9冊目 「パンちゃんのおさんぽ」
      どい かや  作・絵
      BL出版

パンちゃんとの出会いは印象的でした。
ミィッフィーとかメイシーとか、カラフルな絵本の中で
ぽつんとあったえんぴつ描きの絵本。
これはもう手にとらずにはいられません。
パラパラめくってみます。
「パンちゃんかわええのお〜」
こどもに混じってニヤニヤしてるあやしいお兄さんひとり。

しかしパンちゃんはほんとにかわいい。
でんぐるでんぐる転がってる姿なんかもう最高。
そうそう、そういえばぼくもでんぐりがえし好きだったな。
そこら中ででんぐりがえしして
パンちゃんのようにあちこちぶつかってた。
パンちゃんに付いたはなやちょうやはっぱは
みんなによろこばれてたけど、芝生まみれのぼくは
よく母に怒られてました。

あと、この本のタイトルがいいです。
どいさんのほかの作品もそうなんですが
タイトル自体がかわいらしいくて
その時点でだまされてるって感じ(いい意味でね)。

それはさておき、ぼくはどいさんの描く木が大好きです。
なんだかとっても味わい深くてね。
パンちゃんの中でもりんごを食べながら森を眺めている
見開きのページが一番好き。
額に入れて飾りたいくらい好きなのでした。