28冊目 「やまのディスコ」
スズキ コージ 作
架空社
こどもに「お父さん、ディスコって何?」って聞かれても
バブリーなディスコが大ハヤリの世代にもかかわらず
お酒が苦手でやかましいのも苦手なわたくしは
ビスコは今でも時々食べますがディスコには行ったことがないので
「ディスコってのはね、黄色くてまあるくて甘くて毛が生えてるもの」
と答えることにしています。
ウソです。ウソはいけません。ちゃんと答えましょう。
でも実際はどんなとこだったのだろう?
それはさておき、スズキコージさんの作品登場!!
スズキコージさんの作品は、だれがどうみても
スズキコージさんの作品なので素晴らしい。
でもぼくの相方はボリュームたっぷりのコージさんの絵が
いまいち苦手だと申します、ウ〜ム。
「なんだとこらぁ、ちょっと原画展いって生で見てこい!!」
と言いたいところですが、まあ人それぞれですから。
たしかに長さんとかコージさんとか、ちょっと個性的すぎて
損してる作品ってけっこうありますからね。
それを言うならぼくなんかだるまちゃんとかちょっと恐いけどね。
でもスズキコージさんの作品はやっぱり素晴らしいと思うよ。
絵が濃いとか汚いとかで遠慮しちゃうのは非常にもったいない。
原画なんかね、ほんとびっくりするくらいきれいだもんね。
やっぱり印刷でちょっと損してる感じ。
でもでもほんとに一度騙されたと思って読んでみてちょーだい。
多分、やっぱダメだわと思うか、夢中になるかのどっちかでしょうが。
コージ作品もいろいろあります。
どれもやっぱりスズキコージさんで、エンソくん きしゃにのるも
なかなか捨てがたいんですが、やまのディスコにしようかと。
なんせ、やまのディスコ、です。
表紙ではやぎのさんきちくんとやま一番のおしゃれさんの
しろうまのみねこさんが踊ってます。
みねこさん、和田アキ男(子)のようなみねこさん、おしゃれさん。
…ごめんごめん、茶化しちゃいけましんね、失敬失敬。
みねこさん、やまにディスコがオープンのポスターを見て
素敵だわ、すぐ行きたいと申します。
で、さんきちくんとみねこさん、バイクに乗ってディスコへ向います。
青春です。
ディスコではくまの大将呼び込み中。
ふたりは入場料払って(くりのみ10こ)いざディスコへ。
しかしこちらの地域通貨はくりのみですか。
かなりおおきなお財布が必要ですね。
さてさて、肝心のディスコははちのすのミラーボールにロックバンド。
はちのすのミラーボールってのがミソです、大変です。
どう大変なのかは実際に読んでみてのお楽しみ…
いや〜、話も面白いよなあ、すごいなあ。
そしてお話もちゃんとスズキコージさんなんだよなあ、すごいなあ。
NHKのお昼の番組で岸田今日子さんとコージさんが出てるの
見たことがあって、なんて素敵なひとだあ、と思ったんだけど
それがそのまんま作品に出ているってのはほんと凄いことだなあと思います。
きっとスズキコージという生き方なんだと思う。
まさにアーティストです。 尊敬します。
どんな生き方か見てみたいひとは是非絵本に触れてみて。
個性的とか好き嫌いとか通り越して本気ですごいなあと思う、と思うので。
いや、そう感じてもらいたいです。
作り手の本気をちゃんと感じとれる感性は持ち続けたいものです。
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