17冊目 「ALICE IN WONDER-LAND」
Lewis carroll 作
Lisbeth Zwerger 絵
North-South Books
不思議の國のアリス。
めちゃめちゃ有名なイギリスの童話です。
もう説明するまでもないですね、ハイ。
アリス、といえばみんなが想像するのは
ジョン・テニエルのあのアリスでしょうか。
たしかにあのイラストは一度見ると忘れられません。
ぼくも大好きです。あのダークなイラスト最高です。
そんなテニエルのイメージが強いアリスですが
作品自体が魅力的で、創作意欲をかき立てられる、
かどうかは分かりませんが、テニエル以外にも
いろいろな作家さんがアリスの世界に挑戦しています。
リスベス・ツヴェルガーもその一人。
ツヴェルガーは挿絵画家・絵本画家さんです。
文章に絵をつけるプロフェッショナル。
その上手さ・素晴らしさは世界でも随一ではないかと。
今までにも、イソップやアンデルセン、ノアの箱舟に
クリスマス・キャロルなど様々な作品のイラストを手掛けていて
そのすべてが恐るべき完成度で表現されています。
バリバリうまい、バリうまい、です。
そんなツヴェルガーがアリスに挑戦。
これはただ事ではすまないだろうな、と思ってましたが
見てみてビックリ、ほんとうにただ事ではない。
なんともやわらかくて美しいアリスの世界が広がっています。
「アリスって、もちょっと無気味で恐い話じゃなかったっけ?」
おもわずそう思って、もう一度ツヴェルガーの描いた絵を見ながら
岩波少年文庫のアリスを読んでみましたが(笑)
(原書を訳しては読まんのか!!)
たしかに間違いない、アリスのようです。
ほんとに参っちゃいますね。
同じ文章なのにこうも変わっちゃうとは。
読んでるぼくらが参っちゃうんだから原作者なんて
おもわず「負けました」って投了しちゃいますね、きっと。
<おまけ>
原作のイメージが強すぎて手を出すのは非常に難しいと思うんですが
くまのプーさんとか星の王子様とか、違うイラストで
見てみたい気がします。
まあ、ぼくがプーを描いたら下のくまころだろうな。
そういえばべジータもキン肉マンも星の王子様だったな。
飛行機乗りにキン肉バスター。
それはちょっと勘弁してほしい感じです。
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