23冊目 「ギャシュリークラムのちびっ子たち」
エドワード・ゴーリー 作
柴田元幸 訳
河出書房新社
クリスマスも近いのでここはひとつ景気のいいヤツを。
ABC絵本です。よくあるやつです。
だいたい普通のやつは、アルファベットひとつに絵がひとつ。
しかし、これはちょっとね、すごいんですよ、奥さん。
アルファベットひとつにつき子供が一人死んでいきます。
ページをめくるたびに死んでいきます。
死んでいきます。ってなんかいいな。
死んで生きます。なんて不思議な感じで。
いやいや、それはさておき死に様もいろいろ26通り。
しかし、死ぬ場面は描いてありません。
死の予感がする絵が描いてあります。
(一部ダイレクトな表現もありますが)
ある意味かなり恐いです。かわいいものは恐いです。
なのに好きになる。ていうか病みつき。
ほんとはもっと早く紹介したかったんだけどね。
いきなり一冊目がこれだったらこのサイトもどうなってたことだか。
それはそれでいいような気もしますが。
けっこう古い作品で筋金入りの絵本マニアの方は
御存知だったでしょうがぼくは去年の秋に出会いました。
なんかね、「うわぁ、これもありなのかあ」と
ひどい衝撃と感動を憶えた記憶が。まさに大人の絵本。
いやいや、これを子供といっしょに読んだりするのもまた一興。
大きくなって読み返した時に大ショック受けることまちがいなし。
まあ、これよりも刺激が強いものが世の中たくさんありますし
以外と大したことないかもね。
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