうために、
僕たちサポーターは、Jリーグを盛り上げ、海外で頑張る選手を応援し、
そしてなによりぼくたち一人一人が、胸を張って応援できるような
素晴らしい生き方をすべきではなかろうかと。
なんか大きくてえらそうなことをいっておりますが、
おもわずそう言いたくなる、そう言わざるを得ない、そして
そうありたいんだと思わせてくれる素晴らしい試合を
韓国代表が、韓国の人々が見せてくれたもんですから。
もうくやしくてくやしくて、ほんとにくやしくて。

2002年のワールドカップは、もうしばらく続きます。
日本はアジアの国々に対してほんとに恥ずかしいことばかりしてるので
こういう時だけアジアの一員なんていってるテレビを観てると
恥ずかしくてしょうがないんですが、
Jリーグでもすごいプレーで楽しませてくれる選手がたくさんいる韓国代表を
アジアのサッカー好きとして、心の底から応援したいと思います。
がんばれ韓国、ワールドカップを手にするのだ!!