その91 「とくばいび

たぬきちの店で壁紙の特売があるらしい。
ポストに入ってたチラシによると18日の午後2時から
1時間限りの1点限りだそうだ。ってその時間は会社じゃなくって!!
その前にまたどうぶつの森かい!!
いよいよ現実と仮想現実がごっちゃになってきたよ、アルフレードぉ!!!

ということでそわそわ仕事をしながら午後2時になるのを待つ。
…よしっ、回った。
おもむろに席を経ち別室の電話へ急ぐ。
よしよし、だれもおなぬな。そっさくうちへ電話。

「…もしもし、中島です」
「おれおれ、ちょっとお願いがあるんですけど…」

というわけで、相方遠隔操作で壁紙GETだぜ!大作戦開始。
まず、キューブ起動。森も起動。そしてカツ・レツ・キッカのごとく
「左、橋渡って左、そこを上…」などと指示をだしたぬきちの店へ。
ここまでくれば買ったも同然。
「じゃ品物の前でAボタン押して買って下さいな」
「…持ち物一杯で買えませんって」
しまったぁ、昨日夜中離れ小島(※1)に行ってオオクワガタ乱獲してたのを
忘れてたぁ。相方は森プレイ初体験のはず、う〜ん。
「一旦店を出てYボタン、いや待てよ、ん、違う違うキャンセルはBだって
 赤いやつ、え、釣り竿ない、そんなはずは…」
などとあたふたしたが、たぬきちに売ってしまえばいいことを思い出し
「店に入ってオオクワガタ売って下さい」
…よしよし、無事解決。オオクワガタ×4で4万ベルなり。
そして、壁紙も無事購入。シックな壁紙でした。ふと思い出し
「ちょっと今日のカブ値(※2)聞いてみて」と聞くと
「1カブ680ベルだって」
よっしやああ、1カブ85ベルで100カブ買ってたので
今売れば59500ベルの儲けじゃあああ(ジョジョのように)
「全部売って下さい」
「…売りました」
「それでは元来た道を帰って下さい」
「分かりません」
「えっと、したにいってちょい右、そうそう、3・2・1来たっ(若干ウソ)」
「玄関で回ってるハニワに話し掛けてセーブして終了して下さい」

以上、相方遠隔操作で壁紙GETだぜ!大作戦、無事終了。
電話を切りご機嫌で仕事に戻ります。
作戦終了後、電話の向こうで相方がひと言。
「カブ、現実だったらよかったのにね」
…ごもっともでございます。現実は世知辛ろうございます。
そしてぼくは現実と非現実の区別すら危ういようでございます。

※1…どうぶつの森+では、ゲームキューブとゲームボーイアドバンスを
   つなぐと離れ小島にいけるようになります。
   島は南国なので、普通の木を植えるとカブトムシやクワガタを
   捕まえることができ、これがけっこういい値で売れます。
   深夜から早朝にかけて出没するオオクワガタは10000ベル。
   普通のクワガタたちも2000ベルにはなります。

※2…どうぶつの森でもカブの売買が行われています。
   といっても野菜のカブ。日曜の朝にカブ売りのイノシシさんから購入。
   その後月〜土の間にお店で売るわけですがこの売り値が変動式。
   しかも一週間過ぎるとカブは腐ってしまうというからさあ大変。
   今回は金曜までねばった甲斐がありました。