その80 「男泣き」
感無量、のはずだったのです。
ゲームキューブにたよりなく光る8cmのディスクをセットし
電源を入れ見守るはずだったのです。
あのソニックが走り回る姿を。
泣く予定だったのです。ああ、これが時代だなあ、と。
それから笑う予定だったのです。
これから来るであろうセガの時代を夢見て。
Rezでもなく、バーチャでもなく、
ましてやスーパーモンキーボールやシェンムーでもなく、
ソニックってとこが非常に重要なのです。
マリオにガチンコ勝負を挑んでいた中さん(※1)のソニックじゃなきゃ。
それを任天堂のハードで遊び、泣きながら
「すごい面白いじゃないかあ〜、ソニックぅ」
と叫ぶ予定だったのです。
が、時は師走、ゲームを買うどころか食事をする暇もなく、
気がつくと8時過ぎ、たまったビックポイントを使おうと思っても
ビックカメラ閉店。近所にゲーム屋なし。
銀行に行く暇もなかったのでカネもなし。
家に帰りつくとたぬきちのコンビニ(※2)も閉店してる有り様。
ううっ、男泣きの予定が悔し泣き。クスンクスン。
今日は必ず手に入れて、迎えてみせよう漢泣き。
<泣きの解説>
※1…中裕司さん。ソニックの生みの親。
最近はPSO(ファンタシースターオンライン)で大暴れ。
中さんお願い。マーク3版北斗の拳をなんでもいいんで移植しとくれ。
高校の時、ゲーセンで遊ぶカネ欲しさにマーク3の北斗の拳と
アレックスキッド・ファイナルバブルボブルを売ってしまったのは
一生の不覚。タイムマシンがあるならば、あの時のぼくに
会いに行って10万円掴ませて思いとどまらせます、ほんとに。
※2…どうぶつの森プラスの世界でのでのお話。
ちょっと現実世界が忙しいので森世界でなかなか買い物できず
コンビニ止まり。ついでに化石や魚も売れないので
借金返済も滞ったまま。現実も森も世知辛いのう。
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